ネットフリックス『恋は飴模様』韓国語の「飴」について

チョン・ヘイン主演のドラマ『恋は飴模様』、タイトルみて100%ラブコメかと思って見る気なかったのですが、サスペンス要素が面白いと聞いて見てみました。面白かったです。最後まで見たあとで邦題を振り返ると、なるほど納得いくネーミングでした。
ネットフリックスオリジナル『恋は飴模様』
2026年8月7日公開
キャスト
チャン・テハ:チョン・ヘイン
コ・ウンセ:ハヨン
ペク・サンギル:ホ・ソンテ
あらすじ
検事のウンセは、政治家と暴力団の賄賂の証拠を手に入れたが、
暴力団につかまってしまった。
テハは暴力団を辞めたいとボスのサンギルに願い出たところ、
最後の仕事としてウンセの「処理」を命じられる。
テハは、彼女が初恋の人だとわかり、こっそり助けて、自分の故郷にかくまう。
ウンセは捕まったときに殴られた後遺症で記憶喪失となっていた。
テハとウンセは、サンギルから逃げ切れるのか。
予告編はこちら。
テハがウンセをかくまった故郷では、
飴が特産品として、テハの祖母も飴作りをしていました。
口に入れると甘くて幸せな気分になる飴。
そしてテハは、人生で不幸な出来事が起きる時、
いつも雨が降っていたことから、
嫌いなものは「雨」だと言っていました。
日本語タイトルでは、この
飴と雨をひっかけて「飴模様」となっています。
工夫は感じられるけれど、
このタイトルを口にするたびに、
なぜか、恥ずかしくなるんですよね・・・笑
韓国語の原題で使われている飴
さて、韓国語でのタイトルは
이런 엿같은 사랑
こんなサイテーな恋
이런:이렇다(このようだ)+ㄴ(連体形)→このような、こんな
엿같은:엿같다(納得いかない)+은(連体形)→納得いかない
사랑:愛
엿같다の辞書の説明は
ある状況が納得いかず、気分がとても悪い状態
とあります。
もともとは
엿(飴)+같다(~のようだ)で、
飴のようだ
と言う意味ですが、
気分が悪い
という意味の慣用句になっています。
飴という意味の単語は、
砂糖をもとに作られるのが、사탕:キャンディーのイメージ
穀物をもとに作られるのが、엿:千歳飴とか水飴とか
水飴系の飴は、歯にくっつくから、
うまくしゃべれない
べたべたして不快だ
ので、
「気分が悪い」というネガティブな慣用句になったようです。
結構よく使われています。
ドラマでは、アイユーさんが使っていました。
21世紀の大君夫人2話
기억하세요?
覚えていますか?
어사화예요, 대군자가 이기고 받은.
御賜花です、大君に勝って貰った。
엿같지 않아요?
サイテーじゃないですか?
엿같다+지 않다(否定)+아요(丁寧疑問)
サイテーだ+否定+丁寧疑問
高校時代に弓矢の大会で、
大君がわざと負けてアイユーさんが優勝した
というエピソードについて語っている場面。
スポンサーリンク
「飴を食べろ」は悪態
この「飴」は、強烈な悪態にもなります。
엿 먹어라
直訳:飴を食え
悪態:悪い気分を食らえ→痛い目を見ろ
名作映画「王になった男」に面白い場面があります。
イ・ビョンホンが暗殺の危険がある王様の替え玉役で、
替え玉作戦を発案した官吏から叱られている。
そこに召使がおやつを持って部屋に入ってきたので、
急遽、偽の王の演技に戻ります。
おやつは、なんと飴!
イ・ビョンホンは、叱られた仕返しに官吏に
엿 드시오
(엿 먹어라の尊敬語)
といって、飴をすすめるのです!
映画の字幕では
飴どうぞ
になっていたような。
BGMはコミカルになり、
官吏は困ったようなにがり顔!
엿 드시오(엿 먹어라)が、
飴を食べろ
痛い目見ろ
という二重の意味があることを知っていてこそ、
ここで「ぷっ」と笑えるのです。
「王になった男」の該当部分動画
前半はイ・ビョンホンがリュ・スンニョンに叱られています。
1分45秒あたりから、注目。
受験生の必須アイテム
ネガティブな意味で使われることの多い
엿ですが、
べたべたしていて歯や手にくっつく
という特性から、
受験生の合格祈願必須アイテムでもあります。
시험에 학격하다:試験に合格する
を、
시험에 붙다:試験にくっつく→試験にうかる
とも表現します。
붙다はもともと
엿이 손에 붙다:飴が手にくっつく
のように「くっつく」という意味なんですね。
べたべたしてよくくっつく飴は、
試験の合格を象徴する縁起物でもあります。
受験生にプレゼントしたり、
昔は志望校の壁や正門に、水飴タイプの飴をくっつけたりもしました。
最近でもやる人がいるようです。
2008年の写真:ニュースの写真1
2012年の写真:ニュースの写真2
伝統的な食べ物なゆえに、
慣用句やら縁起物やらになっていて、
엿は生活に深く根差しているんですね。
よろしかったらお願いします!

韓国語ランキング
自己紹介はこちら
最後まで読んでいただきありがとうございます。
スポンサーリンク
コメント
この記事へのトラックバックはありません。








この記事へのコメントはありません。