宇宙人(キム・スヒョン)、超能力(イ・ジョンソク)、人魚(チョン・ジヒョン)、鬼(コン・ユ)韓国ドラマに異変?

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最近SBSの『青い海の伝説』を楽しみにしていますが、TvNの『鬼(トッケビ)』もめちゃめちゃ面白いです。

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『鬼(トッケビ)』のデジャブ

『鬼(トッケビ)』の登場人物をみてみましょう。
コン・ユは、朝鮮時代から900年以上生きている鬼(トッケビ)
イ・ドンウクは、相手の前世が見える死神(チョスンサジャ)
キム・ゴウンは、幽霊(クィシン)が見える高校三年生
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『トッケビ』公式HPより。

幽霊が見えると言うのは『主君の太陽』だし、
死神は、相手が考えていることが分かるので『君の声が聞こえる』だし、
朝鮮時代の生まれ変わりと出会うのは『青い海の伝説』だし、

これまで使われてきた超現実的な設定のオンパレードで、
数多くのデジャブがありますが、面白いので許せます。

イ・ドンウクの死神。
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ドラマ主人公の変化

最近のヒットドラマを振り返ってみると、
『星から来たあなた』のキム・スヒョンは、宇宙人ト・ミンジュン
『W』のイ・ジョンソクは、マンガの主人公カン・チョル
『青い海の伝説』のチョン・ジヒョンは、人魚シム・チョン

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『星から来たあなた』公式HPより。

かつてのヒット作を振り返ってみると、
『相続者たち』のイ・ミンホは、財閥二世
『主君の太陽』のソ・ジソプは、キングダムの社長
『運命のように君を愛している』のチャン・ヒョクは、財閥の孫、
『むやみに切なく』のキム・ウビンは、トップスター、

まあ、たいがいの男性が社長、会長、室長、チーム長です。

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変化の理由

ドラマの設定として、現実離れした能力や人物は結構出ていました。
『君の声が聞こえる』のイ・ジョンソクは、人の心が読めたし、
『主君の太陽』のコン・ヒョジンは、幽霊が見えたし、
『ピノキオ』のパク・シネは、嘘をつくとしゃっくりしたし、
『私の期限は49日』では、死神(チョスンサジャ)が出てきたし、

最近、ドラマが現実離れしてきたなあ、と漠然と思っていたのですが、さすがに『鬼(トッケビ)』のぶっとびぶりに驚きました。

ナイフを飛ばしあう鬼と死神。
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同じように思っている人は多いだろうと検索してみたところ、朝鮮日報の芸能欄(2016.12.05)に解説記事がありました。ドラマ関係者たちによる分析部分を紹介します。

ファンタジーの限界性

これまで主流だった、平凡以下の女性がお金持ちと出会うシンデレラストーリーを基本としたラブコメが飽きられてきたという現実がある。
その対応策として、全知全能の能力者が登場した。想像力を刺激し、インパクトもある。
シンデレラストーリーのアップグレード版といえる。

無限ファンタジー

主人公自体が現実性をもたないので、多少無理な展開や説得力がなくても受け入れられるというメリットがある。
大型スターや売れっ子作家などを起用して財源を確保すれば、高度な技術を使える環境が整う。
超現実を映像化する技術の進歩も理由に挙げられるだろう。

厳しい現実社会からの逃避

時局が不安定なときにはファンタジーが受ける。
現実を打開してくれるヒーローは実際には現れないので、せめて物語の中でも代理満足したいという気分の現れである。
現実離れしすぎても共感を得られないので、さじ加減が難しいところ。

今後の可能性

これからもファンタジー路線は続くとみられる。
慣れ親しんだ昔話や童話の世界に登場する、仙女や九尾狐(クミホ)など、
それにまつわる物語をリメイクするという可能性があるだろう。
また、タイムスリップものも増えると予測される。

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『青い海の伝説』公式HPより。

現実社会を映す鏡

以前「映画やドラマで詐欺の活躍が目立つ」という記事を書きましたが、

不正腐敗の上に成り立つお金持ちや権力者を懲らしめる義賊に送る喝采と、
学歴や家柄を一足飛びに手に入れてしまうシンデレラへの憧れは、
映画やドラマの中での「代理満足」でした。

この間の現実社会では、ナッツリターンや、チェ・スンシル疑惑など、富と権力が一夜にして崩壊するという現実は、義賊もシンデレラも驚く出来事です。
現実は小説より奇なり

しかも、ニュースになるのは氷山の一角で、
不正・腐敗は繰り返され、マスコミも警察も司法も権力の言いなりで、
シンデレラはいつ転落するかわからず、
義賊だっていつ権力に寝返るかわからない。

『青い海の伝説』に出てくるチョン・ジヒョンの人魚は、
一人の人を愛し、嘘をつかない、とても純真な存在です。

『鬼(トッケビ)』の鬼や死神も、現実社会に属さないがゆえに、
社会のルールや習慣に縛られない(ある時は戸惑い)自由を持っています。

シンデレラや義賊は、少なくとも「この世」の人間でしたが、
人魚や鬼や死神は、「異界」の存在。

「この世」や人間に対する失望が、こんなにも大きいのか、
ということなの現れかもしれません。
異界ファンタジー路線は、いつまで続くのでしょう。

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