ブックカフェ「チェッコリ」講演会「ブックデザインから見るK–BOOK/J–BOOK」

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神保町のブックカフェ「チェッコリ」のイベントに参加してきました。

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ブックカフェ「チェッコリ」

2015年、神保町に誕生したカフェ機能を備えた韓国語書籍専門店です。
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ホームページを見ると、たくさんのイベントが行われていて、以前ここでもご紹介したことがあります。古家正亨さんご夫妻のお話。

広くはない店内でのイベントなので、定員も20名とか30名とか。
小規模なので、講師と参加者の距離が近くなるのが魅力です。

装丁家・桂川潤さん

今回は、装丁家・桂川潤さんの講演でした。
実は、桂川さんは、私が学生の時のアルバイト先の上司で、
今回、30年ぶりの再会だったのです。

桂川さんの経歴

芸大を受験して落ちて、
ヨーロッパ美術の背景にキリスト教がある、
という「思いつき」で神学を専攻し、
そこで「解放の神学(南米)」「民衆神学(韓国)」と出会い、
韓国とのつながりができて、
大学卒業後、キリスト教NGOのスタッフに。

それが1987年で、
私は、ソウル留学から帰国した1988年から大学卒業の1990年まで
そこで翻訳を含むアルバイトをしていたのでした。

チェッコリHPの桂川さん。
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桂川さんは、仕事の傍ら、
似顔絵の投稿や、雑誌にイラストを描くなどしていて、
そこから本の装丁の仕事に結びついて行ったそうです。

実は、この「経歴」は、チェッコリでの講演でお話されたものではなく、
桂川さんの著作に書かれているものです。
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『本は物である』新曜社
装丁だけでなく、印刷・製本などの現場の現在など、
本から見える世界が広がります。

小さなイラストがきっかけで本の装丁家に。
というと簡単ですが・・・

一つ一つの仕事が次の仕事の種なのだ、ということは、
次の仕事を呼び寄せてくれる仕事もあれば、
次からの仕事をつぶしてしまう仕事もあるわけで、
職人・自営業者としては、怖い話でもあります。

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「ブックデザインから見るK–BOOK/J–BOOK」

講演会では、
本の装丁は、夏目漱石の著書でがらりと変わった
著者や内容を語る表紙の数々
韓国の若く力強いデザイナーたち

などなど、あっという間の一時間でした。
ハードカバーは重たいし高いし、文庫があれば文庫を買ってしまいますが、
装丁から発せられるエネルギーを逃すのは、もったいないと言うか
申し訳ないというか、今後出費がかさむような予感(笑)。

桂川さんが韓国で買ってきたという「B컷(Bカット)」という本が面白かったです。

ブックデザインを決める時に、複数のデザイン候補が出され、
採用されたデザインがAカット、
不採用になったものはBカットと言われるのだそうです。

その本は、AカットとBカットの写真が並べられているのですが、
Bカットの方がいいじゃん!というのが、結構あります。

探してみると、この本を紹介しているサイトがたくさんありました。
韓国語のサイトですが、こちらは、
AカットとBカット比較のサンプルが3つばかり見られます。

:: B컷 책 표지 모음집
Bカット::Bカット 本の表紙集

ちょっと写真がぼけていますが。
本そのものも、さすが斬新な目を引くデザインです。

このサイトの説明文を見ると、この本は、
7人のブックデザイナーをインタビューしたもののようです。

デザインは、美しさだけでは決められず、
本の読者ターゲットや著者の意向、出版社の志向を考慮しなければならない、
Bカットがほかの本でAカットに復活したのもある、
など、「人間の成長においてためになる話」でもあります。

実は、出版社クオンから、全20巻!!という韓国の小説「土地」のデザインを桂川さんが担当しています。
またそのうち、桂川さん講演会第2弾があるのじゃないかと期待しています。

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