映画『ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女』登場人物は実在するのか

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学期中はなかなか息抜きができませんが、映画の日の7月1日が土曜日だったので、『ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女』を見てきました。

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ラスト・プリンセス 大韓帝国最後の皇女

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公式HPより。

キャスト

監督:     ホ・ジノ
ソン・イェジン:徳恵翁主
パク・ヘイル: キム・ジャンハン
ユン・ジェムン:ハン・テクス
ペク・ユンシク:高宋
パク・チュミ: ヤン貴人

ストーリー

予告編(クリックするとユーチューブで見れます)
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日本統治時代、大韓帝国の初代皇帝・高宗が毒殺され、
娘である徳恵翁主は、わずか13歳で日本へ留学させられてしまう。
祖国へ帰ることを心待ちにしながら大人になった彼女の前に
幼なじみであるジャンハンが現れる。
ジャンハンらは、徳恵と彼女の兄である皇太子を上海へ亡命させようとする。

戦後になっても、皇族の帰国は禁止されて、徳恵翁主と皇太子の帰国は長らくかなわなかったが、新聞記者になっていたジャンハンの努力で、37年ぶりに帰国がかなう。

どこまで実話なのか

映画の冒頭で、事実をもとにしたフィクションだと断り書きがありましたが、
高宋などの皇族たちは実在人物だとわかりますが、その他の人々は、架空の人物なのかどうか、
特に気になるこの二人について、調べてみました。

親日派ハン・テスク

ユン・ジェムンが演じるハン・テスクという人。
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朝鮮人なのですが、日本帝国の協力者で、
徳恵翁主を日本に留学させたり、
上海への亡命を阻んだり、
徳恵翁主が帰国できないように画策します。

日本帝国の人間よりも、祖国を裏切ったテスクのような人たちが、
より恨まれるというのが良くわかります。

この人物はいわゆる「親日派」といわれる人たちの中の一人で、
名前は違うけれど、実在した人物だそうです。

映画でも、本当ににくにくしいんですね。
そういえば、『根の深い木』のカリオンじゃないですか、
この役者さん。
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キム・ジャンハン

そして、髙宋が、徳恵翁主を守るために婚約させようとした
「文章の章と漢江の漢」とかくジャンハン。
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朝鮮への帰国を願う徳恵翁主を上海に亡命させる計画を立てますが、
憎きハン・テスクに阻まれ、ジャンハンは銃に倒れます。

死んだかと思ったけれど生きていて、
戦後は新聞記者になって、徳恵翁主が朝鮮に帰国できるように
奔走した人。本当に徳恵翁主のために人生ささげたような理想の男性。
実在人物なのか。

高宋は、日本帝国による徳恵翁主の政略結婚を防ぐため、
幼いうちから婚約させようとしたけれど失敗しました。
その相手の男性がキム・ジャンハンだそうです。
この部分は実話であり、実在の人物がいるのですが、
それ以上のことは知られていないとか。

そして、戦後、徳恵翁主の帰国のために骨を折った新聞記者も
実在していて、それがなんと、ジャンハンのお兄さんだそうです。
キム・ウルハン、ソウル新聞の記者。

当時、皇室の存在に政治的負担を感じていた政府によって、徳恵翁主の帰国は拒否されていました。
その後、嘆願書を送ったりして、どうにか帰国の道が開けたのは、このキム・ウルハン記者の努力が大きかったそうです。
ウルハン記者のキャラクターを、ジャンハンに加えて、さらに魅力的な人物に作り上げたそうです。

ホ・ジノ監督は、ジャンハンとウルハンの子孫を訪ねて、キャラクターとして借用させてほしいとお願いし、快く許しをえたと語っています。


感想

植民地支配を扱った映画は、まあ、楽しいものではありませんが、
民族を守る気持ち、
それを行動に移す人々、
彼らの存在を記憶することは大事だと思います。

そして、民族を裏切ったと言われる人々も、
私腹を肥やす悪者ではありますが、
日本帝国に従うことが民族が生き残る道だ、
と合理化しています。

今の時代から見れば裏切り者ですが、
その渦中にいれば、そういう選択もあり得たのでしょう。
私も、もしその渦中にいたら、どうしただろうか。

そして、主演のソン・イェジン。
ラスト、年老いた晩年の徳恵翁主まで演じるのですが、
呆けてしまってシミだらけの姿になります。
女優って大変だなあと思いながら、
ソン・イェジンに拍手を送りました。

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