イ・ジョンソク主演『ビッグマウス』見終えての感想(致命的なネタバレあり)

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ディズニー・プラスで視聴可能なイ・ジョンソク除隊後の期待作『ビッグマウス』、前半は期待通り!だと毎週楽しみに見ていましたが、最終回・・・不満を感じた方も多かったのではないでしょうか。

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『ビッグマウス』放送開始にあたってのあれこれ
予告編、キャスト、見どころなど。

『ビッグマウス』前半のあらすじ

勝率1割のさえない弁護士パク・チャンホが、
市長チェ・ドハから隠密に事件の依頼を受ける。

大企業の有力者3人がソ教授を殺害した事件のナゾ。
〇4人目の共犯者がいるらしい
〇殺害理由はソ教授の論文らしい

真相を探ろうとしたパク・チャンホは、
薬物を飲まされ、刑務所に送られる。

当時、世の中を騒がせていた稀代の詐欺師
ビッグマウスではないかと騒がれる。

新聞社社長のコン・ジフンは
ビッグマウスにだまし取られた1000億を取り戻したい。
市長チェ・ドハはソ教授の論文を手に入れたい。
ソ教授を殺害した3人は罪を逃れようとしている。
刑務所の健康診断を担当する病院は、囚人たちを秘密の研究に使っている。

これらに関わる人物、会社、病院は、すべてNRフォーラム。
ビッグマウスはNRフォーラムと戦っていた。

チャンホは、無実を勝ち取るためには
NRフォーラムの悪事を暴くしかない、という状態。

『ビッグマウス』後半のあらすじ

チャンホの妻ミホは看護師で、チャンホに会うため、
刑務所の健康診断を担当するクチョン病院に就職する。

NRフォーラムの次期会長をめぐって、
コン・ジフンとチェ・ドハの対立が深刻化する。

刑務所内では、チャンホがヤクザ勢力を味方につけて
ソ教授殺害事件の真相とソ教授の論文を手に入れ、
本物のビッグマウスにも対面し、刑務所を出ることに成功する。

チャンホたちが真相を知りすぎたことから、
チェ・ドハからチャンホたちは命を狙われる。
まず、本物のビッグマウスが殺されてしまう。

チャンホはNRフォーラムの悪事を世に知らしめるため、
チェ・ドハの対抗馬として市長選挙に出る。

クチョン病院の秘密を暴く過程で、
ミホが放射能汚染水にさらされ、癌になり、
弱者のために働くビッグマウスになってほしい
と遺言を残して死亡。

市長選挙にも負け、チェ・ドハの裁判にも負けたが、
二代目ビッグマウスとなったチャンホが
ダークヒーロー的手法で、悪を裁いてEND.

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前半の楽しみ、ビッグマウス探し

最初は、チェ・ドハがビッグマウスかと思ったり、
もともとチャンホがビッグマウスなんじゃないかとか、
ミホの父親もビッグマウスの可能性高いとか、
チャンホの友達弁護士も・・・刑務所のメンバーも・・・

と、登場人物すべてがビッグマウスに見えてくるという
思わずドラマにのめり込んでしまう「仕掛け」が絶妙でした。

全16話のなかの第10話で
本物のビッグマウスが登場。

ビッグマウスがNRフォーラムと対立する理由や、
NRフォーラムの悪事の輪郭が分かってきます。

ここから、正義の弁護士チャンホらしく
従来のビッグマウス的手法ではなく、
悪事は法律で裁くべき
という信念で、戦いの様相が変わっていきます。

後半のつまづき

チャンホは、ずっと、
闇の手法(暗殺やら詐欺やら)に反対していたので、
「悪には悪」ではなく、正々堂々と
というのが作品のメッセージかと思っていました。

ところが、チェ・ドハのやり方が汚すぎて、
結局、「悪には悪」の手法になってしまった。

そして、チャンホの妻ミホ。
イ・ジョンソクとイム・ユナという
ビジュアルは完璧で、見ていて本当にかわいらしいカップルです。

しかし、真相究明や証拠確保のためとはいえ、
危険とわかっていて「先に行っている!」と一人で出かけるミホ。
視聴者は、絶対よくないことが起こる
という大きなストレスを抱えます。

案の定、放射能被ばく=不治の病。
まさか、主人公級登場人物は死なないだろう、
移植なり誤診なりで、ハッピーエンドになるだろう
という期待もむなしく・・・。

そうして、チャンホが吹っ切れたように、
「悪には悪」の手法で、悪人を裁いて行ったのですが、
その過程が最終回のラスト5分あまりで完結。
しかもミホのいないチャンホの心情を表しているのか、
画面は白黒。
なんだか、カタルシスが全然ないんですね。

まるで放送打ち切りが決まってあわてて終了させたような。
実際、パート2の話があったのになくなったからだ、
という話も出ていました。

他にも、
ソ教授の論文の内容って何だったの?
論文を持っていたソ教授の恋人が殺害された件は?
NRフォーラムの会長の息子が連続殺人魔という話は?
漁夫の利を得たコン・ジフンの悪事は問われないの?
などなど、取りこぼしが気になりました。

お陰でこの四文字熟語がすっかり身につきました。
용두사미 竜頭蛇尾
(最初は勢い盛んで最後の方で勢いをなくすこと)

ぎりぎりまでとても面白かったからこそ、
最後の残念さが際立ってしまう、とも言えます。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!

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