キム・ウビン主演のネットフリックス映画『武道実務官』前半は良かったのに後半が…
2024年9月13日にネットフリックスで公開された映画『武道実務官』を見ました。キム・ウビンが無敵の強さを披露していて、相変わらず格好良かったです。
ネットフリックス映画『武道実務官』
監督:キム・ジュファン
(映画「青年警察」の監督。カン・ハヌルとパク・ソジュン主演)
キャスト
イ・ジョンド:キム・ウビン
キム・ソンミン:キム・ソンギュン
あらすじ
スポーツ万能で楽しいことだけをしていたいジョンドは、
ある日、元犯罪者から保護観察官を助けたことを機に、
武道実務官としてスカウトされ、
保護観察官のソンミンとともに行動することになる。
予告編はこちら。
保護観察官は聞いたことがありましたが、
武道実務官という仕事があるのは知りませんでした。
映画でも、これらの仕事の実態を広く知らせたい、
という意図が込められているようです。
映画の背景
韓国では、2008年から再犯可能性の高い犯罪の前歴者に
位置追跡機能のついたアンクレット(足輪)を着用させています。
韓国語でアンクレットは、
발찌
と言います。
そして、映画に出て来る前歴者たちは、
実在の前歴者たちをモデルにしています。
連続強姦事件
ポルノ動画配布事件
小学生連続失踪事件
などなど
GPSアンクレット着用の法律については、
当然ながら人権侵害の声が上がりました。
しかし、悪質な性犯罪やストーカーなどの事件が、
GPSアンクレットの必要性を後押ししました。
これらの背景として、
性犯罪に対する刑罰が軽すぎる
という問題も指摘されています。
『武道実務官』のみどころ
映画のみどころは、2点。
キム・ウビンが演じるジョンドが見せる
無敵の強さと無敵のアクション
そして「楽しいかどうか」が行動基準だったのが、
社会正義の実現に目覚めていくジョンドの成長
映画は、この2点を強調するために、
他の要素をかなり削っています。
ジョンドたちが立ち向かう
性犯罪の前歴者
という「敵」が、見ていて辛い素材だからか、
それ以外のストレスが、徹底的に排除されています。
具体的な犯罪描写も最低限になっていますし、
警察組織にありがちな対立
新人への風当たり
上司からの不当な命令
縦割り行政ゆえの不自由さ
などが一切、ありません。
だから、ジョンドの強さと成長を
集中して楽しめます。
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『武道実務官』の落とし穴
映画の前半は、
武道実務官という仕事について知り、
キム・ウビンの魅力を楽しみ、
余計なストレスもなく、良かったのですが。
最強の「敵」カン・ギジュンを捕まえるところから、
ようすがおかしくなりました。
カン・ギジュンは、連続幼児性暴力の前歴者で、
再犯の恐れが非常に高いため、非常監視体制を取っていたにもかかわらず、
取り逃がします。
ジョンドとソンミンも負傷して休養が必要でしたが、
ジョンドはギジュンを捕まえるために立ち上がります。
ここから見ていてあり得ない!と
映画に集中できなくなりました。
ジョンドは病欠中ですから、民間人の身分です。
しかも友だちも民間人です。
警察ではない民間人が、
カン・ギジュンの仲間の家に押し入ったら
住居侵入罪にならないか?
カン・ギジュンの居所をつかんだら、
まずは警察に連絡するべきじゃ?
病欠中の民間人が、
カン・ギジュンに手錠をはめることができるのか?
こんな逸脱行動に対して、規律最優先の警察組織が
ジョンドたちを表彰するのか?
ジョンドの活躍に歓喜すべき場面ごとに
頭の中には?が増殖していきます。
監督さんは、そういう批判を予想しながらも、
選択と集中に徹して、
伝えたいことがシンプルに伝わるように
判断したのかもしれません。
よろしかったらお願いします!
韓国語ランキング
自己紹介はこちら
最後まで読んでいただきありがとうございます。
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コメント
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石田先生、今回の記事とは関係ないのですが、祝NHK再放送開始!です!
前回の最終月の音声リリース時に猫さんのことを書き込ませて頂きました、当時北海道在住でしたケンです。今は東京在住です。
また先生の教育を受けられますこと、とても嬉しく思っています!
1年程ハングル講座から離れていましたが、またやる気になっています!
しっかりついていきます!
ケンさま
嬉しいコメント、ありがとうございます!
本放送の時は余裕がありませんでしたが、再放送なので、
ツイッター(X)で補足情報などを毎回つぶやいてみようと思っています。
よろしかったらそちらのほうものぞいてみてください!
はい!是非ともです(^^)