キム・テリ主演『ジョンニョン』最終回に不満?エピローグについて
ディズニープラス配信の『ジョンニョン』全12話が終わりました。キム・テリさんの名演技と、ドラマで見られる国劇のクオリティーの高さなど、話題に事欠かない名作でした。
それでも若干の不満
主人公ジョンニョンが劇団を追い出されたり、
声が出なくなったり、
劇団がつぶれかけたり、
というピンチが訪れても、
イライラする間もなく、解決していきます。
テンポが速いのは嬉しいのですが、
ちょっと早すぎ…。
ライバルのヨンソとの和解や、
親友ジュランとの心理描写など、
もう少し丁寧に描かれてもよかったのに、と思いました。
14話、16話くらいあれば。
そして何といっても、
オッキョン先輩が「まぬけと姫」の舞台を放り投げて
映画に移ってしまった後、
最後の公演を見に来るかと期待しましたが、
結局、それっきり…。
オッキョン先輩、あまりに無責任な!とがっかりしました。
ジョンニョンが喉を潰してしまった時に、
自殺未遂?の場面がありましたが、
あの時に国劇に対する期待や希望をすべて失ってしまったのか
という部分が、ちょっと理解が追い付きませんでした。
『ジョンニョン』のメッセージ
最終回は、
メラン劇団が、借金して意地でも上演までこぎつけた「双塔伝説」が
大成功を収めて幕をおろして、終わり。
原作ウェブ漫画では、
ジョンニョンたちがトップスターの座にあがり
「双塔伝説」の全国巡回公演をして、
国劇第二の全盛期を迎えた
という「その後」が描かれているそうです。
しかし、ドラマ版のエピローグとして語られたものが現実です。
(画像をクリックすると動画になります)
여성국극, 춘향이와 향단이, 방자와 이몽룡까지 모든 배역을 여자가 맡는다.
女性国劇、春香、香壇、房子、夢龍まで、すべての役を女性が演じる。
노래와 춤, 연기. 모든 면에 재주를 갖춘 여성들만이 국극 무대에 오를 자격을 얻는다.
歌、踊り、演技。すべて才能を備えた女性だけが国劇の舞台に上がる資格をもつ。
무대 위에서 그들은 별천지 속에 가장 빛나는 별들이었다.
舞台の上の彼女らは別天地で最高に輝く星たちだった。
한때 국극 무대를 누볐던 그 많은 별들은 그 이후에도 예인의 길을 걸어갔다.
一時、国劇の舞台を駆け巡った多くの星たちはその後も芸人の道を歩んだ。
소리꾼으로 마당극 배우로, 또 누군가는 영화배우로.
歌い手として、演じ手として、あるいは映画俳優として。
인생은 길고 그리하여 무대는 영원하다. 별들은 흩어졌을 뿐
人生は長く、だからこそ舞台は永遠だ。星たちは散ったけれど、
사라지지 않고 저 광막한 밤하늘에 빛날 것이다.
消えはせず、あの広い夜空に輝き続けるだろう。
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現実は、
『ジョンニョン』の背景は1950年代後半。
この後すぐに映画の隆盛期がやってきて、
国劇は衰退しました。
朝鮮戦争が終わり人々が絶望の中にあったとき、
文字通り、星の輝きで一世を風靡した国劇の寿命は短かった。
でも、そこに人生をオールインして輝いた星たちがあった。
戦争の傷跡が癒えない時代
女性の自立が難しかった時代
先が見えなくても
精一杯に輝いた女性国劇を記憶しよう
彼女たちは確かにいた
というメッセージが心に響きました。
ジョンニョンたちがトップスターになった姿を見たかったな
という思いはありますが、
国劇の衰退を目前に感じながらも、
国劇への愛を全うした姿は、やはり美しかったです。
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