『PMCザ・バンカー』主演ハ・ジョンウは動かないのにアクション映画?

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コロナウィルスの感染危険度を見ると、映画館は密閉空間で人混みだから避けるべきかと悩みます。しかし昨今の映画館、残念ながら人混みじゃないです。広いスクリーンで前後左右に人がいない、飲食しない、前後に手を洗う、という対策とって、映画館に行ってきました。

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『PMCザ・バンカー』

2018年12月公開(韓国)
4 (2)
監督:キム・ビョンウ
(同じハ・ジョンウ主演「テロ、ライブ」の監督さん)

キャスト
エイハブ:ハ・ジョンウ
(グローバル軍事企業(PMC)のキャプテン)
ユン医師:イ・ソンギュン
(北朝鮮の軍医。名前はあれど作中「北朝鮮」と呼ばれる)
マック:ジェニファー・エル
(CIAの指揮官。エイヘブたちに命令を下した人)

あらすじ
グローバル軍事企業(PMC)ブラックリザードのキャプテン、エイハブ(ハ・ジョンウ)はCIAから、南北対立で作られた秘密地下通路(バンカー)を使って北朝鮮の要人を拉致する作戦を任された。しかしアメリカ(大統領選挙前)、中国、北朝鮮各国の罠が入り乱れ、仲間内の裏切りまで発生し、エイヘブたちは見殺しにされそうになるが・・・。

予告編
画像をクリックすると動画になります。
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『PMCザ・バンカー』の前評判

予告編にもあるように、セリフは英語だし、
ハリウッド規模のアクション映画、という触れ込みでした。

それから使っている武器の種類の多さなど、
軍事オタクからの称賛の声もありました。

ネガティブな評価も結構あって、
戦闘シーンをリアルに移すために、画面の揺れが激しい、
各国の思惑が錯綜しすぎて、理解しにくい、
イ・ソンギュンのセリフがまるで聞き取れない、
最後に「南北友好」のメッセージが押しつけがましい、

というレビューが目につきました。

映画見た後、正直、これらネガティブな評価はうなずけるものでした。
あ、イ・ソンギュンのセリフは、日本語字幕があるので気になりませんでしたが。

ありがとう、北朝鮮

予告編でも、
危険な状況で仲間を守れるか、とか
日本語版のチラシでも、
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俺が絶対守る、とか、

キャプテン・エイハブと彼の10数名の部下との物語かな
と思っていましたが、
エイハブと、北朝鮮の軍医とのお話でした。

作戦が「北朝鮮の要人を拉致」ですので、
要人が死んでしまってはならいので、軍医の助けが必要。
そこから、エイハブと軍医との友情が芽生える、というお話です。

作中、エイハブは軍医を
북한:プッカン(北韓=北朝鮮)
と呼び、
軍医はエイハブを
남조선:ナムチョソン(南朝鮮)
と呼びます。

もちろん自己紹介なんかする暇ありませんから、
お互いの名前を知らないのは仕方ないにして、
また、軍医は国の指導者の側近ですから「北朝鮮」を代表してもいいですが、

エイハブのPMCメンバーたちはほぼ不法移民ですから、
「国」に見捨てられた流れ者。
「国」というものに、複雑な感情を抱えている人たちだと思います。

エイハブだって元韓国軍の英雄なら恩給で暮らせないのかしら?
好きでPMCやってるわけじゃないでしょうから、
十分保障しない韓国に不満はないのかしら?

という疑問が渦巻くので、エイハブが「南朝鮮」と呼ばれて、
この二人の友情を「北朝鮮と韓国の握手」に例えることに、
非常に無理を感じてしまいます。

ラストシーンで、監督はこれを撮りたかったのかなと、
プンプン臭うシーンがあります。

エイハブが命を懸けて救出した軍医が、無事助かって、目を開けた時、
ありがとう、北朝鮮:고마워, 북한 コマウォ プッカン

ぜんぜん感動できませんでした。

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動かないハ・ジョンウ

とりあえず、アクション映画と言われていますが、
エイハブ(ハ・ジョンウ)は動きません。
過去にパラシュート事故で足を負傷しているからです。
さらに、映画冒頭で足を撃たれて、大動脈まで負傷しますから、
立ち上がることさえ困難に。

なので、エイハブ(ハ・ジョンウ)は司令塔として
たくさんのモニターを見ながら、出口や敵の位置を指示します。

アクションは主にエイハブの部下たちが担当するのですが、
それぞれのキャラ説明もない上に、
そもそもエイハブと部下たちの友情がメインではないので、
部下たちのアクションは目立ちません。

指令室から動かないハ・ジョンウ・・・
『PMC』の予告編にあるこのシーン
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なんか、既視感あるな、と思ったら、
同じ監督の「テロ、ライブ」です。

同じ監督の作品『テロ、ライブ』

キム・ビョンウ監督の2013年の作品
「テロ、ライブ」予告編

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国の犠牲になったのだから大統領の謝罪を求める、
というテロ犯と、
謝罪をあくまで拒む国、というお話でした。
対立が分かりやすくて、
メッセージも押しつけがましく感じませんでした。
私は、『PMC』よりこちらの方が楽しめました。

この作品でハ・ジョンウは、イヤホンに爆弾を仕掛けられて、
動いたら、爆発する
という理由で、ラジオのスタジオから動けなくなります。

密室モノが好きな監督さんのようですね。

「テロ、ライブ」の原題は、
더 테러 라이브 The Terror Live
テロは테로じゃなくて、테러なんですね。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!

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