『王の運命-歴史を変えた八日間-」ソ・ジソプの悲哀とユ・アインの狂気

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『王の運命』に出演したユ・アインのインタビューにも書きましたが、
「ソ・ジソプの目」が印象的な映画でした。

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キャスト

監督:イ・ジュンイク
ソン・ガンホ:英祖
ユ・アイン:思悼世子
ムン・グニョン:恵慶官
チョン・ヘジン:暎嬪
キム・ヘスク:仁元王后
ソ・ジソプ:イ・サン(正祖)

パンフレット表紙
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あらすじ

朝鮮第21代国王・英祖(ヨンジョ)は、母親が宮廷で働く賤民だったこと、兄を殺して王位についたという噂があること、というコンプレックスを抱えていた。そのためことさら学問と品位を身に着け、厳しく生きていた。
息子・思悼(サド)にも同じ厳しさを要求した。しかし、芸術と武芸を好む自由奔放な青年へと成長した思悼に、英祖の期待は失望と怒りに転じる。

2人の心がすれ違う中、思悼は心のバランスを崩し、また父子の不仲を利用した陰謀まで起き、父・英祖は息子・思悼を米櫃に閉じ込めて殺してしまう。

映画館の展示
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感想

感想は「王宮に生まれなくてよかった」の一言につきます(笑)。
英祖も
「わしが王ではなく、お前が王の息子でなければ
こうはならなかっただろう」
と言っています。

見どころ

「見てよかった」と思ったポイントをいくつかご紹介します。

記録に忠実に作られた作品

パンフレットによると、
「歴史映画としての考証が厳格になされている」
そうです。
「米櫃事件」は多くのドラマや映画で扱われ、
陰謀説、狂乱説それぞれを膨らませて物語の素材にされていますが、
この映画では、記録にのこる事実が9割だそうです。

ドラマ「イ・サン」を始め、英祖と思悼の確執を扱ったドラマは多くありますが、
実はどういうものだったのか、
改めて知るのによい作品だと思います。

そういうリアリティのためなのか、
女優さんたちがきれいじゃありません。
韓国の女優さんといえば、白く透き通るようなきめ細かいお肌。
それが、茶色く日に焼けて苦労のにじむ肌になっています。

悲哀のソ・ジソプと、狂気のユ・アイン

ソ・ジソプは、なぜあんなに悲しい目をしているのでしょう。
思悼の息子サン(ソ・ジソプ)が成人したところで映画は終わるのですが、
もう、サンの目を見ているだけで涙がこぼれます。

子供時代のサンを演じた子役も、似た目をしていた。
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子役について

ユ・アインをまともに見たのは、映画『ベテラン』が最初だったので、
狂人のイメージがあります・・・。
『ベテラン』では財閥の息子。
『六龍が飛ぶ』のイ・バンウォンも
『王の運命』の思悼も、王の息子。

身分が高いがゆえに、感覚がおかしくなる
という役が多いですね。
今回も「さすが!」という悲しい狂人ぶりでした。

「おまけ」でもらったブロマイド。ユ・アインとソ・ジソプの二択でした。
折り紙チマチョゴリを教えてくださった受講生の方がソ・ジソプのファンなので。
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ユ・アインが語るソ・ジソプ


映画公開初日のインタビュー。
共演のソン・ガンホ、ソ・ジソプについての感想を
一言ずつ語っています。

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監督さんのTシャツ

映画の公式HPを見ていて、びっくりしました。
イ・ジュニク監督の紹介写真。
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「下北沢再開発反対!」

小学校から20年近く小田急線沿線に住み、
高校時代は下北沢で井の頭線に乗り換えて通学していたので、
下北沢にはことのほか思い入れがあります。

「反対!」という再開発とは?と思ってざっくり検索したら、
下北沢を、自動車でアクセスしやすい街にするとか、
小劇場スズナリをつぶしてしまうとか、
なるほど、「ちょっとまって」という内容でした。

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私はソン・ガンホが大好きなのですが、今回は、ソン・ガンホの
周辺の人たちが光っていました。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!

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