映画『ヒマラヤ』の感想 実話をもとにした登山家の物語

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ようやく『ヒマラヤ』見てきました。山登りにはまったく興味ないのですが、ファン・ジョンミンに会いに行ってきました。

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キャスト・スタッフ

監督:イ・ソクフン
ファン・ジョンミン:オム・ホンギル
チョン・ウ:    パク・ムテク
チョ・ソンハ:   イ・ドンギュ
キム・イングォン: パク・ジョンボク
ラ・ミラン:    チョ・ミョンエ
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あらすじと感想(ネタバレあり)

韓国山岳界のレジェンド、オム・ホンギルの実話をもとにしたお話です。

ギルホンとムテクの出会い

まず、オム・ホンギルはすでに有名な登山家。
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ヒマラヤ滞在中、遭難救助の要請を受けて行ってみると、大学登山部だった。
悪天候のため、ホンギルは死者の運搬はあきらめろと指示するが、登山部のムテクらはいうことを聞かなかった。
ホンギルは、ムテクとジョンボクに「お前ら、二度と山に登るな!」と言い捨てる。

チームに新人をいれることになり、やってきたのが、ムテクとジョンボク。
最初は二人を受け入れなかったホンギルも、きびしいしごきに耐える二人をみて、結構、気に入った様子。

わたし
しごき方が韓国的といいますか。冗談もきついし、よく耐えたなあと思います。その分、認めてくれた?というしぐさや表情や言葉の端に大きく感動するわけですが。

写真は公式HPより

ムテク
3

師弟愛

ヒマラヤの山に挑戦するとき、やはり悪天候で後退するしかないか、
というときに、ホンギルは一人で強行し、それにムテクがついていく。
連絡が途絶え、遭難したと思われたが、無事、登頂。

わたし
吹きさらしの山で夜を明かすとか、もこもこの防寒着だけど顔は雪にさらしているとか、素人でも「え?大丈夫なの?」と気になります。リアルさの追求より、ドラマ重視なのでしょうけれど…。リアルな登山隊の姿は知りませんが、リアルな姿だと「絵」にならないんですかねえ。

ムテクの遭難

ホンギルは長年体を酷使してきたため、足の故障が限界にきて、ついに引退を決意。ムテクに「お前たちの時代だ」と肩を叩く。
ムテクもたくましくなり、仲間たちから「ホンギル隊長にそっくりだ」と言われる。
そしてついに、ムテクは登山チームの隊長に指名され、どこかの山に挑戦するが。
ムテクを含む3名が遭難し、命を落とす。
一緒に命をおとしたジョンボク
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ヒューマン遠征隊

ホンギルは、ムテクらの遺体を回収しにいく計画を立て、仲間をつのる。
かつて同じ隊の仲間たちに声をかけるが、断られる。
力を落として酒を飲んでいるところに、断った昔の仲間たちが現れる。

ついにヒューマン遠征隊が出発。
しかし、ホンギルの足も痛み止めなしには歩けないし、
悪天候は続くし・・・。引き返すしかないという判断だけれど、
ホンギルは無理を通し、隊員たちも隊長についていく。

わたし
ここらへんが感動ポイントで、わたしもぼろぼろ泣きましたが、
頭は、こういう無茶を推奨してはいけないんじゃないかと冷静になってしまいます。無理をすることが美徳、感動、美談になりがちですが、それで命を落としたり、誰かが犠牲になっていたりするものです。無謀と英雄的行為との線引きは難しい

私は任侠モノというか、義理人情が好きなので、ホンギルの英雄的行為に涙ぼろぼろになります。
が、頭はもっと理性的な人間でありたい、冷徹と言われたいと思っているので、ホンギルの行動は無謀にも見えます。この手の映画を見ると、頭と感情が引き裂かれるようなつらさがあります。

遺体発見

食糧も底をつき、体力も限界のなか、無理に無理を重ね、ついにムテクの遺体を発見する。ところが、悪天候は容赦なく、遺体と一緒に下山するのは無理だとホンギルはつらい判断を下す。
「ムテクは大事な仲間だ。でも今一緒にいる仲間も大事だ。これ以上はあきらめよう」

わたし
映画の中でも、山には回収不能な遺体がたくさんあると言っていました。ムテクの妻や親に引き合わせたいという気持ち、ホンギルの引退がムテクに「自分が後を継ぐ」と無理なプレッシャーを感じさせたんじゃないかとか、理解はできるのですが、
でも理性的になりたがる頭が、山の一部になるのだしムテクも無理を望んでいないはず!と思ってしまいます。実際は、ぼろぼろ涙こぼして感動していましたけれど。

おまけ。
ホンギルの先輩?資金調達などしてくれるドンギュを
演じるチョ・ソンハ。
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この方、『The K2』の主要メンバーで、大統領候補者役で出ています。
番組PRで、
「私は”ヒマラヤ”という映画に出たので、K2に出るのは当然で」
みたいなことを言っていました。
エベレストに次ぐ世界第2位の標高を誇るK2という名の山があるんですね。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!

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コメント

    • NICO
    • 2016年 9月 29日

    こんにちは(´∀`)

    友人がファン・ジョンミンさんの大ファンで、おかげで私もジョンミンさん作品はかなり観ていると思います♪
    作品ごとに違う顔を見せてくれる素晴らしい俳優さんですよね。

    この『ヒマラヤ』も、字幕なしですが私も観ました。
    出演なさっている俳優さんも好きな俳優さんが多かったですし、楽しみにしていたし、感動もしたのですが、
    山の風景の広大さが圧倒的すぎて、観ていると不安な気持ちになってしまい、
    ちょっと大画面の映画館に行く勇気が出ず、字幕入りはまだ観ることが出来ていません。
    そんな山の広大さのリアル感も作品のいいところだと思うのに、それを味わえない残念な私です…( ̄∀ ̄)

    ホンギルのムテクを捜しに行きたい気持ちも理解できるし、周りの引きとめも理解できるし…
    本当に紙一重ですよね。
    『選択』について、色々と考えさせられた作品だったと思います。

    ジョンミンさんはドラマにはあまり出演なさっておられませんが、
    『アクシデント・カップル』のジョンミンさんがキュートで大好きです(〃∇〃)
    ちなみにジョンミンさんの大ファンの友人は、昨日韓国で公開された、
    出てくる人がみんな悪役の映画『阿修羅』を観に、韓国へ行ってしまいました~(´艸`)

      • sokjon2016
      • 2016年 9月 30日

      NICOさま、
      こんばんは!
      ファン・ジョンミン、いいですよねえ~。
      私は「ユア・マイ・サンシャイン」を見て、映画館でしゃくりあげるほど泣きました。
      当時はまだ俳優さんの顔や名前を認識していなかったのですが、
      それでも記憶にしっかり刻まれたので、ただならぬオーラがあったのでしょうね。

      私も山岳モノは苦手で、ファン・ジョンミンでなければ見に行かなかったと思います。
      それにしても映画に出すぎですよね、ファンの方は大変だと思います(笑)。
      「阿修羅」、話題になっていますよね~。
      映画を目的に韓国へ行くなんて、うらやましい限りです。
      遠からず日本でも見られるだろうと楽しみに待っています。

      ではまた、ぜひお越しください!

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