映画『極秘捜査』を韓国文化院で見てきました。
キム・ユンソクとユ・ヘジンが主演、いわゆる若くてイケメンの韓流スターが出ている映画ではありません。
韓国文化院の映画上映会
韓国文化院では、いろいろなテーマにそった映画の上映会を行っています。
事前応募が必要なものもありますが、無料で映画を見ることができます。
今回「韓国映画の魅力を支える助演俳優 作品特集」というテーマで、
『極秘捜査』の上映会に参加しました。
『極秘捜査』キャスト
監 督:クァク・キョンテク
コン刑事:キム・ユンソク
キム導師:ユ・ヘジン
文化院HPより
あらすじ
1978年に実際に起きた少女誘拐事件が題材。
小学生の少女が下校途中に何者かによって連れ去られた。コン刑事は少女を無事に保護するため、秘密裏に捜査を進める。
少女の両親は、わらにもすがる思いで何人かの占い師たちに少女の手がかりを聞いて回り、占い師たちは一様に少女の死を口にするなか、キム導師だけが少女の生存を断言する。
手柄をたてたいだけの警察メンバーと衝突しながら、コン刑事とキム導師が少女と家族のために捜査を続ける。
予告編
またまた警察組織の腐敗
映画の最後に、年を取ったコン刑事とキム導師が肩を組んでいる写真が画面に映ります、さすが実話。
コン刑事の原作だというので、リアル度も高いのではないかと思います。
誘拐された少女はどうせすでに死んでいる。
と決めつけて、救出の努力をせず、手柄の取り合いに明け暮れる警察たち。
実話ですから、実際にそうだったのでしょう。
『ベテラン』、『華麗なるリベンジ』、『アシュラ』、EXOスホの『グローリーデイ』などなど、警察がまともに捜査をしないとか、捏造するとか、買収されるとか、
そういうのばかり。
実際の韓国の警察官は、どう思っているのでしょう。
警察官の友達や知り合いがいたら聞いてみたいところです。
「警察のイメージが悪くなる!」とか
「ここまでひどくないぞ!」とか
クレームが来たと言うニュースも見たことありません。
警察・検察の不正・腐敗が、きれいさっぱりなくなったら、
韓国映画の数も減ってしまうでしょうね、なんて笑えませんね。
コン刑事のキム・ユンソク
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占いに対する日韓の違い
事件解決に大きく貢献したのが、ユ・ヘジンが演じる占い師のキム導師。
映画を見終わった後、ネットで感想をいくつか読んだのですが、
警察捜査に占いを使うなんて信じられない
科学的根拠で捜査するべきじゃないか
さすが占い師が大統領を食い物にする国だ
などなど、批判的なものが目につきました。
実際、映画でも、キム導師の師匠が、似非っぽかったり、
コン刑事も、占いを非科学的だと批判していましたし、
捜査と占いの葛藤が、十分に描かれていました。
韓国に行くと、占い屋さんも多いし、占いを信じている人が多い
と感じます。
韓国の占いのルーツについては、まったく知りませんが、
戦争や災害で犠牲になった人たちが多いと、
幽霊など超常現象についての話がよく聞かれ、
それらは、牲者への鎮魂、遺族への慰労になっています。
とはいえ、韓国は、朝鮮戦争や国内の動乱などが多くあり、
極限状態においては、いろいろ不思議なことが起こる気がするのです。
そういう信じる土壌があると、占星術などの研究の層も厚くなるでしょうし、
さらに占い師への信頼も厚くなるんじゃないかと思います。
そんなこんなで、『極秘捜査』の占い師へのまなざしが、
日本と韓国の観客で、違うだろうなと思いました。
キム導師匠のユ・ヘジン
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