映画『暗数殺人』レビュー:地味でドライな刑事モノだけど、新鮮な作品でした

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やっとこさ、『案数殺人』を見てきました。コロナウィルスで閉鎖された映画館がようやく解禁となった6月、2018年10月の韓国での公開から1年半も経っていました。

『暗数殺人』キャストとあらすじ

2018年10月公開(韓国)
9 (2)
監督:キム・テギュン

キャスト
キム・ヒョンミン:キム・ユンソク
(裕福な家庭の刑事で、出世に興味なく捜査が好き)
カン・テオ:チュ・ジフン
(頭の良い連続殺人犯で、キム・ヒョンミンを利用しようとする)

あらすじ
恋人を殺害した疑いで逮捕されたカン・テオは、
キム・ヒョンミン刑事に「実は7人殺している」と打ち明ける。
自白を信じて捜査を始めるが、自白は本当なのか、自白の真意は?

予告編

釜山方言、聞き取れません!
ほぼほぼ字幕に頼り切りでした・・・。

過剰な犯人とドライに徹した刑事

とにかく、殺人鬼カン・テオを演じたチュ・ジフンの迫力
懐かしいドラマ「宮(クン)」では、皇太子だったのに、
大ヒット映画「神とともに」では、イケメンの死神だったのに、

『暗数殺人』では、突然キレる殺人鬼・・・。

釜山の方言で、殺人方法や人体の切断方法など
常軌を逸した話をするのですが、

過剰に異常を演じるチュ・ジフンが
本当にコワイ。

それに対して、ドライな刑事のキム・ユンソク
映画「チェイサー」や「極秘捜査」でも刑事役でしたが、
なんとなく、どれも似たやる気なさげな同じテイスト・・・

でも、キム・ユンソクの刑事がやる気なさげな程、
チュ・ジフンの異常さが際立ち、
そのうち異常さが空回りしていくのがよくわかります。

キム・ユンソクの脱力系演技と、
チュ・ジフンの過剰な演技は、
ちゃんと計算されたものなのでしょう。

自白の目的

恐ろしい殺人鬼は、すでに逮捕され
15年の刑を受けていますから、

犯人をどうやって捕まえるんだろう?
また、誰が殺されるんだろうか?
という緊迫感はありません。

カン・テオがなぜ、
他に7人殺していると自白するのか、
どれが真実で、どれが嘘なのか、

という心理戦が見どころになっています。

カン・テオの狙いとは。

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刑事にB事件やC事件の捜査をさせ、
本当の情報にウソの情報をまぜることで、

裁判で
捜査に信ぴょう性がない=でっちあげだ!
と訴える。

B事件やC事件が冤罪なら、
現在服役中のA事件も冤罪かもしれない

と裁判所や世論を誘導するのが、カン・テオの目的。
なんて頭がいいのでしょう。

だからカン・テオは、
キム・ヒョンミン刑事との頭脳勝負
と思っているのですが、

キム・ヒョンミン刑事は
お前に勝つつもりなんかない、
未解決のままの犠牲者のためだ、
と相手にしません。

地味でドライな犯罪映画

韓国映画で刑事が主人公の作品といえば、
「ベテラン」とか「殺人の追憶」とか「華麗なるリベンジ」とか。

熱血刑事が、熱血過ぎて暴力ふるったり、
正義感あふれて、警察組織にもたてついたり、
仕事人間すぎて、家族にも不自由させたり、

韓国映画に出てくる刑事といえば、
たいがい、こんな感じでした。

こういうステレオタイプの熱血刑事は、
世の中の不正義や、不平等などを代弁してくれて、
最後に事件解決でスカーっとさせてくれました。

でも『暗数殺人』のキム・ヒョンミン刑事は
お金持ちの家庭に生まれて、
ただただ、捜査が好きだから刑事をやっている。

カン・テオの犯罪を明らかにして、
終身刑にすることには成功しましたが、

犯罪を生む不公平な世の中を告発するセリフもなく
未解決のままの事件も残り、スカーっとしません。

これまでの熱血刑事ものに比べれば、
かなり退屈で地味な作品といえます。

俳優たちの名演技以外に印象にのこったのは、
地味でドライに、
刑事が刑事の仕事に忠実であることの重要さ。
でした。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!

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