読書『日韓のモヤモヤと大学生のわたし』読んでみました

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韓国語学習かいわいで話題になっていた本を読んでみました。期待以上によかったです。

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『日韓のモヤモヤと大学生のわたし』

1 (4)
一橋大学社会学部加藤圭木ゼミナール
大月書店
2021年7月発行
1600円+税

面倒くさい問題

K-POPやドラマが入口になって、
韓国語を学ぶ学生たちは常に一定数います。

韓国に旅行に行くとか、韓国文化が好きだというと、
反日感情が強いんでしょ?大丈夫?
どうして反日の国のものが好きなの?

という反応が返ってくる。
それが親だったり、親しいと思っていた友達だったりするから、
とてもつらい。

また、大学には、
外国の学生たちと交流するいろいろなプログラムが用意されているので、
希望すれば、韓国の学生たちと直接はなしをするチャンスもあります。

日本と韓国の学生が出会えば、
歴史や政治の話題を避ける空気が生まれたり、
避けられずに会話をすると気まずくなったり。

とてもとても面倒くさいです。

私自身、韓国語の仕事をしている
ということを言う前に、
相手が嫌韓感情を持っているかどうか、
ちょっと探るようになりました、数年前から。

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モヤモヤに正面突破

この本の前半部分は、
「面倒くさい問題」の具体的なこと、

徴用工、慰安婦問題などの戦後補償関連
韓流スターたちの行動や発言
(原爆Tシャツや、マリーモンドなど)

などの中身や背景などを、
学生たちが本を読んで学んだことを書いたものですから、
もっと詳しいことは、学生たちが読んだ本に書いてあります(笑)。

私があえて、ここに紹介記事を書こうと思ったのは、
この本の後半部分が、想像以上によかったからです。

学生たちが、
どのようにして「面倒くさい問題」に直面したのか、
見て見ぬふりもできたけれど、
ちゃんと向き合おうと思ったのはなぜか、
詳細に語られています。

そして、歴史を学ぶと、
実は、悩みは一層深まることも。

歴史的事実は、自分とは直接関係ない。
実際に韓国人からも、
「過去はともかく、若者同士は仲よくしよう」と言われる。
そうしている若者も大勢いる。

それじゃ、ダメなのか?

悩んで悩んで悩みながら、それぞれの学生たちが、
自分の言葉で文章を書いているのが、わかります。

私の読後感想

私が韓国語を学び始めたのは30年以上前も前ですが、
同じような経験をしています。いや、

30年前から、戦後補償をはじめとして、
日韓関係は変わっていないどころか、
悪くなっている・・・。

30年の間、日韓関係を良くすることができないできた、
ということを突き付けられた気持ちです。

これから、日本の経済が落ち込み、格差が広がると、
不満をそらすためにも、嫌韓感情が煽られると思います。

煽りに乗らず、日韓関係を良くしたい、
という空気を少しでも作れないだろうか、と考え、
まずはできることから、
『日韓のモヤモヤと大学生のわたし』を紹介しよう
と思いました。

「日韓」のモヤモヤと大学生のわたし [ 加藤 圭木 ]

価格:1,760円
(2021/8/22 20:17時点)
感想(3件)

↑こちらは楽天です。
アマゾンのレビューは、やはりアンチ勢力がすごいです。

偏っている、自虐史観だ、本当の歴史は云々・・・

この本を作った学生たちも覚悟の上でしょうし、
だからこそ、出版しようと決心したのだと思います。

 

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!

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