『親愛なるX』最後まで見ての感想と、原作との相違点

ディズニープラスで公開中の『親愛なるX』、全12話まで完走しました。登場人物の誰にも共感できないし、感情移入できないけれど、面白かったです。
ディズニープラス『親愛なるX』
2025年11月6日から12月4日 tvN
原題:친애하는 X(親愛なるX)
演出:イ・ウンボク
「太陽の末裔」「トッケビ」「ミスターサンシャイン」などを演出
キャスト
ペク・アジン:キム・ユジョン
あらゆるものを利用して「一番高いところ」に上りつめようとする
ユン・ジュンソ:キム・デヨン
アジンの父親の再婚相手の連れ子で、アジンに負い目を感じている
キム・ジェオ:キム・ドフン
アジンの高校同級生で、アジンをボスと呼ぶ
あらすじ
アル中の母親と暴力ふるう父親のもとで育ったアジンは、
幸せになるために、足枷となる存在を除去していく。ジュンソとジェオは
アジンのために協力を惜しまないが・・・。
予告編はこちら。
キム・ユジョンといえば、
「雲が描いた月明り」
「コンビニのセッピョル」
「マイ・デーモン」
などで、かわいい女の子を演じてきましたが、
今回、それと同一人物とは思えない役でした。
今回は、父親やクラスメイト、女優のライバルなどを除去すために
自分の手は染めずに、周囲の人々を利用するという
サイコパスを演じました。
本当に怖かったです。
サイコパスが主人公のドラマ
最近、サイコパスが主人公のドラマが目につきます。
「親愛なるX」のほかに、
「カマキリ 殺人者の外出」
「魔法のランプにお願い」
「自白の代価」
など、いずれも女性のサイコパスが主人公です。
他人の痛みに関心を払わず、
自分の望みをかなえるためには残虐な行動も平気。
『親愛なるX」でも、
主人公のアジンに共感や感情移入はできないし、
残虐な行為を正当化することもできませんが、
それでも、
なぜか主人公を応援してしまう。
私は彼女を批判できるだろうか。
という気持ちになります。
アジンに幸せになってほしいと思うのだけど、
そのために必要なものは何なのだろう。
過去の不幸を癒すためにはどうしたらよかったのだろう
と考えます。
周囲にろくな大人がいなかったわけではないんですよね。
ソンヒ除去に利用された美術教師
父親殺しに利用された元野球選手
アジンも心を許しかけた男性俳優
俳優の道を開いてくれた芸能界者代表
など、そこそこ良心的な人々もいたのに、
アジンは利用することしか考えなかったのが悲しいです。
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原作と違う点
『親愛なるX』は、同名のウェブ漫画が原作です。
原作マンガは読んでいませんが、
ざっと、原作のあらすじを紹介するサイトを見てみました。
ドラマと原作マンガは、かなり違うようです。
原作では、ジェオも、ジュンソも死にません!生きてます!
アジンとドヒョクのエピソードから、かなり異なります。
ーーー
アジンは、富豪ドヒョクと結婚するために妊娠しようとしますが、
富豪が不妊だったため、ジュンソの子ども妊娠します。
アジンから結婚できた時点で中絶する計画だときいたジュンソは、
それを阻止するために、アジンの過去を暴露。
ジェオがアジンを香港に連れていき、
子どもと3人で生活します。
ジュンソはアジンとその子どもを忘れられないが、
子どもはジュンソの存在をしらない
という状況を、アジンはジュンソへの復讐とする。
ーーー
ドラマの結末と、原作マンガの結末と、
かなり好みがわかれるような気がします。
ドラマの結末は、
またアジンが次なる「味方」を作って、再起するのか!?
というシーズン2の可能性を残したのでしょうか。
個人的には
ドラマの結末の方が、アジンらしいかなと思います。
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