ネットフリックス『なりすましの鼠』韓国の昔話と最後まで見ての感想

ネットフリックスオリジナルの『なりすましの鼠』。全体的に暗い画面で、好き嫌いがわかれる作風ですが、謎解き要素が次々に出てきて、後半は一気見しました。
ネットフリックスオリジナル『なりすましの鼠』
2026年8月28日公開 全10話
キャスト
ムンジェ:リュ・ジュニョル
ノジャ:ソル・ギョング
スニョン:イ・ギュヒョン
あらすじ
ムンジェは正体を明かさない小説家。
実は暴力団からお金を盗んで身を隠している。
ある日、携帯のパスワードが使えなくなり、
同じ顔の男が「自分がムンジェだ」といって、人生を奪われる。
自分を追っている暴力団に助けを求めて、
偽ムンジェを捕まえようとするが・・・。
予告編はこちら。
最初の1話は、見始めて何度か途中で挫折し、
でも「面白いよ」という声に励まされて
どうにか2話まで見たら、
あとは続きが気になって一気見しました。
韓国語の原題は
들쥐:野鼠
들が「野生の~」という意味で、
쥐が「ネズミ」の意味です。
개(犬)について、들개は野良犬
국화(菊)について、들국화は野菊
主人公の3人がとてもよかったです。
リュ・ジュニョルさんは1人2役でした。
ソル・ギョングさんは、暗い画面が続くドラマの中で、
ちょっとコミカルな存在で、とてもよいバランスでした。
イ・ギュヒョンさんは、昔気質な生意気な刑事が良く似合っていました。
基になった韓国の昔話
ドラマに何度も出てくる、爪を食べた鼠の物語。
손톱 먹은 들쥐
爪を食べた野鼠
お話は、
昔々、寺で勉強中の青年がいました。
ある日青年が爪を切っていると、僧侶が来て
爪をそこらに捨てると悪いことが起きるから、ちゃんと紙に包んで捨てなさい
と教えたのですが、青年は切った爪を近所の森に捨ててしまいました。
青年が寺での勉強を終えて家に帰ると、なんと自分と瓜二つの青年が両親と一緒にいました。
自分が本物だと主張しても両親は信じてくれず、追い出されてしまいます。
青年は寺の戻って僧侶に相談しました。
僧侶にネコを連れて行ってみろと言われ、青年はネコを連れてもう一度家にいきました。
するとネコが偽の青年にかみつき、偽の青年は一匹の野鼠になりました。
この野鼠は、青年が捨てた爪を食べて化けたのでした。
一番シンプルなお話はこんな感じです。
伝来物語なので、いろんなバージョンがあるらしいです。
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いろいろ気になった点
ざっくりと、とても面白かったのですが、
いくつか気になる点はありました。
ノジャが、元暴力団なのですが、
盗まれたお金を取り戻すためとはいえ、
なんでそこまでムンジェを助けてくれるのか。
これといった理由ないので気になりますが、
まあ、ドラマだから「ま、いっか」でした。
ムンジェを助けるために、
自分の右腕だった寿司職人まで殺されてしまいます。
この顛末を知る場面、ノジャが、
田舎のビニールハウスの前に集うおじさんたちに
5万ウォン差し出して、電話かりたり焼酎飲んだりする場面、
妙に印象に残っています。
刑事のスニョンのエピソード、
えええ?という驚きがありましたが、
ムンジェとスニョンの関係まで、
無理にいれなくてもよかったんじゃないか
と思うくらいに、無理やり感がありました。
そしてもう一度、ノジャですが、
最後、無罪放免ですか???
暴力団時代に人を殺しているし、
パトカーに追われて盛大に事故起こしているし、
片腕の自由がきかなくなった
という個人的には代価を払ったといえ、
気になりました。
ドラマのラスト
でも、ラストシーンでの
ノジャとムンジェの対比はよかったです。
ノジャは、
盗られたお金も自分のじゃないからと手放して
これまでの人生を顧みた結果、故郷に帰って農業をしに、
信号を渡って、次のステップへ。
ムンジェは、
偽ムンジェになりすまして、
信号を渡らず、偽ムンジェのマンションに籠ります。
ドラマの中でずっと、
自分が自分であることをどうやって証明する?
いったい誰が本物のムンジェなのか?
という疑問が繰り出されていましたが、
結局、この二人の対比によって、
他人の人生を盗まないで
ちゃんと自分の人生を生きろ
そのために自分がどんな人間かを認めろ
という核心メッセージが伝わってきました。
でも、それがなぜ難しいかというと、
あの編集者!
ちゃんとした人生より、ヒット作が大事!儲けが大事!
という、この世の中そのものを表していました。
よろしかったらお願いします!

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
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