イ・ジョンソクの『君の声が聞こえる』ドラマに出てくる事件は実際にあった実話！？

司法関係の通訳もたまに依頼があるので、法廷ドラマは好きなのですが、中でも『君の声が聞こえる』は、イ・ジョンソクの魅力もあって、まさにお気に入りの一つです。

「真夜中のTV芸能」で、「君の声が聞こえる」の弁護士たちが扱った事件の、もとになった実話を紹介する「特別企画」がありました。

「双子事件」の実話

『君の声』で、パクリ疑惑があったんですね。
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“너의 목소리가 들려”쌍동이 사건 표절 논란
드라마 너의 목소리가 들려 추리소설과 유사 표절 시비

「君の声が聞こえる」双子事件、パクリ疑惑
ドラマ「君の声が聞こえる」推理小説と酷似、パクリか

쌍동이は「双子」、표절は「剽窃」、추리소설は「推理小説」です。

制作サイドでは、
「ドラマの参考にした事件は、小説ではなくて1997年4月3日に起きた梨泰院（イテウォン）殺人事件と、2011年2月11日の番組＜それが知りたい＞で放送された消えた婚約者編です」

演出家チョ・スウォンさん
「実際の事件をモチーフにしたのは事実で、脚本家が時間をかけて準備し、国内だけでなく外国の事件も参考にしています」

「双子事件」と実際の事件

実際の事件を参考にしたポイントがいくつか挙げられています。

①被害者はたしかにいるのに、犯人がわからない。
⇒梨泰院殺人事件では、大学生の被害者が帰り道にハンバーガー屋のトイレで殺害された。
殺害現場にいた二人のうちの一人が犯人であることは確実だが、物的証拠が足りなくて、どちらかわからず二人とも処罰されなかった。

②犯行にかかわった兄弟が双子。
⇒「＜それが知りたい＞という番組で紹介された消えた婚約者編の被疑者をモチーフにしている。
実際の事件の双子は、チョ・ジェピルとチョ・サンピル
「君の声」の双子は、チョン・ピルスンとチョン・ピルジェ

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実際の事件は解決しなかったけれど、ドラマでは超能力をもつ主人公によって「事件の真実」が明らかになりました。

オ・ジウォン弁護士
「法曹界の人間は、あのような能力が欲しいですよね。ドラマの面白さです」
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ミン・ジュングクと実際の事件

③法廷であばれ、証人を襲ったミン・ジュングク
⇒2004年に逮捕された連続殺人犯チョン・ナムギュが証人席に突進してあばれた事件がモチーフ。
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④証人への復讐劇
⇒14年前に自分を訴えた証人を無残に殺害

⑤ヘソン母殺害の犯行方法
⇒＜それが知りたい＞で紹介された、「二人だけの部屋、16時間の真実」で、証拠がすべて燃えてしまったため、事件性の判断が難しくなった、という部分をヒントに。

ミン・ジュングクを演じたチョン・ウンイン
「実際にミン・ジュングクだったら、復讐殺人、ありえますか？」という質問に対し、
「和解と許しをモットーに生きてきた私ですが、現在、ミン・ジュングクが憑依していますので、ありえるでしょう。それがドラマのリアリティーになりますから」
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⑥メールによる脅迫
⇒証人への復讐殺人事件で、携帯メールで脅迫していたというニュースを参考に。

コン・ジョンシク弁護士
「以前より復讐殺人が3倍以上になっています。」

警察の統計をみても、この5年で復讐殺人が急増
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ドラマの中で、ヘソンは「玄関に男性の靴を置く」「店屋物の器は二人分にして返す」ということを実行していましたが、これも実際にあった話？

コン・ジョンシク弁護士
「外傷後ストレス障害（ＰＴＳＤ）を持つ人にとって、復讐犯罪から身を守るシステムや、処罰制度を厳しくするなどして、周囲で手助けする文化が必要です。」
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初めて国選専担弁護士を扱ったドラマ

ドラマでは、選考試験の競争率が非常に高いとありましたが、実際には？

チョン・ソヨン国選専担弁護士
「国選専担弁護士の志願率はどんどん上がっています。最近では10倍の競争率ですね。これまでも法廷ドラマは数多くありましたが、その中でもこのドラマは事実的だと思います。こまかい部分にまで気を使っているのがわかります。たとえば、弁護士がよく使っている鉛筆、ゴムの指サック、現場での確認作業などです。」
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