韓国語で名前をどうよぶか。『ショッピング王ルイ』と『相続者』たちを見て。

市民講座で最近使っている教材が『ショッピング王ルイ』で、毎回、授業で「説明しなきゃ」と思いつつ、言い忘れていることがあります。次回の授業で『ショッピング王ルイ』が終わるので、今度こそ忘れないように、こちらにも書いておこうかと。
フランス生活が長かったルイ
ルイは、フランスのブロンメルロット城で長く暮らしていたので、
韓国語の会話には不自由していませんでしたが、「正しく書く」ことはできないレベル。
金返せ=돈 줘(トンジュォ)
돈조(トンジョ)
と書いてしまって、意味が通じなかった。
第7話で、ボクシルからお金を巻き上げた不良少女たちに送ったメールです。
この不良少女たち。
韓国語の名前を呼ぶとき
ルイがボクシルの名前を呼ぶとき、
복실! ボクシル!
と呼ぶんですね。
14話の会社の親睦会で、こっそりメールで連絡とるときも、
복실~ ボクシル~
と呼びかけています。
通常、韓国語の名前を呼ぶとき、
パッチムのある名前なら、아(ア)をつけて
복실아~ ボクシラ~
パッチムのない名前なら、야(ヤ)をつけて
연도야~ ヨンドヤ~
この아や야のことを呼格助詞 호격 조사というそうです。
姓といっしょにフルネームで呼ぶときは、呼格助詞をつけません。
고복실! コ・ボクシル!
최연도! チェ・ヨンド!
になりますね。
ルイは、
外国暮らしが長くて、感覚が少しズレている
というキャラクター設定なんですね。
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先ほど、최연도(チェ・ヨンド)を例に出しましたが、
『相続者たち』のこの場面。
ウンサン(パク・シネ)の家を訪ねて行ったヨンド(キム・ウビン)が、ウンサン母の手料理を食べる場面。
『相続者たち』で、私が一番好きな場面です♡
この時、声を出すことができないウンサン母は筆談します。
은상인 서울 갔어요.
ウンサンは、ソウルに行きました。
은상인は、은상이는の縮約形です。
「ウンサンは」というとき、
은상+은 ではなくて、
은상이+는 になります。
ここでも、パッチムがある名前には呼格助詞(이)が付くんですね。
名前の終わりにパッチムがなければ、
연도+는(ヨンド+は)です。
ちなみに、『ショッピング王ルイ』の台本では、
복실아(ボクシラ)
だったそうです。
ルイを演じたソ・イングクが、
呼格助詞をとって、ルイっぽさを出そう
と提案したそうです。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!
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