NHK『“冬のソナタ”が起こした奇跡 韓流ブームの発火点』

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かなり前の話になってしまいますが、市民講座の受講生の方から、おもしろそうなドキュメンタリーの放送があると教えていただき見てみました。

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『“冬のソナタ”が起こした奇跡 韓流ブームの発火点』
NHK・BSの「アナザーストーリーズ」という番組で、
2016年12月に放送されたものです。
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番組HPより

沢尻エリカが進行役
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番組HPより

番組では、
夫と死別したり闘病中だったり、苦しい時期に「冬ソナ」に出会って、生きる気力をとりもどしたという女性たちや、
ユン・ソクホ監督の「初恋」への強いこだわり、
脚本家に新人を採用したというエピソードなどが紹介されました。

たとえば、
ユジンとチュンサンのファーストキスシーンの撮影で、
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これはNGとなり、

ユジンに「もっと驚いた目を!」と指導されて目が大きくなりました。
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金大中大統領の功績

この番組の中で、最も印象的だったのが、金大中大統領と韓流ブームの関係についてでした。
金大中大統領(ウィキペディアより)
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大統領在任は、1998年から2003年まで。
2009年に亡くなりました。

朴正煕政権下で起きた1973年の「金大中氏拉致事件」など、
民主化運動の闘士として、命を狙われ、投獄され、その後、大統領になった
という、ふり幅激しい人生を生きた人でした。

日本文化の開放がもつ意味

彼の大統領として残した業績の中で、特筆すべきものとして
「日本文化の開放」があります。

韓国では、植民地時代の文化を否定し、国内文化を保護するために、
日本文化の流入を禁止していました(実際は闇で入っていましたが)。
それを、段階的に開放したのが金大中大統領でした。

これについて、NHKの番組で解説してくれていました。

金大中氏は、長い獄中生活の間、政治や経済に関する本をたくさん読んだ。
そして、資源のない韓国の活路として、文化コンテンツを経済の中心に位置づけることを考えた。

韓国が日本の文化を受け入れる、ということは、
日本も韓国の文化を受け入れる、というを意味する。

最初の解放が1998年。
当初、文化コンテンツが戦力になるのかと疑問視されたが、
2004年、日本で冬ソナブームが起こり、
金大中の政策が正解だったと証明された。

1998年といえば、大統領就任直後。
ずっと温めていた政策だったのでしょう。

金大中ならではの政策

そして、この政策の最重要ポイントとして、
金大中は担当官僚たちに厳命を下していたといいます。

制作現場に政府は口を出してはいけない、
政府が口を出すと、つまらない物しかできないから。

民主化運動を通じて、政府による言論弾圧が何も生み出さない、
ということを身をもって経験したからでしょう。
さらに、投獄までされた自分を大統領に選んだ国民への信頼。

弾劾されたパク・クネ大統領は、
「文化人ブラックリスト」を作っていたとニュースになりました。

ダメな大統領を見て、過去の大統領が評価されるというのも残念ですが、
いずれにしろ、金大中はすごい人だったのだと改めて思い知りました。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!

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