韓国で大ヒットの『犯罪都市2』見どころと感想
やっと『犯罪都市2』見てきました。好評だった『犯罪都市』も、やはり流血バイオレンスは好みじゃなくて、今回もどうしようかと思いましたが、『私の解放日誌』のク氏と同じ顔で残虐非道なカン・ヘサンがどういうものなのか、見たくて行ってきました。
『犯罪都市2』
2022年5月公開(韓国)
監督:イ・サンヨン
(『犯罪都市』では助演出担当)
キャスト
刑事マ・ソクト:マ・ドンソク
悪者カン・ヘサン:ソン・ソクク
刑事チョン・イルマン:チェ・クィハ
あらすじ
最強で正義漢の刑事マ・ソクトは、
ベトナムの警察署に出頭した手配中の韓国人を迎えにいくが、
カン・ヘサンの犯罪を知り、動き出す。
ロケ地はベトナム??
前半の舞台はベトナムで、熱帯らしく、
俳優さんは汗をかき、街の雑踏も空気もベトナムです、
が、
『犯罪都市2』の撮影は2020年4月から6月…
コロナ禍まっさかりの時です。
ベトナム現地での撮影をあきらめて、
韓国内でベトナムの街のセットとCGで撮影したとか。
映画を見ている間、まったく違和感なかったので、
この解説をみて、驚きました。
とはいえ・・・
前作『犯罪都市』の時も、
舞台は韓国内の朝鮮族集住地域だったことから、
朝鮮族=犯罪者
という偏見が固定化されてしまう危険性が指摘されました。
今回もベトナムが各種犯罪の温床であるような
(実際そんなセリフもありました)
製作陣はベトナムをそういう視線で見ているのか?
という居心地の悪さもありました。
ネットフリックスで見たドラマ『スリナム』も、
実話をもとにしたフィクションとはいえ、
スリナム=麻薬大国
という偏見に対してスリナム政府からクレームがあったそうです。
そういう時代があったけれど、今は違うと。
犯罪モノを作る時の、
犯罪者やその舞台をどう設定するか、
難しいところです。
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見どころ
物語としては、『犯罪都市』と別個なので
『犯罪都市』を見ていなくてもなんら支障はありませんが、
主要人物はほぼ同じなので、見ていたらより楽しめます。
合コン
なんといっても、
マ・ソクト(マ・ドンソク)が冒頭で登場するシーン、
イルマン:何してた、遅いじゃないか
ソクト:소개팅하고 오는 길…
(合コンしていた)
セリフはうろ覚えですが、
合コン소개팅帰りって、
前作と同じじゃないですか?
어떻게 오셨어요?
韓国語で
来客に「何かご用ですか?」と聞く時
어떻게 오셨어요?
直訳:どのようにしていらっしゃいましたか?
といいます。
物を届けに/伝言があって/安否確認
など、通常は用件を答えますが、
直訳の意味のまま
歩いてきた/タクシー乗ってきた
など、移動手段を答える「ボケの演技」が
『犯罪都市2』でありました。
ベトナムでカン・ヘサンの居所を探すために、
違法カジノを訪れたソクトとイルマン。
カジノの職員:어떻게 오셨어요?
何のご用ですか?
イルマン:버스 타고
バスに乗って
このやり取りは、
『나쁜 녀석들(悪い奴ら)』のマ・ドンソクのギャグです。
山分け5対5
ラスト、カン・ヘサンとソクトがバスの中で対決するシーン。
カン・ヘサンが奪ったお金を山分けしないかと提案します。
ヘサン:5대5로 나눌까?(5対5で分けようか?)
ソクト:누가 오야?(どっちが5だ?)
このやり取りもデジャブ。
調べたら、初出は『거북이 달린다(亀、走る)』という映画だそうです。
こういうのは、
オマージュというのでしょうけれど、
知っていれば、くすっと笑えますが、
知らないと、内輪受け?と、
若干、冷めてしまう可能性もあるかも。
映画全体の感想としては、
流血やバイオレンスは、相変わらずで、
苦手な人はやめておいた方がいいかもしれません。
マ・ドンソクの無敵の強さは、
見ていてすっきり爽快感が人気の秘密というのも納得。
とはいえ、何でもかんでも力ずくっていうのはねえ…
と、ちらっと思ったもの白状しておきます。
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皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!
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