映画『破墓/パミョ』最後に出てきたのは、何だったんだ??

open-grave-981894_640

映画『破墓/パミョ』を見てから、感想を書こうと思っても筆が進まず、ずいぶん時間が経ってしまいました。難しい映画というわけではないけれど、何だったんだ?という疑問が残りました。

スポンサーリンク

映画『破墓/パミョ』

1 (1)

監督:チャン・ジェヒョン
(前作が「サバハ」)

キャスト
キム・サンドク:チェ・ミンシク
(風水師)
イ・ファリム:キム・ゴウン
(ムーダン)
コ・ヨングン:ユ・ヘジン
(葬儀師)
ユン・ボンギル:イ・ドヒョン
(ファリムの弟子ムーダン)

あらすじ
金持ちの家で、直系の息子が代々なぞの病気にかかる
という相談をもちかけられたファリムは、墓が原因だとして、
サンドクたちと協力して解決しようとするが・・・。

とにかく主演の4人が演技派なので、見ごたえあります。
チェ・ミンシクはさすが!と言うほかなく、
イ・ドヒョンも意外と(失礼!)引けを取らない感じで。

予告編はこちら

反日映画なのか?

相談を持ちかけてきた家が、ものすごい金持ち。
事業家だとか資産家だとか説明なく、ものすごい金持ちなのですが、
お墓を掘り返してみて分かったのが、
依頼人の祖父が植民地時代に日本軍に協力した親日派だった。

つまり植民地時代に民族を裏切って手にした財産で
ものすごい金持ちだったというわけです。

それで「あ!」と気がつくのが、
主人公4人の名前。
韓国で教育を受けた人たちならすぐに分かるのでしょうか。
4人とも、実在した独立運動家たちの名前だそうです。

私は、ユン・ボンギルだけ知っていました。
以前、ドラマ「魔女の法廷」にも出てきたのです。

それから、私はまったく気がつかなかったのですが、
登場人物たちの車のナンバーが、

サンドク:0815 →8月15日終戦記念日
ファリム:0301 →1919年3.1独立運動
ヨングン:1945 →植民地から解放された年

だったそうです。
ドラマや映画では、車のナンバーのチェックは必須ですね。

映画のポスターも、空が朝鮮半島になるように
主人公4人の頭の配置されています。

こういう部分を指摘して「反日映画」とは、言えないでしょう。
独立運動家がいたのは事実だし
それらの「記念日」は今でも記憶されているし
親日家たちが財産をため込んでいたのも事実だし。

スポンサーリンク

前半と後半で別の話

映画の前半は、親日派だった祖父の幽霊が棺から飛び出し、
孫の命を奪い、ひ孫の命まで狙いますが
危機一髪、棺を燃やして幽霊も消えました。

これで一件落着のはずが。
墓を掘り返したときのスタッフが、
なんらかの霊にとりつかれてしまい、
再度、墓を調査します。

ここから後半戦になります。

前半は、親日派の幽霊との戦いでした。
幽霊は肉体を持たず、目にも見えず、
だからムーダンの出番となります。

後半は、あれは何と戦ったのでしょうか。
日本の戦国武将のようなのですが、
直接人間の首を絞めたり、刺したり、
肉体を持っていました。

戦国武将のゾンビ???

後半は、
여우가 범의 허리를 끊었다
キツネが虎の腰を切った

という謎の言葉から始まります。

朝鮮半島を植民地支配していた日本軍は、
土地の気を弱めるために、
朝鮮半島の腰の部分に杭を打ち込んだといいます。

その杭を隠すために、
前半の親日派の墓が利用されていたのでした。
サンドクたちは、その杭を取り除こうとします。

で、その杭として使ったのが、戦国武将だった・・・!
杭=戦国武将だったのです。

ん?植民地時代の朝鮮半島に、戦国武将のゾンビがいたってこと???

戦国武将と朝鮮半島を無理やり結び付けようとするなら、
豊臣秀吉の朝鮮出兵とか・・・?

植民地支配、親日派、独立運動家というキーワードで
物語が進んできたところで、
突然、戦国武将が出てきて「????」
となってしまったんですね。

この映画の監督さんはオカルト専門で、
悪霊とか、幽霊とか、怨念とか、
実体のないものを扱ってきたので、
肉体をもつオカルト映画にしたかったのかなー
ということにしておきました。

よろしかったらお願いします!

韓国語ランキング

自己紹介はこちら

最後まで読んでいただきありがとうございます。

スポンサーリンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

2024年11月
« 10月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
252627282930  

カテゴリー

ページ上部へ戻る