映画『記憶の夜』カン・ハヌルとキム・ムヨルの名演技と韓国IMF通貨危機

bouquet-3308298_640

ネットフリックスで『記憶の夜』見ました。久しぶりのカン・ハヌル。予告編を見ると、ホラー映画のようで、実際に「ひーっ」と声をあげてしまうこともありましたが、見終わってみると意外とヒューマンドラマでした。

スポンサーリンク

キャストとあらすじ

2017年11月公開
10
監督:チャン・ファンジュン
カン・ハヌル:ジンソク
キム・ムヨル:ユソク(ジンソクの兄)
ムン・ソングン:ジンソクの父
ナ・ヨンヒ:ジンソクの母

あらすじ
ジンソクは家族と一緒に、新しい家に引っ越してきた。
新しい家には、前に住んでいた人が置いていった荷物を入れてある「決して開けてはならない部屋」があった。
ある日、兄ユソクが夜中に拉致され、19日後に帰ってきた。その後、兄が夜中に外出したり、ジンソクは家族に違和感を感じるようになる。

予告編
画像をクリックすると動画になります。
10 (2)
あの日の夜、ここで、すべてが始まった。
兄が拉致されて19日。
「(犯人の)顔をはっきり覚えていますか?」
「普段、精神安定剤を飲んでいるそうですね」

互いへの疑惑が始まった。
拉致された兄が返ってきた日の夜。
全てが変化し始めた。
記憶を失った兄。おかしくなってきた弟。
誰かが嘘をついてる。
二人の食い違う記憶。
被害者・目撃者・殺人者
あの日の真実を探せ。

ネタバレ厳禁

チラシに「ミステリー追跡スリラー」と書いてあります。
謎解きの楽しみが大きいので、やはりネタバレせずに見るのが正解だと思います。
と、すると、どんな感想を書いても、ネタバレにつながってしまうので、なんとも困るのですが。

韓国での評価を見ると「前半はよくできているのに、謎解き部分が若干粗い」と辛口ですが、推理ものに目が肥えている人にはそうなのでしょうが、私はシロートなので、十分に驚きました。

「粗い」と感じたとしても、芸達者な役者さんがそろっているので、それぞれの名演技を見るだけでも価値があります。

相変わらずカン・ハヌルは素晴らしいです。20代の若者で登場して、40代のおじさんまで演じるのですが、ポスターを見てもわかるように、40代のカン・ハヌルはお肌がシミだらけ。
老けて見える原因は、やはり肌なのだ!
やはり、お肌のお手入れは大事だと痛感しました。
animal-2456566_640

そしてキム・ムヨル。映画やドラマにもそこそこ出ている、本業がミュージカルの人のようです。私は初めて見ました。
人の好さそうなお兄さん。
apple-blossom-173566_640

まるで別人にもなります。
apple-blossoms-55773_640
いや、映画見ていて、同じ俳優さんと気が付かないほどでした。

スポンサーリンク

原因はIMF通貨危機

映画の舞台は、途中で2017年5月だとカレンダーが映されます。
ネタバレにならないように説明すると、色々なミステリーの始まりは、1997年。

カン・ハヌル演じるジンソクが、1997年に仕事にありつけなかったのが一因です。
すでに歴史書の年表に入るような出来事となり、知識とは知っていますが、
具体的に、個人の生活にこういう影響があったのか、と改めて衝撃をうけました。

1997年にIMFショックというのがありました。
韓国のギカ自動車の倒産に始まり、自力で経済を立て直すことができず、韓国が国際通貨基金(IMF)の援助を要請することになりました。
IMFが韓国経済に対して行ったのが、現代グループなどの財閥解体です。
韓国では「朝鮮戦争以来の最大の国難」といわれています。

1997年といえば私は31歳だったので、新聞やテレビで銀行に押し寄せる人々の映像などを見て、
大変なことが起きているなあと、リアルタイムで共有していたつもりでした。

でも、『記憶の夜』で、IMF危機が一人の青年の人生を完全に狂わせている様を見て、
個人の生活に及ぼす影響というところまで考えていなかったと気が付きました。
どうやっても、手を尽くしても「仕事がない」。それがどういうことなのか。

本当に、「時期が悪かった」とか「あと10年遅く生まれていれば」とか、言いたくなりますが、
よりによって、この時期に重なってしまった、神様は無慈悲だと思いました。

よろしかったらお願いします!

韓国語ランキング

自己紹介はこちら

最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!

スポンサーリンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

    • NICO
    • 2018年 4月 19日

    こんにちは(´∀`)

    先日、映画館で『ミッドナイト・ランナー』を観てきて(すでに1度は字幕なしで観ていましたが)、
    観た後に映画館で『善惡の刃』のDVDをお安く買ってその夜にまた観て(これもすでに字幕なしで観ていましたがww)、
    そのイキオイでネットサイトでこの『記憶の夜』も字幕なしで観始めたのですが、ま、そういうサイトですから、5分ごとに邪魔が入り、嫌気がさして、お兄ちゃんが帰ってきてジンソクが夜中にお兄ちゃんの後を尾行するあたりで断念しましたㅠㅠ
    その辺りまではなんとも言えずホラーでしたね(´艸`)
    この映画も公開前に予告を見たときから観たかった映画だったんですけどね~邪魔さえ入らなければ…( ̄∀ ̄)

    カン・ハヌルさんは本当に若いけど引き出しの多い俳優さんですよね。
    ついでにこれもすでに字幕なしで観ていましたが、先日CSで放送があったので『ハッピー・ログイン』も観たんですよ。
    ちょっとしたハヌルくん祭りでした(´艸`)
    入隊中ですが、軍のミュージカルのオーディションを受けたというニュースもありましたし(チ・チャンウクさんも)、早めに除隊してほしいくらいです(*≧∀≦*)

    キム・ムヨルさんは、初めて見たのはドラマ『イルジメ』なんですが、この時の役もとてもよかったんですよね。
    最初は主人公のイ・ジュンギさんをいじめる役だったんですけど、助けてもらったことをきっかけにコロッと態度が変わり、なんというか…ちょっと憎めない感じの役だったんです。
    そして今、GyaO!で『私の美しい花嫁』というドラマを観ているんですけど、ものすごくいいんですよ~ムヨルさんが。
    もともと好きな俳優さんでしたが、改めてムヨルさんの演技のうまさを実感し、毎週楽しみにしています。

    ところで、以前にもコメントしたことがあったかと思うのですが、GyaO!で今『ミス・ギャングスター』が配信中ですね~
    ご覧になられたんでしたっけ?ご覧になっていたらごめんなさい。
    もしまだのようでしたら、明後日21日までなので是非、ご覧になってみてくださいね~(´∀`)

      • sokjon2016
      • 2018年 4月 19日

      NICOさま
      コメントありがとうございます!
      カン・ハヌルさん、いいですよね~~。
      「記憶の夜」は、ムヨルさんの他、お父さんとお母さん役もベテランぞろいでしたので、見ごたえ十分でした。
      ただ、バッド・エンドなので、元気な時に見ないと、あとが辛いです。
      名演技の見ごたえは捨てがたいですが、正直、やはり映画はハッピーエンドがいいです。

      ムヨルさんの顔、好きなんです(笑)。舞台の方のようですが、結構ドラマにも出ているんですね。
      なんだか、見たい作品がありすぎて、幸せです(笑)。

      GYAO!も、このたびは見逃した映画オンパレードで、新学期も始まってしまったので、またまた見逃しそうです。
      「ミス・ギャングスタ―」も、見たいのですが…。21日は土曜日ですね。最優先にします。
      いつもありがとうございます。よい週末をお過ごしください!

  1. この記事へのトラックバックはありません。

2024年3月
« 2月    
 123
45678910
11121314151617
18192021222324
25262728293031

カテゴリー

ページ上部へ戻る