パク・ウンビン主演『無人島のディーバ』ー嘘を続けても幸せにならない
『ウ・ヨンウ弁護士』で大人気だったパク・ウンビン主演ということで期待値が高かった『無人島のディーバ』。期待通りの面白さで、視聴率も右肩上がりです。
『無人島のディーバ』
2023年10月28日から12月3日 全12話
キャスト
ソ・モクハ:パク・ウンビン
(島を脱出時に船から落ちて無人島で15年過ごす)
ユン・ランジュ:キム・ヒョジン
(モクハが大好きな歌手だが今は落ちぶれている)
カン・ウハク:チャ・ハクヨン
(報道記者、無人島でモクハを発見した)
カン・ボゴル:チェ・ジョンヒョプ
(芸能プログラムのPD、ウハクの弟)
中学生のモクハ(목하:モッカ)は父親の暴力に苦しんでいた。
歌手の夢をあきらめかけていたモクハを、同じく父親の暴力を受けていたギホが
島からの脱出を手助けするが、失敗する。
15年後、ウハクとボゴルが無人島にいたモクハを救出する。
モクハは偶然、ランジュと出会い、声が出ないランジュのかわりに
影武者で歌を歌い、ランジュが歌手として再起するが・・・。
モクハのデビュー、ランジュの再起、
中学時代のギホはどこに?
予告編はこちら。
『無人島のディーバ』脚本家の過去作
『無人島のディーバ』が公開前から期待値が高かったのは、
主演がパク・ウンビン
というだけでなく、
脚本家が박혜련:パク・ヘリョン
という理由もありました。
2011年「ドリーム・ハイ」
スジとキム・スヒョン主演
2013年「君の声が聞こえる」
イ・ジョンソクとイ・ボヨン主演
2014年「ピノキオ」
イ・ジョンソクとパク・シネ主演
2017年「あなたが眠っている間に」
イ・ジョンソクとスジ主演
2020年「スタート・アップ」
スジとナム・ジュヒョク、キム・ソンホ主演
新作への期待が高まりますよね!
特に「君の声が聞こえる」の法廷劇、
「ピノキオ」での報道の役割に対する問いかけ、
「スタート・アップ」での起業にまつわる志、
などなど、
ラブコメ要素もありながら「職場の物語」の側面が強くあります。
そして「伏線の回収」がきちんとされるので、
見終わった後に、ストレスが残りません。
(前作がそういうわけではありませんが)
だから、『無人島のディーバ』でも、
無人島でのモクハ発見の経緯や
モクハが歌手に挑戦するする方法など
かなり無理な設定なのですが、
男性主人公2人の職業設定や、
その家族背景などに、ちゃんと伏線が張られていて
説得力を持つんですね。
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ランジュの影武者という嘘
国民的ディーバとして名をはせていたユン・ランジュが、
15年の歳月の間に、すっかり落ちぶれていた…。
そこに救世主のように、歌がとびきりうまいソ・モクハが表われて、
ランジュの影武者をつとめ、ランジュが人気を取り返します。
モクハもランジュも、進んで「影武者」という手段を選んだわけではないけれど、
一度ついた嘘は、それがうまくいくと、
ずっと嘘を続けることになり、嘘がどんどん膨らんでいきます。
この展開、既視感がありました。
「ピノキオ」のテーマの一つだったのです。
第1話で、
やはり海に落ちて漂流していた主人公。
彼を助けたおじいさんは、昔死んだ我が子と錯覚します。
おじいさんの息子として生きる決心をした主人公は、
それに反対するおじいさんの家族に、
어느 누구도 나쁠 게 없는데.
お互いのためになります
(だれにも悪いことはないのに)
그깟 거짓말 하면 어때요?
それくらいの嘘、いいでしょう?
(それくらいの嘘ついたら、どうだっていうの?)
しかし、物語を通じて、
真実から目をそらすために嘘をついても、
結局、真実に向き合わざるを得ない、と理解します。
だから、
最終回第20話で、このセリフがもう一度出てきます。
おじいさんの次男が、
今が幸せなんだから、このまま嘘をつき通してもいいじゃないか、
と言います。
아버지한테도 나쁠 게 없는데
父さんも喜ぶ
(父さんにも悪いことはないのに)
그깟 거짓말 하면 어떠냐
それくらいいいだろ?
(それくらいの嘘ついたら、どうだっていうの?)
『無人島のディーバ』では、
ランジュとモクハが向き合うべき
影武者という嘘と、
もう1つ
ボゴル・ウハクの家族が向き合うべき
他人の身分を乗っ取った嘘
があります。
ヒーリングドラマと銘打っているので、
心温まる解決方法を期待してもいいのではないでしょうか。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
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