映画『密輸』見どころ盛りだくさんの大ヒット作

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韓国で2023年の夏に公開された『密輸』、日本での上映まで1年も待たされました。とても楽しみにしていた映画、期待通りでした。

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映画『密輸』

2023年韓国公開
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監督:リュ・スンワン
『ベテラン』『EXIT イグジット』 『モガディシュ』などの監督

キャスト
チュンジャ:キム・ヘス
(逃げた海女)
ジンスク:ヨム・ジョンア
(刑務所に入った海女)
ピルサム:チョ・インソン
(密輸王)
ドリ:パク・ジョンミン
(海運業)

あらすじ
1970年代、化学工場の排水で海産物がとれなくなった漁村グンチョン。
収入の手立てがなくなった海女たちは、密輸を手伝ったが税関に捕まる。
かろうじて逃げたチュンジャは、密輸王のピルサムと組んでグンチョンに戻り・・・。

予告編はこちら

2023年の夏、私は十数年ぶりにソウルに行き、恩師に会ったのですが、
不幸があって元気ないお連れ合いさんと元気出すために
『密輸』を見てきた
というお話を聞きました。

現地で映画を見たいと思っていたので、
恩師おすすめの『密輸』を見ようと思ったのですが、
上映スケジュールが合わず、結局
『コンクリートユートピア』を見たのでした。

『密輸』は青龍賞で最優秀作品賞を、
『コンリートユートピア』は大鐘賞で最優秀作品賞を
受賞し、2作とも2023年を代表する名作でした。

『コンクリートユートピア』は考え込み、
『密輸』は元気になるという、見終わった後の印象は正反対でした。

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『密輸』の見どころ

海女たちが税関に捕まった時、チュンジャが一人で逃げたため、
チュンジャが税関に密告したのではないか
という疑いがかかりました。
チュンジャの親友ジンスクも、チュンジャを恨んでいました。

チュンジャが密輸でのもうけ話を持ってグンチョンに戻って来てから、
当時、いったい誰が税関に密告したのか
という謎解きと、
チュンジャがジンスクとの友情を取り戻すまで
が物語の柱になります。

その後、密輸計画と税関との対決の中で、
海運業の男たち、税関の男たちに
見下され、搾取されてきた海女の女たちが、
男たちにやり返していきます。

女同士の連帯、シスターフッドが
見ていてとても気持ちがいいです。

リュ・スンワン監督の得意なアクションも、
『密輸』では、水中アクションとして生かされていました。

何よりチュンジャ役のキム・ヘスさんが格好いいし、
チョ・インソンも相変わらず格好いい。

海女ではないカフェの女主人役のコ・ミンシさんは、
ドラマ『スイートホーム』に出ているそうですが、
残念ながら見ていないので、『密輸』で初めて認識した女優さんでした。

コ・ミンシさんが演じたオクプンは、
チュンジャさんら海女チームを裏切るのか?裏切らないのか?
という、なかなか良い役どころでした。
実際、『密輸』のオクプン役で、各種映画祭の新人女優賞、演技賞、助演賞などを受賞しています。

1970年代歌謡

1970年代という時代背景から、当時の歌謡曲がたくさん流れます。
OSTは、11曲あるそうです。
映画の背景音楽としては、かなり多いのではないでしょうか。

リュ・スンワン監督さんが、幼いころに馴染んだ歌を選んだそうです。
さすがに私も1970年代は、リアルでは知りません・・・。
それでも聞いたことがあるようなリズムの、いわゆる「懐メロ」で、
雰囲気が十分に伝わってきました。

ちょうど最近、임영웅(イム・ヨンウン)という若手トロット歌手
(なんでも「韓国の氷川きよし」だとか??)
の話を聞いたばかりでした。
韓国トロット、なかなか人気があるようなので、
『密輸』のOSTも、好評だったようです。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。

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