ドラマ『ミセン』イム・シワン、カン・ソラなどインタビュー
「ミセン」は、社会的反響の大きかったドラマですが、演じた役者さんたちも、多くの思いがあったようです。
キム代理はアドリブだらけだった?
オ課長(イ・ソンミン)
これがサラリーマンのためだけの物語だったら、こんなに多くの人々の共感を得られなかったと思います。このドラマは職場の中の人間物語です。
質問
台本を無視してアドリブをするのは誰?
オ課長(イ・ソンミン)
私はほとんどアドリブしませんよね、監督さん。
監督
一字一句間違わずに台本通りです。
デミョンさん(キム代理)は台本通りにできない演技者です。天性的に。
キム代理(キム・デミョン)
いろいろ試してみたのですが、カットごとに違って編集が大変だっただろうと、この場をお借りして謝罪します。
ハン・ソンニョル(ピョン・ヨハン)
ハン・ソンニュルを만찢남(만화를 찢고 나온듯한 남자:マンガから飛び出してきた男)だと言ってもらって、光栄です。
この作品で一番重要なのはハンソンニュルという、営業3チームやほかの部署にいってもうまくやっていける会社員の姿が表現できていたらうれしいです。
差別される役を演じて
質問
女性社員アン・ヨンイを演じて感じたことは。
カン・ソラ
アン・ヨンイの立場としては、なんでこうなるのかと悔しかったですが、とにかく自分の責任でなくても自分に与えられた課題なので、最大限の努力で証明するしかないと考えました。
アン・ヨンイが女性社員に対する認識を変えてくれたらうれしいです。
チャン・ベッキは悪役?
イム・シワン
頭を使うチャン・ペッキと、心を使うチャン・グレと、どちらが正しいのかという問いへの答は、
頭を使う人と心を使う人が上手に折り合って生きているというのが答えだと思います。
でも、社会的には、頭で勝負することを強要されるでしょう。だからチャン・グレのやり方で成功して熱狂したというのは、そうしたくてもできなかったことをチャン・グレがやってくれたということへのカタルシスだと思います。
カン・ハヌル
チャン・グレが良い役で、チャン・ペッキが悪役だと分けて考える人がとても多くて、私もよく「君が悪役なのか」と聞かれることがありましたが、現実って悪役もいないし善人役だっていないじゃないですか。その人ごとに仕事のスタイルが違うんだと思います。
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自分主体で生きること
質問
一番共感したエピソードは?
イム・シワン
共感というより、ものすごく考えさせられたエピソードがあるんですが、
ピョン部長を接待したら、威張りながら「肝臓大丈夫か?俺は自分が飲みたいときに飲むが、お前は相手が飲みたいときに飲まなきゃならないじゃないか」と言われたんですが、自分主体で生きるということが人生でどのくらいできるのか、子供のころ、父がよく酔っぱらって帰ってきていましたが、どうだったのか、などいろいろ考えさせられたセリフでした。
ピョン部長
イム・シワン
世の中のチャン・グレたちへのエールになったかわかりませんが、みなさんのことを描いたドラマが爆発的な共感を呼んだということは、自分だけがつらいんじゃなくてみんな大変なんだということだと思います。だからがんばれとは言えませんが、少しでも癒されていただければと思います。
「우리는 아직 다 미생이야(俺たちまだ未生なんだよ)」
質問
イ・ソンミンさん自身が課長だったら、アン・ヨンイとチャン・グレとどちらを採用しますか?
「과장님 저 왔습니다(課長、僕です)
그러니까 왜 또 너냐고(なんでまたお前なんだよ)」
未生:囲碁用語で「生き石にも死に石にもなっていない、不確かな存在」という意味。
イ・ソンミン
自分だったら、もちろんアン・ヨンイを選びますよ。
イム・シワン
차였다(振られた)
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みなさん一人ひとり、言葉を選びながら、誠実に答えていているのが印象的ですね。
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