ＳＰＥＥＤ「悲しい約束」ミュージックビデオのチ・チャンウク
ユーチューブがしきりにお勧めしてくる2013年のミュージックビデオがあります。
アイドルグループのミュージックビデオのテーマが、なんと、光州事件。
映画「弁護人」の背景になっていた光州事件。
当時の政府が、普通に暮らす市民を痛めつけ、発砲していた
ということが、ミュージックビデオになっていて驚きました。
光州事件：1979年に朴正煕が暗殺され、軍事独裁政権が終わると期待した市民を、軍が弾圧した事件。
ＳＰＥＥＤ「슬픈 약속（悲しい約束）」
시간이 많이 지났네요.잘 있나요.
세월이 흐를수록 그 날의 기억이 더욱 선명해집니다.
가슴이 멍들고 심장이 멈춘다해도 저는 잊을 수 없습니다.
지울 수 없습니다.
ずいぶん時間が経ちました。元気ですか？
月日が流れるほど、あの日の記憶が鮮明になります。
胸が痛んで心臓が止まっても、忘れられません。
消すことはできません。
チ・チャンウクとハ・ソクジンの遺影・・・。
ハ・ソクジンはドラマ「サメ」の人だそうです。
そして回想シーン
1980年5月18日 光州 遅い春。
高校生同士のケンカの場面。
チ・チャンウクと
ハ・ソクジンは
それぞれ高校のボスのようです。
帰りのバスで、チ・チャンウクはパク・ボヨンと出会います。
バスから降りたら、軍人が市民を痛めつけている場に遭遇し、
巻き込まれそうになったパク・ボヨンを助けて家まで送ると、
パク・ボヨンのお兄さんがハ・ソクジンだった。
掴みかかるお兄ちゃんに、
ボヨン：하지마, 오늘 날 구해준 사람이야～
やめて、私を助けてくれた人だよ～
ここから女性のボーカル
다른 사랑 만난다는 그 말
잘 지낸다고 했었던 그 말
다 거짓말이야
나 없이 행복하지 말아줘
눈물이나 너무 눈물이나
너없는 하루도 난 못살아
다 내 잘못이야
他の人に会うということ、
元気だといったこと、
全部ウソ
私なしで幸せにならないで
涙がでる、すごく涙がでる
あなたがいないと一日でも生きられない
全部私が悪いの
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お兄ちゃんハ・ソクジンも、軍人にからまれる女性ソン・ナウンを助け、
軍人たちに捕まってしまいます。
当時の記録映像や写真などで見られる様子が再現されています。
パク・ボヨンとデート中だったチ・チャンウクが助け出します。
軍人に目をつけられてしまったのか、ソン・ナウンがしょっ引かれてしまい、
目撃したチ・チャンウクがハ・ソクジンに知らせます。
チャンウク：나은이가 끌려갔어. 우리 당분간 연합하자.
ナウンが連れて行かれた。当分、連合しよう。
ナウンを助けに行った先では、軍人が銃を構えて待っていました。
学生市民に向かって「撃て」と言われて「え？」と驚く部下を殴りつけ、
ハ・ソクジンが撃たれてしまいます。
最後に流れる解説の字幕。
1980年5月18日光州民主化抗争は、
死亡者163名、行方不明者が166名、負傷後亡くなった人が101名、
負傷者が3139名、拘束等の被害者が1589名、
身元不明のまま埋葬されているひとがいまだ5名を含め
総5189名が確認されている。
相当数の人々がＰＴＳＤに苦しんでおり、
当時の銃撃を生々しく記憶している。
欝や不安障害、アルコール中毒などを抱える人も多い。
以後、5.18民主化抗争は、
韓国社会で持続的に展開された民主化抗争の原動力となり、
その重要性が認められ、2011年に5.18民主化抗争の関連資料は
ユネスコ世界記録遺産に登録された。
その後、光州に民主化の春が来た。
このミュージックビデオを民主化運動に参与した
多くの人に捧げます。
後編もあります。
同じ曲のダンスバージョンＭＶ
よろしかったらお願いします！
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように！
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コメント
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2016年 11月 20日
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2016年 12月 30日
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2017年 4月 05日
こんにちは(´∀｀)
こんなMVがあるんですね～
とても興味深く見させていただきました。
実は私、映画『光州5.18』という作品をここ4年ほど、毎年5月18日前後に見るようにしているんです。
私の韓国ドラマ・映画視聴歴は短く、積極的に見出したのは5年前くらいからなんです。
そしてこの事件自体、はっきりと覚えているわけではないのですが、子供の頃のうっすらした記憶の中にあった事件なんですよね。
なので、映画でこの事件のことを詳しく知った時は大きな衝撃を受けました。
あまりの衝撃に、この事件を忘れてはいけない気がして、毎年この映画を観ようと思ったわけなんですが、正直、内容的には本当は積極的に観たい映画ではないんです。
でも毎年見て、毎年同じように涙しています。
このMVは学生目線の内容になっていますが、映画ではアン・ソンギさんやキム・サンギュンさんが主になって結成された市民軍が中心となっています。
キム・サンギュンさんの弟役がイ・ジュンギさんなんですが、学生デモに行き、流れがよくなったかのような雰囲気になった時、軍の発砲を受けて死んでしまう役です。
両親は亡く、二人だけの兄弟だったのに弟を撃たれたサンギュンさん演じるお兄さんの、痛いほどの悲しみが大いに伝わり、見ている間ずっと胸が痛い作品ですね。
このサンギュンさんの同僚役でパク・チョルミンさんが出演されていますが、チョルミンさんは光州市出身なので出演されたとおっしゃっていたかと思います。
韓国での映画タイトルは『화려한 휴가（華麗なる休暇）』なんですが、これは作戦名なんだそうです。
優雅な作戦名とは正反対の作戦内容に、もっと胸が痛む事件ですよね。
この事件は、他にもいくつか映画になっていると聞きますが、中でも、ファン・ジョンミンさん主演の映画『星から来た男』は、実話が基になっているのですが、このジョンミンさんが演じた男性が受けた銃弾が、この光州事件のものだったということらしいです。
どちらの作品も重いですが、機会がありましたらご覧になってみて下さいませ。
あ、もしすでにご覧になっておられたら、失礼なことを申してすみません。
『弁護人』もなんですね。
私の住む地域では来月後半から公開されるので、観に行きたいと思っていた作品ですが、
ますますその気持ちが大きくなっています(´∀｀)
ドラマ『ヒーロー』で共演したイ・ジュンギさんとチ・チャンウクさん。
出演作は違えど、同じ事件の作品に出演していたんですね～
MVを見ながら、そんなことも思っていました(´艸｀)
そして、このMVでの軍人役の方。キム・ヨンホさんでしょうかね～？
合っていたら、チャンウクさんと『奇皇后』で共演なさっていましたね(´艸｀)
ハ・ソクジンさんはドラマ『キム・マンドク』や映画『ハッピー・ログイン』で見たかな～？と思います♪
光州事件にはなぜかとても反応してしまうので、長くなってすみません。
MVのご紹介、ありがとうございました(´∀｀)
ＮＩＣＯさま
コメントありがとうございます！
「光州5.18」、見ました。
子供の父親が光州育ちの人だったので、周辺の人々から当時の生々しい話を聞く機会があり、
同時代の出来事なのだという衝撃がたまらなく大きいです。
以前、光州事件の犠牲者の墓地で、
「ここに埋まっている人は演説が上手だったので、今でも彼の声が耳に残っています」
という話を聞いたことがあります。
映画「光州5.18」のラストシーン、女性の声ですが「あなたたちを忘れません」だったか、
マイクを通した声が流れますよね。「耳に残る声」とはこういうものだろうか、と果てしなく泣けました。
「星から来た男」は、見ていません。ファン・ジョンミンなんですね！見なくては！
あと「ペパーミントキャンディ」が、光州事件で人生が狂った男性の話で、映画を見終わった後、しばらく呆然としていました。
ミュージック・ビデオの軍人役、キム・ヨンホさんだそうです。
こういう「加害者」の役を演じるって、勇気がいるでしょうね。
私も、光州事件は特別に反応してしまいますので、格別にうれしいコメントです。
どうもありがとうございます。