2018年最大の話題作『完璧な他人』役者の演技も、ストーリーも秀逸。
イ・ソジン、ユ・ヘジン、チョ・ジヌンなどなど、芸達者な面々でスマホをめぐる心理劇、会話劇。面白くないはずがないと期待値が高まりますが、期待を裏切らない作品でした。そういえば『スマホを落としただけなのに』という映画がありましたが、スマホに詰まっている個人情報って、想像以上に危険なようですね。
『完璧な他人』キャストとあらすじ
2018年10月公開 완벽한 타인(完璧な他人)
監督:イ・ジェギュ
ソッコ:チョ・ジヌン
(豊胸専門整形外科医。金持ちだが不動産投資で騙されたかも)
金持ちなインテリに見えます。
テス:ユ・ヘジン
(弁護士だが飲酒運転で裁判中。同居の母親と妻がうまくいっておらず、セックスレス)
神経質な夫に見えます。
チュンモ:イ・ソジン
(あれこれ事業に手を出し、最近若い妻と結婚)
質の悪いプレイボーイに見えます。
ヨンベ:ユン・ギョンホ
(離婚後に彼女ができたが、連れてこなかった)
いろいろな苦悩が、見えます。
あらすじ
ソッコの家に幼なじみの4人が妻同行で集まる。
夫婦間に秘密がない証しとして、食事中の携帯の通話やメールを公開するゲームが始まり、
カウンセリングを受けていた事実、浮気の事実、同性愛の事実など、仲間外れの事実など、
明るみになり、楽しい食事の席が修羅場と化す。
『完璧な他人』の原作映画『大人の事情』
2016年のイタリア映画です。
原題は「Perfetti sconosciuti(完璧な他人)」で、
邦題が「大人の事情」。
予告編
人物設定や、知られたくない秘密の内容、暴露されたダメージ、
そして、最後の落としどころまで、
韓国版はイタリア版と、驚くほど全く同じです。
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最近のリメイク映画
最近は日本原作の「ゴールデンスランバー」が、
カン・ドンウォン主演なのに失敗作だったり、
これも日本原作の「リトルフォレスト」は、
キム・テリ主演で、この上なく爽やかに成功したり、
成功と失敗の違いはなんだろうか、と考えると、
「ゴールデンスランバー」は、
主人公が友達と築いてきた友情の中身を無視した点が失敗でした。
韓国でも男同士の友情は強くあるのに、
原作の「友達から学んだこと」は韓国バージョンにできなかったのか。
「リトルフォレスト」は、
地産地消の食事が、韓国版で魅力的に生まれ変わっていたのが成功かと思います。
食事を大事にするのは、ある意味日本以上の韓国ですから、
原作超えたんじゃないかと思いました。
今回の『完璧な他人』は、
原作イタリア版の設定をそのまま手を加えなかったのですが、
嫁姑問題や、同性愛への偏見や、夫の浮気、妻の欲求不満など、
どれもこれも、「韓国アルアル」と言えるかもしれません。
ローカライズに無理がなかったということでしょう。
『完璧な他人』の感想
4人の男たちが幼なじみなわけですが、
その妻たち3人の女性。特に意味なく、イタリア版と並べてみました。
ソッコの妻イェジン:キム・ジスは、
二十歳の娘と信頼関係ができなくて苦しんでいます。
テスの妻スヒョン:ヨム・ジョンアは、
姑問題などのストレスをブログで発散しています。
チュンモの妻セギョン:ソン・ハユンは、
獣医師で、元カレの相談にも乗ってあげるいい子です。
夫ばかりでなく、妻たちの秘密も暴露されますが、
やはり夫側の秘密の方が、どう考えても質が悪いです(笑)。
女性たちは、傷つきながらも真実を知って、
娘を少し信用したり、
夫婦互いに理解する機会になったり、
浮気症な夫を見限って自立の道を選んだり、
「雨降って地固まる」的な、解決が待っているのかなと期待しました。
でもラストは・・・。
イタリア版原作とラストもまったく同じなのですが、
評価は分かれるかもしれません。
私は「そりゃないだろ」と納得するまで時間がかかりました。
時間かかっても、納得はしたということですね。
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皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!
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コメント
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お久しぶりです。
時々お邪魔して記事を読んでいますが、コメントするのは久しぶりですね。
この映画、知人から勧められてぜひ観ようと思ってましたが、忙しすぎて見逃してしまいました。
ご感想を読んでVODが出たら今度こそ見逃すまいって思っているしだいです。
カワトシさま
お久しぶりです!
お忙しそうですね。
私も、指折り数えて待ちわびていた春休みが、結局仕事で埋まってしまって、
ついブログが後回しになってしまいます・・・。
「完璧な他人」ご覧になったらぜひ、感想をお聞かせください~。