『シスターズ』見終わっての感想ータイトルやら結末やら、メッセージについて深読み
夏の終わりから急激に忙しくなって、仕事以外のあれこれが思考停止状態です。唯一楽しみだった『シスターズ』が終わってしまいました。最近のドラマは本当に予測不可能な展開で、見ごたえ十分でしたね。
タイトル『シスターズ』について
原題の작은 아씨들=小さなお嬢さんたち
=Little Women=若草物語
ということから、
物語の展開を予想したりもしました。
ドラマの回を重ねるうちに、
タイトル「青い蘭の花」のほうがいいんじゃない?
とずっと思っていました。
でも後半、青い蘭は「不正腐敗の象徴」で、
それに巻き込まれつつ抵抗していく
小さなお嬢さんたち=小市民たち
という構図がはっきりしてきて、
タイトルにも納得しました。
ドラマが伝えるメッセージ
最終回のひとつ前、11話で、
横領の罪をかぶせられたオ・インジュ(キム・ゴウン)が、
法廷で告白します。
20億を前に欲がでた
そのせいで大事な人を失い
大事な人を失いかけた
ドラマが伝えたい内容なのでしょうけれど、
あまりに直接的に伝えてくるなーと
若干、興ざめしながら聞いていました。
ウォン・サンアとウォンギソン将軍
たまたまこのタイミングで、
韓国の元大統領・全斗煥(전두환/チョン・ドゥファン)氏の
物故年を調べていた途中、
상아という文字を目にしました。
全斗煥氏の次男の嫁の名前が、박상아(パク・サンア)。
偶然なんでしょうか。
気になってドラマとの関連をあれこれ調べてみました。
全斗煥氏はベトナム従軍経歴があり、
嫁のサンアは、女優。
全斗煥は軍事独裁政権時代の殺人や賄賂授受などの罪で
無期懲役、その後赦免され、2021年8月に死亡。
嫁のパク・サンアは、全斗煥の裏金作りに関連して捜査を受けた後
アメリカへ出国しました。
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そういえば、軍事独裁時代、
弾圧に耐えながら報道した人たちがいたし、
(=次女オ・インギョン)
表現活動のなためにやむなく国外に逃げた芸術家もいました。
(=四女オ・インヘ)
そして多くが普通の市民で、
(=長女オ・インジュ)
中には、貧困や暴力で命を落とした人もいました。
(=死んだ三女)
韓国社会は民主化が実現したというものの、
軍事独裁政権時代の「亡霊」=青い蘭が、
世の中のあちこちに未だ潜んでいる。
その「亡霊」が、
貧富の格差を作ったり、
歪んだ報道をばらまいたり、
告発しようとすると殺される。
それに立ち向かった、シスターたち。
・・・と考えましたが、深読みしすぎでしょうか。
最終回について
まさかの、ジョー(インギョン)とローリー(ジョンホ)の恋愛成就!
チェ・ドイルと、オ・インジュのラブラブはナシなのか!
などは、置いといて。
700億が主人公たちの手に渡る、というのはどうなんでしょう。
殺されるかも!という危機をなんども経験したから、
その苦労に対する報酬だ、と考えることもできますが。
もともと不正貯蓄のお金ですからねえ。
ウォンリョン学校(孤児院)などの社会福祉のために
寄付するほうが気分よかったのに・・・。
有罪・懲役となったファヨン・オンニに、
インジュが言ったセリフ、
会計プログラムは大きなお金になるけれど、
ファヨンが作った物だから、ファヨンのお金だ。
やっぱり、お金は働いた人が手にするもの。
と、考えると、700億の行きついた先が、ちょっと気になりました。
それでも全体的には、本当に楽しめました。
ハラハラドキドキで、時間を忘れて没頭できるというのが一番大事ですからね。
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