【韓国語の基礎④】パッチムの発音についてじっくり
韓国語の基礎①で、ハングルの文字の仕組みについて説明しました。
韓国語の文字「ハングル」は、子音と母音のくみあわせですが、
その下に、もう一つ子音がくることがあります。
これをパッチム받침といいます。
パッチムの発音
日本語の発音は、子音でおわることが「ん」以外ないので、
このパッチムが、韓国語の発音を難しく感じる原因です。
たとえば、韓国で多い名前に「キムさん」「パクさん」がいます。
キム、パクの韓国語と日本語の発音を比べてみましょう。
김 kim キム kimu
박 pak パク paku
本当は、「kimu」「paku」の最後の「u」をつけちゃいけないのです。
日本語には、「m」や「k」で終わる単語がないので、
どうしても、最後に母音をつけたいんですね。
パッチムの発音の種類
韓国語の子音は19個ありました。
それらすべてが、パッチムになることができますが、
パッチムの発音は7種類です。
どういうことかというと、
たとえば、
「外」という意味の밖という単語がありますが、
바の発音のあと、濃音のㄲで終わるなんてことはできません。
밖
とパッチムは濃音ですが、発音するときは、ㄱの音になります。
ㅅとㄷのパッチムの音を比べてみましょう。
앗と앋を発音してみてください。
앗は「asu」にならないように「s」で止めます。
앋は「atu」にならないように「t」で止めます。
両方とも、舌は上あごにくっついていて、息を止めています。
パッチムのㅅはㄷと同じ音にまとめられます。
パッチムの代表音
韓国語の子音は19個ありますが、パッチムの時の発音は
7種類です。
「櫛(くし)」は빗といいます。
「借金」は빚といいます。
「光」は빛といいます。
빗 빚 빛
これらの発音はいずれも「빋(pit)」です。
音は同じでも、文字と意味は違います。
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息を止める音「ッ」と息を出す音「ン」
パッチムの発音は7種類ですが、
「息を止めるパッチム」と「息を出すパッチム」の
2種類に分けられます。
息を止めるパッチムは、次の三つです。
사 の下のパッチムㄱ・ㄷ・ㅂ。
삭 sak kを発音する舌の位置(喉の奥)で息を止める
삳 sat tを発音する舌の位置(上の歯の付け根)で息を止める
삽 sap pを発音する状態(唇を閉じる)で息を止める
삭・삳・삽は、日本語の耳にはいずれも「サッ」と聞こえます。
息を出すパッチムは次の三つです。
사 の下のパッチムㅇ・ㄴ・ㅁ。
상 sang ngを発音する舌の位置(喉の奥)で音を伸ばす
산 san nを発音する舌の位置(上の歯の付け根)で息を伸ばす
삼 sam mを発音する状態(唇を閉じる)で息を伸ばす
상・산・삼は、日本語の耳にはいずれも「サン」と聞こえます。
「サンーー」と息を伸ばして、舌の位置を確認してください。
삭・상は、口が開けっ放しで、息を止めるか出すかの違い。
삳・산は、舌を歯で噛む感じで、息を止めるか出すかの違い。
삽・삼は、唇を閉じて、息を止めるか出すかの違い。
もう一つ息を出す音
パッチムの発音は7種類なので、一つ足りませんね。
ㄹパッチムです。
살 sal lを発音する舌の位置(上あご)で、音を伸ばす
上の息を出す3つのパッチムと何が違うかというと、
상・산・삼は、鼻から息をだしますが、
살は、舌の両側から息が出ています。
まとめてみましょう。
日本語にもある3つの「ッ」と「ン」
日本語の耳には、삭・삳・삽はいずれも「サッ」と聞こえ、
상・산・삼はいずれも「サン」と聞こえます。
でも、次の単語を発音してみてください。
さっか sak-ka カを発音するために舌は喉の奥
さっと sat-to トを発音するために舌は上の歯の付け根
さっぱり sap-pari パを発音するために唇をとじている
さんか sang-ka カを発音するために舌は喉の奥
さんた san-ta タを発音するために舌は上の歯の付け根
さんま sam-ma マを発音するために唇をとじている
日本語にも実はそれぞれ3種類あるのです。
と、思えば、パッチムの発音もそれほど難しくないのです。
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2020年 4月 13日
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