映画『暗数殺人』の実話ならではの裏話・訴訟問題やタイトルについてなど

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先日見てきた映画『暗数殺人』は、公開前に「上映禁止」の訴訟沙汰になったり、タイトルが分かりにくかったりなど、いろんな意味で問題作でした。

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色んな問題が

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実際にあった事件を扱った作品なので、
事件の被害者や関係者などが作品を見て、
どう思うか・・・
気になるところです。

映画の感想はこちら

被害者の立場から

『暗数殺人』は、実話をもとにしたフィクションであり、
実話そのものではありません。

映画の中で、チュ・ジフンが演じるカン・テオは、
歩いていてぶつかった通りすがりの男性を殺害します。

しかし実際の「カン・テオ」の事件と、
この男性殺害事件は、別だそうです。

実際の男性殺害事件の被害者家族(妹)が、
『暗数殺人』の映画によって二次被害を受けた、として
「上映禁止」を求める訴えを起こしました。

制作社が公式に謝罪したので、遺族は訴えを取り下げましたが、
「裁判沙汰になった映画」
ということで話題になり、逆に宣伝効果があったと言われています。

分かりにくい?映画のタイトル

日本では「暗数殺人」と漢字が使われていますが、
それでも、
暗数?なにか数式でも出てくるのか?
と思ってしいまいます。

韓国では、漢字は使わずハングルのままで
암수살인
とチラシなどに書かれているので、
数式は思い浮かばないのですが・・・。

암수
って、辞書を引くと、
암컷:雌 メス
수컷:雄 オス
のことなのです。

オスとメスの殺人事件?
さらに謎が深まります・・・。

「暗数」は、「知られていない」ことを意味するそうで、
殺人事件の件数に入れられず、失踪として処理されている
隠れた「暗数犯罪」を扱った映画なわけですが、
同音異義語があるとは、紛らわしいですよね。

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実際の刑事の立場から

映画では、主人公の刑事キム・ヒョンミンが、
カン・テオの自白情報を得るために、
お金をあげたり、サングラスをあげたりします。

本来は容疑者の陳述を得るために金品を提供するのは
職権乱用に当たります。

しかし、映画では事件を解明するために
新しい被害者を出さないために
必要悪なのだ
と言っています。

中央日報2018年10月2日に
「暗数殺人」のモデルになった刑事と
犯人のその後について、詳しい記事がありました。

最初に実在の「カン・テオ」を逮捕したA刑事は、
「カン・テオ」からのカネの要求を拒否。

その後、カネの要求をのんで取引したB刑事が
映画のモデルになっているそうです。

実在の「カン・テオ」は2018年7月に自殺しました。
2016年10月にA刑事に「カン・テオ」から手紙を受け取っています。

カネの取引をしたことを後悔している。
A刑事が事件を担当してくれていたら、
こんなに苦しまなかったのに。

と書いてあったそうです。

A刑事は、
映画では金品のやりとりが美化されているが、
結果的に犯人の自殺を招き、
残りの事件の解決を困難にしている

と語っています。

容疑者の陳述を得るために金品を提供することは
職権乱用として禁止されているので、
やはり、やっちゃいけないことなんですね。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!

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