『愛の不時着』で見る告白の仕方「愛してるリ・ジョンヒョク」を本棚で伝える
『愛の不時着』人気ですね~。私の姉は、特に韓国ドラマに興味ないのですが見てハマり、ここ数日「あの場面はどういうこと?」「これはなんて言っているの?」と、「リ・ジョンヒョク」で盛り上がっています。
本棚で愛の告白
ユン・セリが北朝鮮からようやく脱出したのが、
第9話でした。
その第9話のエピローグで、
リ・ジョンヒョクさんの本棚に、ユン・セリからのメッセージが!
字幕は、
サ、ラン、ヘ、リ、ジョン、ヒョク
愛してる、リ・ジョンヒョク
ユン・セリが、北朝鮮を去る前に、
リ・ジョンヒョクさんの本棚にある本を並び替えて、
本の題名の、一番上の文字でメッセージを作ったものです。
左から読むと、
사랑해리정혁
サランヘ リジョンヒョク
になるんですね~
本当に存在する本なのか?
リ・ジョンヒョクさんの本は北朝鮮のものですから、
実際に本屋さんで売っている本なのかどうかは確認するすべがありません。
とりあえず、タイトルを見てみましょう。
[사] 사상과 정의:思想と正義
ササングァ チョンウィ
[랑] 랑만의 시대:浪漫の時代
ランマネ シデ
*韓国語で浪漫は낭만(ナンマン)と読みますが、
北朝鮮では랑만(ランマン)と読みます。
[해] 해방의 력사:解放の歴史
ヘバンエ リョクサ
[리] 리얼리즘:リアリズム
リオルリジュム
[정] 정치경제학 비판요강:政治経済学批判要綱
チョンチキョンジェハク ピパンヨガン
[혁] 혁명의 시대:革命の時代
ヒョンミョンエ シデ
*혁명(ヒョクミョン)と書いて[형명]ヒョンミョンと読みます。
何度も繰り返してこの場面を確認しましたが、
著者名や出版社名は画面にうまく映りませんね・・・。
ユン・セリは、
本棚を見ればその人の人柄が分かる
と言っていました。
リ・ジョンヒョクさんは、
軍人なので「思想と正義」とか「革命の時代」という本を読み、
スイスに留学もしていたので、
「リアリズム」なんていうカタカナタイトルの本もあり、
意外とロマンチストだったから
「浪漫の時代」という本もあったりするのでしょうか。
告白の文字をいれつつ、
人柄を伝える本のタイトルを作り出す
スタッフの方々の苦労を想像してしまいます。
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「ユンセリ愛してる」
一方、最終話でリ・ジョンヒョクさんがユン・セリの本棚に残したメッセージ
[윤] 윤리와 경영:倫理と経営 (著者:ヒガシノ リュ)
ユルリワ キョンヨン
*윤리(ユンリ)と書いて[율리]ユルリと読みます。
[세] 세계사 강독:世界史講読(著者:ジョージ・ハント)
セゲサ カンドク
[리] 리더의 리더십:リーダーのリーダーシップ(著者:ウイリアム・リーマン)
リドエ リドシプ
[사] 사피엔스:サピエンス(著者:チャールス・ハイル)
サピエンス
[랑] 랑데뷰 경제학:ランデブー経済学(著者:カン・ヘジュン)
ランデビュ キョンジェハク
[해] 해외 마케팅 분석:海外マーケティング分析
ヘウェ マケティン プンソク
著者名も見えるので、
韓国の本屋さんサイトで検索してみましたが、
ヒットしません・・・。
こちらも架空の本のようです。
私の本棚で、
何かメッセージ作ってみようかな
と思いましたが、あえなく断念。
意外と背表紙のデザインがまちまちすぎるのと、
文字の種類も
漢字、カタカナ、ひらがな、アルファベット
こちらもまちまちすぎるんですね。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!
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コメント
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お返事ありがとうございます。
もうひとつ、「ロマンの時代」は、音楽関係の
本かしら?と思ったのですが、先生はいかが
お考えでしょうか?
というのは、リ・ジョンヒョクはショパンが
好きで、ショパンは前期ロマン派に属するから
です。
一冊、音楽関係の本を入れることで、ジョンヒョクの
音楽への断ちがたい情熱や愛を制作サイドは
暗示したかったのかな?と、考えてみました。
Chikoさま
さすが、洞察が深いですね。
낭만의 시다で検索したら、「ミスターサンシャイン」のOSTがヒットしたので、
それで思考停止していました。
この本棚は、
ユン・セリ♡リ・ジョンヒョクの愛より、
スタッフの方たちの、作品に対する愛情が、
より伝わってきますね。
コメント、ありがとうございます!
初めまして。
私も使われた本のタイトルを調べたクチです。
政治経済学批判要綱は、カール・マルクスの著書で
実在するものです。私は経済学部出身で、
マルクス経済学経済学の門は叩いたレベルですが、
この題名は懐かしく思い出しました。
社会主義の国のインテリ層本棚にあってしかるべき
本ですが、これを入れたことで、リ・ジョンヒョクの
人物像の実在感が増したような気がします。
これを見つけたときに、スタッフのセンスにうなりました。
軍事独裁政権が長く、左翼思想の本は韓国では発禁だったような。
スタッフの
誰の身近にもなかったはずの本をよく思い付いたものです。
Chicoさま
おお、カール・マルクスの本なんですね。
「政治」のジョン、「革命」のヒョクなのか、
と、このシーンの本の並びを先に考えて、リ・ジョンヒョクの名前を作ったのかしら
と思ってしまいました。
本当に、スタッフの方々の苦労というか、
でもきっと、楽しんで本を作ったでしょうね。
コメント、ありがとうございます!