「だれでも」は누구나? 아무나? 違いが理解できるドラマのセリフ
学生から質問がでてきたわけではないのですが、授業で違いを説明しようとしたとき「あ、あのセリフ」と思い出したものがあります。とっさに動画を検索しきれなくて授業では紹介できなかったのが無念だったので、ここでご紹介します。
教科書に出てきた作文問題
授業で使っている教科書に出てきた作文問題
誰にでもできるわけではない。
よく使うフレーズですね。
この作文練習の出題意図は、
日本語では、私ができる/私にできる
のように、動作主を「に」で表現することがありますが、
韓国語では、
내가 할 수 있다:私ができる
助詞「가/이(が)」を使い、「에게(に)」を使わない。
というところに気をつけましょう、です。
つまり、
日本語につられて、
だれ:누구+に:에게+でも나
にしないように、ということです。
この作文の正解は、
누구나 할 수 있는 일이 아니다
と説明しながら、ふと、
아무나 할 수 있는 일이 아니다
でもいいんだよな、と思いました。
スポンサーリンク
누구나と아무나の違いがわかるセリフ
「誰にでもできる」は、누구나も아무나も使えます。
누구나 할 수 있다
=条件つき:努力すれば、条件にあえば、という含みあり
아무나 할 수 있다
=条件なし:子供でもだれでも、まったく誰でも
これをよく説明してくれているセリフが、
イ・ジョンソク主演に「ピノキオ」にあります。
ドラマの舞台である放送局YGNの入社試験を報道するシーン
第4話と、最終話(20話)の2回でてきます。
누구나 기자가 될 수 있지만 아무나 기자가 될 수는 없다.
誰でも記者になれるが、誰もがなれるわけではない。
YGNの入社試験は、学歴や経歴を問わないものでした。
だから、努力すれば、試験に合格すれば誰でも記者になれます。
⇒누구나 기자가 될 수 있다.
でも、並大抵の努力では試験に合格できません
⇒아무나 기자가 될 수 없다.
字幕では、
記者への道は厳しい
となっていました。
なるほどー、という意訳ですね。
肯定か否定かの問題も
それともう一つ、否定文に使えるかどうかという問題があります。
助詞の나は、
譲歩(誰でもいいよ、など)
予想外(2キロも増えた、など)
例示(バスや地下鉄、など)
などなど、いろいろな意味で使われる助詞です。
この助詞がついた場合、
누구나は、肯定文のみOK
아무나は、肯定も否定もOK
〇누구나 기자가 될 수 있다
×누구나 기자가 될 수 없다
〇아무나 기자가 될 수 있다
〇아무도 기자가 될 수 없다
「ピノキオ」に出てくるセリフ、
아무나の後ろが否定になっている、というところも注目ですね。
누구나 기자가 될 수 있지만 아무나 기자가 될 수는 없다.
二重にためになるセリフです。
よろしかったらお願いします!
韓国語ランキング
自己紹介はこちら
最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!
スポンサーリンク
コメント
この記事へのトラックバックはありません。
この記事へのコメントはありません。