ドラマ『その年、私たちは』の日本語にできない名セリフで発音の練習
チェ・ウシクの『その年、私たちは』、ネットフリックスで人気1位にもなっているほど、なかなかの人気です。やはり登場人物それぞれの内面がきっちり描かれているので共感できるのでしょう。
第1話の名セリフ
番組紹介のサイトに、
「名セリフ」が紹介されているのですが、
第1話の名セリフが、
嫌いなものですか?
クク・ヨンスです。クク・ヨンス。
とあって、
あ~、ネットフリックスで見た時には
気がつかなかったな!
というより、
聞き取れなかったな!
と悔しい思いをしました。
第1話の「名セリフ」のシーン
(画像をクリックすると動画になります)
죄송합니다. 질문이 뭐였지요?
すみません、質問、何でしたっけ?
집중 좀 하지.
集中しなさいよ。
아, 싫어하는 거요?
あ~、嫌いなものですか?
국연수요.
クク・ヨンスです。
국・영・수. 국영수 싫어한다고요.
クク・ヨン・ス。クク・ヨンスが嫌いです。
한심한 거요.
情けないこと。
세상에서 한심하게 구는
世の中で情けないことをする
모든 생명체를 싫어해요.
すべての生命体が嫌いです。
이기적인 거.
わがままなこと。
세상에서 자기만 잘 안다고
世の中で自分だけがなんでも知っている
아, 그리고 남한테 민폐 끼치는 거
あ、それから迷惑をかけること。
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最初の30秒分のセリフを書き起こしてみました。
冒頭に
クク・ヨンス
が3回出てきます。
最初の1回が、
국연수
次の2回が
국영수
연 yon
영 yong[yoŋ]
パッチムㄴとパッチムㅇの発音の違いは、
カタカナでは書き表せません。
ネットフリックスの字幕でも、
この二つは区別されていませんでした。
両方とも
クク・ヨンス
になっていました。
パッチムㄴとパッチムㅇの違い
この二つのパッチムの区別は、
日本語母語話者にとっては、とても難しいです。
どれくらい難しいかというと、
絶望的だという研究者すらいる
(『日韓対照言語学入門』白帝社 p14)
そうです泣
とはいっても、ドラマなどで日常的に韓国語に接する間に、
もしかしたら耳が慣れてくれるかもしれません。
ㄴ[n]は、
「ナ」と発音するとき、舌は、上の歯茎にくっついます。
だから、
연[yon]のヨンは歯で舌を噛む感じで「ン」。
(サンタの「ン」)
一方、
영[yoŋ]のヨンは大きく口をあけたまま「ン」。
(サンカクの「ン」)
ヨンスの수(ス)を発音するとき、
舌が上の歯茎に来ますから、
意識せずに「ヨンス」と発音すると、
연수
になります。
영수の発音は、
口を大きく開けてから수(ス)
ちょっと難しいです。
チェ・ウン役のチェ・ウシクさんは、
ぼそぼそしゃべるタイプなので、
口元に注目しても、あまり違いがわからないので、
ちょっと残念です。
でも、違いにフォーカスしているセリフなので、
연と영の違いを比べてみてください。
よろしかったらお願いします!
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!
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コメント
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名前のクク ヨンスと、国語、英語、数学の国英数をかけてるんですね。
れいさま
コメントありがとうございます!
発音のことばかり考えて、国英数まで気が付きませんでした。
字幕も最近だと、音と意味をかけている場合、
「クク・ヨンス」の部分にルビで「国英数」と入れることが多いですが、
ここは入っていませんでしたね。
教えていただいて、ありがとうございます!