映画『もしかしたら私たちは別れたかもしれない』で学んだ「寝違え」

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今年(2023年)2月に公開された映画『もしかしたら私たちは別れたかもしれない』を見てきました。十分に大人といえる年齢の男女の別れを描いた映画ですが、劇的な何かがあるわけではない淡々と「別れの日常」を描いた作品です。

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『もしかしたら私たちは別れたかもしれない』

2023年2月韓国公開
原題:어쩌면 우린 헤어졌는지 모른다
3

ジュノ:イ・ドンフィ
(応答せよ1988のリュ・トンニョンなど)
アヨン:ジョン・ウンチェ
(『アンナ』のイ・ヒョンジュなど)

あらすじ
公務員試験を準備しているジュノは、恋人アヨンの家に
居候しています。
何度も試験に落ちているのに、真剣に勉強しないジュノに対して
アヨンは不満を募らせ、ついに別れることに。

予告編
(画像をクリックすると動画になります)
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イ・ドンフィ見たさでこの映画を見たのですが、意外な収穫がありました。

寝違えたジュノ

ジュノとアヨンは別れた後、それぞれに
恋人ができます。
しかも、別れた相手とは正反対のキャラと付き合います。

そして、アヨンはジュノと別れて1年ほど経った後に、
ジュノに電話をして再会します。

この時、ジュノは首を寝違えた状態でした。

再会して、お互い
もうやり直すことはないだろう
本当に別れたんだなあ
と実感します。

アヨンの元を去る時、
ジュノの首は少し動かせるようになっていました。

ジュノの「寝違い」が「未練」の象徴のように描かれていました。

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韓国語で「寝違い」

私はよく寝違います。
そんなわけで、韓国語ネイティブに、
韓国語で寝違えって韓国語でなんて言うの?
とよく聞きます。

목에 쥐가 난다:首がしびれる
*普通は다리에 쥐가 난다:足がしびれる/つる/けいれんが起きる

목이 삐끗하다:首がぎくっとなる
*ぎっくり腰など허리가 삐끗하다と言ったりします

という二つの表現を教えてもらったのですが、
今回『もしかしたら私たちは別れたかもしれない』では

담에 걸리다
という表現が使われていました。

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아, 담 걸리셨구나
あ、寝違えされたんだね

*영반という方のユーチューブ
대한민국 남녀가 결혼을 못하는 이유를 미친듯이 현실적으로 표현한 작품
から、キャプチャーしました。

は、「痰」と書きますが日本語の「痰」以外に、
体の分泌液で、熱によっていろいろな病気の元になるもの、
らしいです。
肩こりを起こす乳酸を思い起こしますね。

걸리다は、시간이 걸리다(時間がかかる)でよく使いますが、
「風邪を引く」の時にも使います。
감기에 걸리다(風邪にかかる)
감기가 들다(風邪が入る=風邪をひく)


담에 걸리다(痰にかかる)
담이 들다(痰が入る)
両方使うようです。

「寝違いました」は韓国語で、
목이 담에 걸렸어요

ちょっと整理すると、
목이 삐끗하다(首がぐきっとなる)
담이 생기다(痰が生じる)
목이 담에 걸리다(首を寝違える)

ということのようです。

よろしかったらお願いします!

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!

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コメント

    • ken
    • 2023年 8月 19日

    NHK「まいにちハングル講座」の石田先生門下生の北海道在住54歳男性です。講座のテキストで、このブログのことを知りまして、いつも楽しく、興味深く読ませて頂いています。またNHK講座につきましては、ハングルは初心者なのですが読み方から始まる分かりやすい教育のお陰様で、最近は、韓ドラの中でも何となく聴き取れたような単語も出てきています!講座テキスト中のネコちゃんのイラスト、もしかしたら先生の愛猫「ネコ」さんでは?とずっと思っていましたが、先日届いた9月号のテキストで謎が解明されました(音声ダウンロードで最後の聞き取りチャレンジも聴いてしまいました。。)。何となく悲しい気持ちもしましたが、9月末までの講座についていきます!(講座はまだ終わっていませんが、)今後再び石田先生の講座がありますことを祈っております。
    記事に関係ないコメントで、また、長文失礼しました。
    先生の益々のご活躍をお祈りします。

      • sokjon2016
      • 2023年 8月 19日

      ken様
      コメントありがとうございます!
      またラジオ講座を楽しんでいただけて嬉しいです。
      応援のお言葉、ありがとうございます!!

      録音したものからオンエアの放送ではかなり削られていて、残念な部分もありますが、
      趣味のドラマをネタにさせてもらったので、楽しいお仕事でした。
      イラストレーターさんもネコ好きで、テキストの編集担当者さんもネコを飼っていて、
      というメンバーだったので、イラストレーターさんに「可能な限りネコを入れてください!」
      とお願いしました。119回の会話文を書きながら、自分でも泣いてしまいました…。
      また、ぜひブログにも遊びにいらしてくださいませ。
      石田美智代

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