映画『人生は美しい』韓国型ミュージカル映画

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昨年(2022年)秋に韓国で公開された映画『人生は美しい』が、2023年11月に日本で公開。公開直前に、シネマート新宿で、韓国大衆文化ジャーナリストの古家正亨さんとK-POP好きの塚地武雅さんのトークつき特別上映が行われるほど、力の入った日本上陸でした。

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映画『人生は美しい』

2022年9月韓国公開
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監督:チェ・グクヒ(최국희
『国家が破産する日 (국가부도의 날)』の監督さんです。
まったくテイストの異なる作品なので、意外…。

キャスト
カン・ジンボン:リュ・スンヨン
亭主関白な夫。「ムービング」の「不死身のお父さん」です。
オ・セヨン:ム・ジョンア
余命宣告を受けて、初恋の人を探しに行く。

セヨンの高校生時代の親友ヒョンジョン(현정)役に、
これまた「ムービング」に出てきたシム・ダルギが出てきて、嬉しくなりました。

あらすじ
ジンボンの妻セヨンに病気がみつかり、余命宣告を受ける。
それまで、夫と子供たちのためだけに生きてきたセヨンは、人生の最後に
高校時代の初恋を探すことを決意。夫も同行する。

予告編動画はこちら

韓国版ミュージカル映画

登場人物が突然、踊って歌い出すミュージカル映画、
というだけでも、目新しさがあります。

セヨンの初恋物語なので、セヨンが高校生の頃の音楽、
そしてセヨンとジンボンが出会った頃の音楽、
つまり、1980年代90年代の音楽がふんだんに使われています。

「応答せよ」シリーズとか「賢い医師生活」とか、
日本でも80~90年代の韓国歌謡曲に馴染んでいる人々が
結構、増えてきているんじゃないでしょうか。

私が知っている歌はあまりありませんでしたが、
「応答せよ1988」第4話に出てきた
イム・ジョンス임병수の「アイスクリームの恋아이스크림 사랑
が流れてきたときには、テンション上がりました。

「応答せよ1988」ではドクソンがこんなふうに歌っていました。
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そんなわけで、いわゆる「懐メロ」でミュージカル、
というだけで、十分に楽しめます。

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古いタイプの夫像

韓国では、損益分岐点(観客220万人)を超えられず(117万人)、
興行的な成功は納められませんでしたが、
そこそこ好評だったようです。

ただ、私は馴染めませんでした。
リュ・スンヨンが演じるジンボンが、
妻を家政婦のようにこき使い、
妻が病気になっても思いやりがない、
という姿に、うんざりしてしまったり、

最後に、妻の知らないところで、
妻の病気を嘆き悲しみ、こっそり思いやりを示していた
という映像が出てきますが、
私はそれが言い訳がましく感じたり、

決定的だったのは、
ネタバレになりますが、

セヨンは初恋の先輩と両想いだったと信じていたのですが、
実は先輩はセヨンの親友ヒョンジョンのことが好きだった、
というのが判明した場面で、

ジンボンが、セヨンに対して、
ざまあみろ、いい気味だ、
というふうにあざ笑うんですね。

これがとても不愉快でした。

ジンボンはこれを機に突然セヨンに優しくなり、
ふたりで仲良く旅を終えます。
そして、セヨンのために最後のパーティーまで開いたり。

セヨンの不幸をあざ笑うことで、
ジンボンがセヨンに優しくなるというのが、
なんとも、納得いかなくて…。

歌と踊りのミュージカルという面では
とても楽しめる作品です。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。

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