Apple TV+のイ・ミンホ主演『パチンコ』原作小説もすごいけれど、ドラマがもっとスゴイ
イ・ミンホさん主演「パチンコ」、シーズン1の全8回がApple TV+で公開されました。7日間の無料お試しが利用できますので、ぜひぜひお薦めです。
ドラマ『パチンコ』
キャスト
ソンジャ(若い時):キム・ミンハ
ソンジャ(老年期):ユン・ヨジョン
ハンス:イ・ミンホ
あらすじ
韓国釜山の近くにある島で育ったソンジャは、
日本に住む在日韓国人コ・ハンスの子供を身ごもる。
ハンスに妻子がいると知ったソンジャは、
事情を知った牧師イサクの申し出を受け、結婚して大阪にわたる。
戦争下での貧困、差別、祖国の分断をたくましく生き抜く姿を描く。
日本の植民地支配が背景にあるため、
見ていてつらい場面もありますが、
現在・未来はともに歴史の延長線上にある、
ということが、きちんと伝わってくるよい作品です。
原作小説『パチンコ』
ユーチューブが、ドラマ『パチンコ』のレビューを
しきりに勧めてくるので、
シーズン1全話が公開されるまで、
原作小説を読んで待つことにしました。
韓国系アメリカ人が英語で書いた小説が原作です。
上下巻ありますが、テンポが速く、先が気になる展開に、
一気読みできてしまいます。
戦中・戦後という当時の日本社会の空気。
その中を生き抜く主人公ソンジャという女性の逞しさ。
基本的には
「どん底から這い上がっていく」成功物語ではありますが、
その中での思わぬ挫折や不幸が、ものすごい勢いで描かれます。
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原作を超えるドラマ
小説は、ソンジャが生まれるところから、
子供が生まれ、孫が生まれ・・・
と昔から今へ時代が流れていきますが、
ドラマでは、昔と今が交互に描かれます。
しかもかなり短い場面で行ったり来たりします。
最初は、その演出意図がわからず、
見づらい!と感じましたが、
第4話で「そういうことか!」とわかり、
鳥肌がたちました。
過去:ソンジャとイサクが、船で日本にわたる場面と、
現在:ソンジャの孫ソロモンが地上げの契約をする場面が
交差します。
現在:地上げされる在日朝鮮人のおばあさん。
「この土地を売れば一生安泰だ」という言葉を信用できず、
契約書を前にハンコおすのをためらいます。
過去:日本にわたる船に同乗する朝鮮人乗客たち。
「日本に行って働けば十分な給料がもらえるんだよ」
と話をしています。
過去、そうやって連れてこられた朝鮮人労働者たちは、
危険な炭坑などで働かされたあげく、給料は払われず・・・
という歴史があります。
過去:日本人客の前で歌を披露する朝鮮人歌手
歌の途中で、とつぜん朝鮮民謡を歌いだし、
日本人たちが騒然とするなか、突然、自ら命を絶ちます。
現在場面では、ソンジャの孫ソロモンが、
地上げされるおばあさんの味方に転じます。
最初、朝鮮人歌手のエピソードが唐突すぎて、
意味がわからず、2度、見直しました。
そして、
過去の歴史の延長線上に今がある。
という演出意図なのだ、とわかりました。
日本による植民地支配や、朝鮮人差別の描写は
見ていてつらいですが、
良い日本人も出てきます。
大筋は、小説と内容は同じですが、
小説にはないエピソードも盛り込まれていて、
ドラマの演出って、こういうことができるんだな
と驚きました。
ユーチューブ上では、どのレビューも絶賛でしたので、
期待してみてみましたが、期待通りでした。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!
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