ネットフリックで公開『チアアップ』視聴率は振るわなかったのに好評だったドラマ

blue-flower-2197679_640

2022年に韓国で放送された『チアアップ』が、ネットフリックスにやってきました。全16話が細切れな善32話になっていていましたが、致命的な場面カットはなかったようです。台風で引きこもっている間にいっきに見ました。

『チアアップ』

2022年10月から12月 SBS放送
原題:치얼업
1 (2)

キャスト
ト・ヘイ:ハン・ジヒョン
ヨンヒ大1年生。人生で一番大事なのはお金。
パク・ジョンウ:ペ・インヒョク
ヨンヒ大応援団長。
チン・ソンホ:キム・ヒョンジン
ヨンヒ大1年生。ト・ヘイを追いかける。

あらすじ
ヨンヒ大応援大は「今年現役団員が死ぬ」という不吉な予言のせいで
活動が停滞している。ト・ヘイは応援団OBから
100万ウォンのアルバイトとして応援団に入ってくれ
と頼まれて入団。ヘイと団長、ソンホが三角関係に。

予告編はこちら

基本的にはラブコメですが、
貧乏な生活から脱出するためにお金を第一に考えるヘイが、
応援団の魅力にハマっていく青春ものです。

ドラマ『チアアップ』の魅力

放送当時、SBSだったにも関わらず
最高視聴率が3.2%(第6話)、最終回が2.2%という
かなり悲惨な数字でした。
それにも関わらず、話題性が高く「人気作」に挙げられています。

『チアアップ』の魅力は、何といっても「応援団」の熱気です。

ドラマの舞台であるヨンヒ大は、延世大。
ヨンヒ大のライバル、ホギョン大は、高麗大。

ドラマのクライマックス、両校対決の場になるのが、
日本の早慶戦にあたる韓国の연고전(延高戦)。

チームカラーの青と赤、
応援団の歌、延世の아카라카!(アカラカ!)とか、
ほぼリアルに再現されています。

実物を体験していなくても、韓国にいる人たちなら、
ニュースやSNSで大学の延世の応援団を知らない人は珍しいです。
リアル応援団の迫力を知っている人たちが、このドラマを見たら、
そりゃあ、はまるでしょう。

このドラマの影響で、延世・高麗大学進学希望者が増えたとか。
(もともと大人気の大学ですが)

私は30数年前、高麗大学の語学研修コースで学んでいた時、
고연전(高麗大の学生たちは高延戦と呼びます)を見ました。
아카라카!(アカラカ)を聞いた時、
深く眠っていた記憶が刺激されて、ぞわっと鳥肌立ちました。

スポンサーリンク

視聴率低迷の原因

応援団の魅力にハマらなければ、
ドラマ自体のストーリーは、イマイチだったと言わざるを得ません。

何と言っても、ト・ヘイを狙う犯人が明らかになってから、
屋上でOB仲間を刺しても、事件にならないとか、
犯行動機が「応援団内の恋愛禁止ルールを破っている」
など、現実味がなさすぎました。

また、団長の初恋相手ユミンの登場も、
突然「留学する」といって退場した時には、
何のために出てきたの??と混乱しました。
事件を解決するため?団長の気持ちを確認するため?
とても中途半端な登場と退場でした。

極めつけは、ト・ヘイのお母さんの乳がん事件。
お金第一のヘイが、お金以外の価値を知るために
無理やり入れたストーリーだというのが、あからさま過ぎました。

印象的なセリフ

あれこれ、ストーリー展開に無理があって、
興ざめしてしまうポイントで、視聴者が離脱していったんだろうな
と低視聴率だったことには納得できます。

それでも、ヘイのお母さんの治療費のために
応援団仲間がOBのお店でチャリティーをしてお金を集めてくれた場面は、
泣きました。

OBがヘイにお金を渡す場面で、伝えたセリフ

이만큼 받으면 이만큼 주고
もらっただけ相手に返す

그렇게 계산 딱딱 떨어지게 인생이 살아지지가 않아요
そんなふうにぴったり計算して生きていくもんじゃないよ

받기만 해도 괜찮아, 해이야.
もらうだけでもいいんだよ、ヘイ

나중에 니가 줄 수 있을 때 다른 사람한테 많이 주고 그렇게 해.
あとで他の人に返したっていいんだから。

いろいろ不満もありますが、
最終回では応援団員たちの卒業後の姿も見せてくれて、
見終わってさわやかな気分になれる作品です。

よろしかったらお願いします!

韓国語ランキング

自己紹介はこちら

最後まで読んでいただきありがとうございます。

スポンサーリンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

2024年10月
« 9月    
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031  

カテゴリー

ページ上部へ戻る