イ・サンユン&キム・ハヌル『空港に行く道』不倫を美しく描くドラマの限界なのか

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韓国語市民講座の教材が『空港に行く道』になりました。とりあえず見始め、まとまった時間が取れず電車の移動時間でブツ切れながらも、前16話、見終わりました。うーーーん、これは、なんでしょう。

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『空港に行く道』キャストとあらすじ

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韓国で2016年9月から11月にKBSで放送されました。

チェ・スア:キム・ハヌル
(ベテランの客室乗務員で、関白な夫と娘と暮らす)
ソ・ドウ:イ・サンユン
(建築家。妻の連れ子を愛情たっぷりに受け入れた)
パク・ジンソク:シン・ソンロク
(スアの夫でパイロット。独裁的)
キム・ヘウォン:チャン・ヒジン
(ドウの妻で学芸員。わが子を愛せない)

あらすじ
スアとジンソクの夫婦は仕事柄、家にいないことが多いので、小学生の娘を海外留学させている。スアの娘はドウの娘とルームメイトになり親友となるが、ドウの娘は不慮の事故で亡くなってしまう。しかしその事故を機に、スアとドウは惹かれあうようになる。お互い夫婦間に問題を抱えるため、夫婦不和の原因が「不倫」であると誤解されないように距離を保つが・・・。

DVDの予告編


この予告編の最後に、
「友情でもなく、不倫でもない、この道はいったいどこへ続くのか」
とありますが、
「不倫」をどう定義すれば、「不倫でもない」と言えるのでしょう。

模範市民同志の恋愛

イ・サンユンのドウとキム・ハヌルのスアが、とにかく思いやりにあふれ、寛大で人格者で、しかも仕事もできる。
スアなんて、我がままな姑にすら気に入られるほど、非の打ちどころがありません。

スアの夫は、これ以上ないほど自分勝手。
ドウの妻は、我が子にこれ以上ないほど冷たい。

つまり、ドウとスアを責める理由がない状況です。
それでも二人は罪悪感を感じて距離をとろうとしますが、
偶然が!運命が!二人を引き合わせます。

理想的な男性、ソ・ドウ。
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どんなに人格者であろうと、どんなにやむを得ない事情があろうと、
二人の関係に「不倫」という名がついたとたんに、批判にさらされるのが、
今の日本や韓国社会だと思います。
でも、ドラマでは、批判させないように、工夫しています。

非難されないために

ドウとスアの関係は、不倫ではなく運命なのだ!と言っても、
ばれたら、汚く罵られるものだと、当の二人も、自覚はありました。

だから、不思議なことに、ばれないのです。
スアに関係する人物で「不倫」を知ったのが、親友ミジンだけ。

職場の元先輩ヒョンジュは、仕事の面でも子育ての面でも、よき理解者ですが、最後までスアの「不倫」を知らされませんでした。

姑と娘は強制退場

夫ジンソクの母親、つまりスアのお姑さんになるわけですが、超身勝手な人だからこそ、そういう人がスアの味方をしてくれているのが、とても微笑ましい。その分、余計に「不倫が知られてしまったら、どれほど罵るだろうか」とドキドキしていましたが、なんと、娘が暮らすニュージーランドに引っ越していきました。

そして、スアの娘。12歳の小学生。そもそもドウは、この娘の友達の父親です。両親の離婚もショックですが、母親が「友達の父親」と恋愛関係にあるというのは、まずいんじゃないか。どう解決するのだろうかと心配していたら、
なんと!この娘もニュージーランドに行ってしまいました。

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しっかりものの娘「아빠, 너무 무서워?(お父さん怖すぎる)」

スアの職場の仲間たちも、夫ジンソクの女性関係に眉をひそめ、誰もがスアに同情的で、誰もがスアを尊敬しています。
職場の中でスアの離婚は、夫の女遊びを寛大に赦してきたが、耐え切れなくなった健気な決心、と見られています。

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現実との乖離

離婚って、理由がどうであれ、とりあえず周囲から反対されるものです。
夫婦間で、さんざん傷ついて憔悴しきっているところに、
友達からも、親類縁者からも、職場の人々からも、
非難やら、見当はずれなアドバイスやらが飛んできます。

ましてや、そこに男の影があろうものなら、何を言われるか・・・。

もちろん、ドラマだから「夢」でいいんだと思います。
現実を直視するより、現実を忘れるためのドラマも必要です。

そうだとしても、不倫どころか離婚をめぐってすら、
一番大事な娘や、一番の壁である姑とぶつかっていない。
これは、ありえない。

嫌われキャラのジンソク

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スアの夫ジンソクは、職場の女に手を出すし、妻をモノ扱いするし、
憎まれ役として存在しています。

私、実はこのドラマの登場人物の中で、唯一、共感できたのが、
この、「とんでもない夫」ジンソクでした。

妻に対して一方的に「ああしろ、こうしろ」と命令するのは、
妻の立場で見ると腹が立ちますが、
それ以外は、共感できてしまうんです。

夫婦は、生活の51%を共有していればいいんだ
1ヵ月で数回、会うだけのほうが夫婦はうまくいく
お互いの好き勝手を、お互い赦そう

いいんじゃないでしょうか。

う~ん、
ジンソクに共感しているあたり、やっぱり結婚にも純愛にも、
縁がないんだわ、と妙に納得した次第です。

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