ことわざ・慣用句満載の会話『ミスターサンシャイン』動画と日韓対訳あり
韓国語のことわざや慣用句を授業であつかおうと、『ミスターサンシャイン』のヨゼフを思い出しました。ただ、英語なまりが強くて、教材にするには不向きかなーと諦めたのですが、せっかくなので、ご紹介します。
『ミスターサンシャイン』第1話
子ども時代のユジンが、アメリカにわたるまでのエピソードが描かれていました。
船で密航し、宣教師のヨゼフに「面倒をみてくれ」と掛け合う場面。
ちょど1分あたりからご覧ください。
(画像をクリックしてください)
ヨゼフ:깜짝이야, 너무 놀라 조선말 나왔어.
びっくりして朝鮮語が出てしまった。
야 왜 따라와
なんでついてくるんだ
ユジン:갈 곳이 없습니다.
行くところがありません。
거두어 주십시오 어르신
助けてください。
字幕:私は暇じゃないんだ
台詞:야 이놈아내 코가 석자야
直訳:私は鼻が三尺だ(自分のことで手一杯)
너 미국까지 온다며 여기 미국이잖아
アメリカに来たいんだろ?ここはアメリカだ。
나 너 도와줬잖아
お前を助けてやったじゃないか
ユジン:부탁드립니다 어르신
お願いします。
시키시는 건 뭐든 하겠습니다
言う事なんでもします。
적게 먹도 부지런히 움직이겠습니다
ごはんも少しでいいです。よく働きます。
ーーー
어르신オルシンは、
お年寄りとか、年配の方を指すことばです。
ただ、この場面のように、
呼びかけとして使った場合、日本語にしにくいことばです。
老人に対する敬称ですが「おじい様」というのではなく、
場面によって、(男性なら)
ご隠居さん、先生、だんなさん、おじいさん・・・
なかなかぴったりくる日本語が思いつきません。
「大人」を意味する어른オルンから来ているのでしょう。
この時のヨゼフは「老人」ではありませんが、
9歳のユジンの目には、大人=어르신なのでしょう。
ヨセフ:조선 사람 진짜 무섭네
朝鮮人は怖いな。
字幕:図々しいにも度がある
台詞:참 물에 빠진 거 건져 주니까 보따리 내눟으라야?
直訳:溺れているのを助けてやったのに、なんの言いがかりだ。
ユジン:어르신께서 하느님은 어디든 계시가면서요
神は存在するって言っていたじゃないですか。
다 들으신다면서요
願いを聞いてくれるって言ったじゃないですか。
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물에 빠진 거 건져 주니까 보따리 내눟으라
溺れているのを助けたら、風呂敷包みを出せという。
보따리は、風呂敷包みです。
危機を助けたのに、感謝するどころか無理難題をふっかける
という意味のことわざです。
字幕:弁が立つな
台詞:와 너 진짜 청산유수구나
直訳:お前は青山流水だな(立て板に水)
알았다. 아, 내 팔자야
おお、私の運命よ
最後の「私の運命よ 내 팔자야」
については、こちらを。
最初の慣用句「鼻が三尺」
については、こちらを。
英語なまりが強いものの、
恐ろしい程の語彙力、表現力ですよね、ヨゼフ。
よろしかったらお願いします!
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!
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