ハ・ジョンウとキム・ナムギルの映画『クローゼット』に出てくる幽霊

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オカルト映画っぽい予告編に、見るかどうか迷ったのですが、ハ・ジョンウとキム・ナムギルですから見ないわけにはいかないと勇気を出してみました。予告編ほどは怖くありませんでした。

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映画『クローゼット』

2020年2月韓国公開
7 (2)

韓国語原題も클로젯クルロジェッ
ですが、
韓国では作り付けのクローゼットを、
벽장 ピョクチャン
といいます。

キャスト

監督:キム・グァンビン
サンウォン:ハ・ジョンウ
(交通事故で妻を亡くし娘と二人暮らし)
イナ:ホ・ユル
(サンウォンの娘。事故でしゃべらなくなった)
ギョンフン:キムナムギル
(悪魔退治師。母親のムーダン(巫女)が亡くなった原因の霊を追っている)

あらすじ

妻を亡くし、娘と二人残されたサンウォンは、
表情と言葉を失くした娘を気遣いながらも、
職場で自分の居場所が奪われていくことに焦っていた。
娘を置いて仕事に出かけた日、
家にいるはずの娘が行方不明になる。
そのニュースを聞いたギョンフンが、
娘を見つけてやる、といって家にやってきた。

予告編
画像をクリックすると動画になります。
9 (2)

ざっくり評価

山の中の大きな一軒家、
山道に転がっている鹿の死体、
クローゼットから覗くような視線、

どこかで見たような場面が続く、
驚かせようという意図が丸見えのB級ホラー
などなど、けっこう批判されていました。

わたしは、ホラー映画に、
社会問題である児童虐待という要素を
織り込んでいるのは、すごくよかったと思います。

ただ、ラスト
ごめん、大人が悪かった
と一言で済むような問題ではないよなーと、
本来は感動の場面なのでしょうが、
気分的に萎えてしまいました。

キム・ナムギル:神と共に、見ました?
ハ・ジョンウ:いや、見てない
という「笑い」の場面、
映画評論家のような人は「そぐわない」
エンターテイメントとして楽しむ人は「笑えた」
と、賛否両論のようですね。
私は後者でした。

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映画にでてくる幽霊

映画は、
ミョンジュンという虐待されていた子供が悪霊になって、
親から虐待されている子供たちを
死の世界=クローゼットに招き入れていた、
というお話で、

クローゼットの中の世界にいる子供たちは、
ゾンビの扮装をしていました。

この悪霊のことを、ギョンフンが
어둑시니 オドゥクシニ
と説明していました。

これ、去年のヒットドラマ
九尾狐伝
に出てきた、青汁おばさんの正体が
어둑시니 オドゥクシニ
でした。↓この人。
10 (2)

辞書には、
어둑서니(オドゥクソニ)で出ています。

어두운 밤에 아무것도 없는데, 있는 것처럼 잘못 보이는 것.
暗い夜、何もないのに何か見えるもの。

という説明です。
韓国の昔話に出てくる、人を驚かせることが好きな妖怪で、
人を殺したりするような悪霊ではありません。
映画のイメージとはかなり違います。

また、九尾狐伝では、
オドゥクシニ?なにそれ?
という反応で、人々から忘れ去らかけているマイナー妖怪
という扱いでした。

映画「クローゼット」
ドラマ「九尾狐伝」と
立て続けに登場して、メジャーな妖怪になって
어둑서니も喜んでいることでしょう。

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最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!

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