人気ドラマ『その年私たちは』ほのぼのヒーリングドラマの深読み解説
ネットフリックス公開の『その年私たちは』が終わってしまいました。『不可殺』(刺したり刺されたりの血みどろ)と平行して見ていたので、『その年私たちは』が一層、爽やかな楽しみでした。
『その年私たちは』
ドラマの概要はこちらに。
予告編、登場人物の解説など。
高校から大学にかけて付き合っていた二人が、
ヨンスがウンに一方的に別れを告げて
5年後に再会、
お互いのトラウマを克服していく物語です。
深読み解説
韓国でもたいそうな人気で、
服装や持ち物が意味するものは?
人物を写す角度や背景の意味は?
伏線から考える今後の展開は?
などなど、いろんな人たちが解説していました。
ドラマと併せて、ドラマ解説ユーチューバーたちの
自己流の解説を見るのも楽しみでした。
ネット上で公開している自己流解説のことを
뇌피셜 ノェピショル =個人的見解
といいます。
뇌(脳=自分の脳内)
오피셜(オフィシャル=公式見解)
いろいろな뇌피셜の中で、
なるほど~!
と思ったものをいくつかご紹介します。
チェ・ウンの黄色い服
チェ・ウン(チェ・ウシク役)は、
幼少時に父親から捨てられ、現在の両親は養父母になります。
養父母は限りなく愛情を注いでくれますが、
失望されたらまた捨てられるかも
という不安を常に抱えています。
また、今の幸せな環境は、本来は
養父母が失った実の息子が享受するはずだったもの
という「借り物人生」という後ろめたさも持っています。
捨てられる不安
借り物だから何も欲しない
というのがチェ・ウンの克服すべき課題。
このトラウマや課題を象徴するのが、
黄色い服です。
父親に捨てられた時に来ていた黄色い服。
例えば、最終回で、
絵の勉強を深めるために留学を決意しますが、
1人じゃだめだからヨンスと一緒に行く
という選択をします。
NJさんに暗に批判されたた時のチェ・ウン。
黄色い服が、過去にとらわれていることを表しているようです。
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ヨンスとウンの進む方向
最終回、ついに一人で留学に旅立ったウンが、
ヨンスに「愛している」と言うために一時帰国した時。
電話で話をしながら、
後ろを振り買ってみると、本人がいる
という場面。
これって、14話でも、
ヨンスは、迎えに来られることを嫌がっていたけれど
本当は来てほしかったことが分かる場面でも、
後ろを振り返ってみると、本人がいる
という同じシーンがありました。
同じシーンが繰り返される
というのは、演出意図があるはず。
後ろを振り返るヨンス
ずーっと自分は孤独だと思っていたけれど、
実は常にだれかがそばにいてくれた
という過去に気がつく。
前に進むチェ・ウン
ずーっと過去に縛られていたけれど、
ようやく愛されている自信をもって
一歩前に踏み出す。
ということを象徴しているのでしょう。
車線変更するジウン
チェ・ウンの親友、ジウン(キム・ソンチョル役)も、
母親から邪魔者扱いされている
というトラウマを抱えています。
人間関係の外側にいる観察者だ
という立ち位置がまさに
ドキュメンタリー制作者。
それが、職場の後輩チェランからの告白をうけて、
運転中のジウンが車線変更しました。
車線変更の後、車を止めたりするわけでもなかったので、
?と思って記憶に残ったのですが、
そのあと、母親の余命宣告をきっかけに、
ドキュメンタリーのインタビューを受ける立場になっていました。
傍観者から当事者への車線変更
だったんですね。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!
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