『私の解放日誌』が極めて秀作ドラマである理由ー楽しさ倍増するいろいろな仕掛け
韓国ドラマの勢いが止まらず、今期も『私たちのブルース』が豪華な出演陣で話題でしたが、放送折り返し地点を迎えて『私の解放日誌』の人気が急上昇しています。
『私の解放日誌』
ドラマの概要というか、
人気の大きな理由である主人公「ク氏」について
第4話くらいまでは、
息苦しいほどの暗さに、見るのをやめた
という人もいますが、
5話でまさに「跳躍」しますので、
決して諦めないでください(笑)。
『賢い医師生活』や『二十五、二十一』などで、
「謎解き」とか、「演出意図」とかが、
ドラマを見るもう一つの楽しみでした。
この『私の解放日誌』でも、
主人公をはじめ無口なキャラクターが多いので
(ミジョン、ク氏、ミジョン父)
表情やしぐさに神経が集中します。
そうして、ドラマを見ながら、
セリフ以外からの情報
を得ようとするようになります。
第10話:長男チャンヒの企み
ヨム家3きょうだいの長男チャンヒ
(「無口な登場人物」といいましたが、彼は非常によくしゃべります。)
京畿道からソウルへの通勤に疲れ、
職場では「嫌われ者」の先輩を相手に疲れ、
車が欲しいけれと父親に反対されて疲れ、
いろいろ不満を抱えています。
職場は、コンビニ運営会社です。
新商品紹介の会議の場面もありました。
この日の新商品は焼酎
商品名:수작(秀作)
字幕ではカタカナでスジャクと出ていました。
実は「秀作」以外に
「酬酌」という漢字も수작と読みます。
基本的には文字通り「酒杯のやり取り」
という意味ですが、
수작을 부리다
というと、
何かを企む
という意味になります。
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この新商品説明会の後、
いつになく機嫌のいいチャンヒ。
実は、この数日前、
ク氏の家でトイレを借りた時に
無造作に置かれたロールスロイスの鍵
を発見。
これを借りて高級車を乗り回す自分を想像するだけで
すべての不満が消えていきました。
ク氏にどうやって話を切り出そうか・・・。
妹ミジョンとク氏が最近、仲たがいをしているようだから、
まず、この二人を和解させなければならない。
そこで、電話でミジョンを呼び出し、
新商品수작(スジャク)をク氏に渡してくれ
と頼みます。
そしてチャンヒの企み通り、
ミジョンとク氏の和解のきっかけとなりました。
ク氏のロールスロイスに頬ずりするチャンヒ
ドラマの中で
수작は新商品の名前に過ぎず、
수작을 부리다
という表現は出てきませんが、
チャンヒの行動を時系列で追っていった場合
수작
という名称のもう一つの意味を
連想する人は多いと思います。
수작을 부리다(スジャグル プリダ)
企む
小細工をする
ちょっかいを出す
悪あがきをする
など文脈によっていろいろ意訳されます。
このドラマは、おそらく
2回、3回と繰り返し見れば見るほど、
お!もしかしてそういう意味があったのか?
という気づきがたくさんありそうです。
もちろん、そういった深読みをしなくても、
十分に面白い作品です。
そういえば、トッケビのコンユさんも
『私の解放日誌』がお気に入りだと
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皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!
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コメント
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2022年 6月 03日
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