ついに終わってしまった『私たちのブルース』、好評ポイントいくつか
『私の解放日誌』に続き、『私たちのブルース』まで終わってしまいました。これほどの名作だと、後に続く新作ドラマが苦戦しているのではないかといらぬ心配をしてしまいます。
『私たちのブルース』
放送前から今年一番の注目ドラマと言われていました。
豪華キャストに、実力ある脚本家。
最終回では首都圏の視聴率15%を超えて、
(ケーブルテレビで10%こえたらすごい。あの『賢い医師生活』でも14%)
期待を裏切りませんでした。
色々なチャレンジ
『私たちのブルース』を見終わってみて思うのは、
済州島を舞台にしたこと
障碍者がレギュラーで出ていたこと
というのが、おそらく意識的なチャレンジだったのではないか
と思います。
生活の場としての済州島
これまで「観光地」だった済州島を、
生活の場
として取り上げたというのは、当初から話題でした。
離島ならではの、
濃厚な人間関係と遠慮のなさ
が印象的でした。
チュニおばあさんを演じたコ・ドゥシムさん
出演者の中で唯一の済州島出身者だそうです。
チュニさんは済州島のまさに中心的存在だから、
演技力も方言も、これ以上ないキャスティングでした。
済州島方言については、こちらにも書きました。
済州島地元ネイティブたちから
ちょっと不自然
という厳しい指摘もあったそうですが、
全編済州島方言
という難題を成し遂げた非ネイティブの役者さんたち
の努力の方を、評価していいんじゃないかと思います。
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障碍者が演技者として
市場でコーヒーを売っていたビョリ
耳が聞こえなくて手話を使っていました。
ビョリを演じたイ・ソビョルさんは、
実際の聴覚障碍者だそうです。
ヨンオクの双子の姉、ヨンヒ
ヨンオクがずっと存在を隠していた
ダウン症で、絵描きという設定でした。
ヨンヒを演じたチョン・ウンヘさんは
実際の画家で、ドラマに出ていた絵はご本人が描いたもの。
イ・ソビョルさんは舞台経験もある新人俳優で、
チョン・ウンヘさんは、なんと17年も経歴ある俳優さん。
「障碍者だから」ではなくて、
「役者として」出演しているわけですね。
ドラマの中で描かれていたのは、
障碍者を持つ家族の苦労
社会の中で経験する差別
というリアルな現実でした。
厳しい現実と併せて
職業訓練や、飛行機搭乗時のサービスなど
昔に比べて改善されている社会的サポートも
紹介されていました。
それから、
障碍者がなかなか外に出られないという現実から、
その他の人々が障碍者に触れる機会がなく、
だから、初対面で驚いてしまう。
ジョンジュン(キム・ウビン)や、ウニ(イ・ジョンウン)が
悪意がなく驚いてしまう人々
を演じてくれたのが、本当にリアルで、
私もきっとそういう反応をしてしまうだろう
その時、相手はどう思うんだろう
そしてその後わたしはどうすればいいのだろう
ということを代わりに見せてくれた感じでした。
そんなこんなで、私の印象としては、
착한 드라마 善良なドラマ
착하다:「いい子だ」「えらいね」などように使われる形容詞
です。
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