ネットフリックス『家いっぱいの愛』第6話に出て来る日本語に翻訳しにくい韓国語
『家いっぱいの愛』が第6話まで公開されている時点で、ネットフリックス「今日のTV番組TOP10」の第9位に入っていました。このまま見続けるか、やめるか、ちょっと悩んでいます。
『家いっぱいの愛』
韓国語原題 가족vs멜로(家族vsメロ)
2024年8月10日から9月15日 全12話予定 JTBC
キャスト
ピョン・ムジン:チ・ジンヒ
(ジスの元夫、事業を起こしては失敗して愛想つかされる)
クム・エヨン:キム・ジス
(成金になって戻って来たムジンに寄りを戻そうと言われ心揺れる)
ピョン・ミレ:ソン・ナウン
(エヨンの娘、しっかり者で父を毛嫌いする)
ナム・テピョン:チェ・ミンホ
(ミレの働く会社の社長の息子)
ピョン・ヒョンジェ:ユン・サンハ
(エヨンの息子、何かと頼りない)
あらすじ
家族の迷惑にしかならない父親が死んだと思っていたら、
突然、金持ちになって戻って来た。
不在の間、何をしていたのか
何をして大金を稼いだのか
元妻エヨンとよりを戻せるのか
予告編はこちら。
第6話に出てきた甲と乙
面白いかどうか・・・の内容についてのレビューはまたの機会にして、
今回は、第6話に出てきた単語についてです。
第6話が始まって5分ほどの部分、
ミレと同僚がスーパーで商品を並べている場面の会話です。
同僚:사람들은 엠디가 갑인 줄만 알지
字幕:MDは偉いと思われがちですが、
直訳:人々はMDが甲だと思っているでしょう
同僚:이렇게 까대기 작업까지 시킬 줄은 모를 거예요.
字幕:陳列作業もしているとは知らないはず。
直訳:こうして商品陳列までさせられるとは知らないでしょう。
ミレ:갑은 무슨. 뭐든지 다 하는 을중의 을이지.
字幕:実際はなんでもやる奴隷よ。
直訳:甲だなんて。なんでもする乙の中の乙よ。
甲(갑)と乙(을)は、もともと契約書などでよく使われる用語ですが、
2010年代中ごろから、
社会における上下関係を表す用語として使われるようになりました。
例えば、
会社の上司が甲(갑)、部下が乙(을)
お客さんが甲(갑)、店員が乙(을)
大家さんが甲(갑)、住民が乙(을)
上下関係だけでなく、
甲(갑)が強者で、乙(을)は虐げられている弱者
という関係の場合に使われます。
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日本では「甲乙」はやはり、契約書などでしかなじみがないので、
韓国語の갑・을をそのまま甲・乙と翻訳しても意味が伝わりません。
『家いっぱいの愛』第6話での、この場面の会話では、
甲(갑)を「偉い」
乙(을)を「奴隷」
と訳しています。
甲(갑)・乙(을)のうち、特に甲(갑)が良く使われます。
お金や権力のある立場の人が、その力を振りかざす行為
つまりパワハラのことを、갑질(カプチル)
と言います。
この会話、他にも業界用語?っぽいものが入っています。
MDは「マーチャンダイザー」とルビが振られていますが、
そもそもそれも初めて聞く単語です。
商品の開発から販売戦略までを一貫して行う仕事
だそうです。
까대기は、까と濃音で発音されていますが、
倉庫から商品を出して並べる作業
だそうです。
辞書を引くと
까대기:(建物・垣などに寄せてつくった)差し掛けの小屋
가대기:倉庫や桟橋などで、人夫たちが重い荷物を肩に載せて運ぶこと
いろいろ勉強になりました。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
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コメント
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2024年 9月 16日
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