『運命のように君を愛してる』第11回-記憶をなくしたイ・ゴンとタコ博士
登場人物がみな魅力的な『運命のように君を愛してる』ですが、その中の「タコ博士」に注目してみようかと思います。
「タコ博士」が登場するシーンを探したところ、第11回のシーンを見つけました。
これまでのあらすじ
旅先のマカオで、手違いから一夜を共にしてしまった、ミヨンさんとイ・ゴン。
たった一度の過ちなのに妊娠してしまったところ、
会社社長で、後継ぎが必要なイ・ゴンは、周囲の圧力からミヨンさんと結婚することに。
心は元カノにあって気が進まないイ・ゴンは、「契約結婚」という形で結婚生活を始めました。でもミヨンさんの純真さに心惹かれるようになり、なんとなく「いい夫婦」になりつつあったのですが・・・。
主治医のタコ博士
イ・ゴンの家系の男性は、代々若死にする「遺伝病」があり、イ・ゴンも突然倒れ、遺伝病の症状と思われる「記憶喪失」になってしまう。
慌てて病院に駆け付けたミヨンさんが、主治医のタコ博士から説明をうけているところに、イ・ゴンが突然入ってきます。
最初から23秒のところまで。
こんにちは
タコ博士の知り合い?
も、もちろん
よく会うね。
여기 뭐 아는 사람이 병원에 입원했어?
知り合いでも入院してるの?
ええ、そうです
「タコ博士」は、문어박사
문어 がタコで、
박사が博士です。
この先生の名前が문민석(ムン・ミンソク)先生なんですね。
문박사(ムンパクサ)が문어박사(ムノパクサ)になったようです。
タコ料理
韓国で「タコ料理」を食べたことのある方は、
「ん?タコ炒めは문어(ムノ)とは言わなかったような」
と思われたかもしれません。
タコを真っ赤に炒めたこちらの料理は、
낙지볶음といいます。ナクチポックム。
낙지がタコで、
볶음が炒め。
あと、タコの刺身も有名です。
ぶつ切りにしても、まだ動いている新鮮な状態で食べるのが、
산낙지(サンナクチ・生きダコ)
산は、動詞살다(生きる)の連体形で、
낙지がタコ。
料理では、もっぱら낙지です。
문어じゃないんですね。
문어と낙지の違い
辞書には次のように出ています。
문어【文魚】
名詞 ミズダコ(水蛸).
낙지
名詞 タコ(蛸)、 マダコ
つまり、ミズダコとマダコの違い。
では、ミズダコとマダコは何が違うのか。
マダコが小さくて、ミズダコは大きいらしい。
味は、マダコの方がおいしいとか。
ミズダコは水っぽいからミズダコというとか。
ネット情報なのでアテになりませんが、ざっくりこんな感じです。
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タコ博士の正体
タコ博士、いえ、ムン博士。
最後はミヨンさんのお母さんといい雰囲気だったり、
なかなか味のある方でした。
この문어박사(タコ博士)を演じたのは、장광(チャン・グァン)という役者さんだそうです。
そして、市民講座の方に教えていただいて、おおお!と驚いたのですが、
映画『トガニ』の、最高に嫌なヤツでした。
韓国で実際に起きた事件をもとにした映画です。
Yahoo!映画より。
聾学校の生徒たちに対して校長や教員達が行っていた性的虐待や暴力を告発した内容で、
その聾学校の校長役が、「タコ博士」でした。
映画の予告編で、「タコ博士」を見つけてください。
なんと二人います(双子)。
あまりにも違うキャラクターで、まったく気が付きませんでした。
映画『トガニ』
映画は、孔枝泳(コン・ジヨン)の同名の小説が原作です。
日本公開は2012年でした。
『コーヒープリンス1号店』のコン・ユが主演。
でも、映画の内容は、聾学校でおきた虐待という、見ていてつらくなるものです。
しかも、映画では最後、検察や裁判官までグルになって、
犯人が徹底的に裁かれることなく終わっていて、後味もすっきりしません。
でも、映画によって事件が再検証されるという映画より劇的な結末がありました。
加害者らは逮捕・起訴され、実刑判決が下り、当該学校も廃校になったそうです。
また、障碍者や13歳未満の児童への性的虐待を厳罰化する法律が制定され、
通称「トガニ法」と呼ばれているとか。
「タコ博士」から、ずいぶん話題が変わってしまいました(笑)。
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皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!
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