『エスクァイアー弁護士を夢見る弁護士たち』最後まで見ての感想

ネットフリックスで公開されている『エスクァイアー弁護士を夢見る弁護士たち』が最終話を迎えました。概ね好評でしたが、途中で失速したという感想もあります。
『エスクァイア』の概要と、
見始めた頃の期待と感想
↓
『エスクァイア』の残念だった点
概ね好評だったのは、韓国での視聴率が示している通りです。
初回3.7%からスタートして、数字を伸ばし続け
第10話では9.1%を記録しました。
そのまま最終回に向けて10%突破するかと思いましたが、
第11話、第12話と数字は下がり、
最終回12話は8.4%でした。
視聴率がすべてではありませんが、
失速した感じが数字に表れています。
無理やりな職場恋愛
『エスクァイア』は、新人弁護士の成長ストーリーですが、
主人公カン・ヒョミンには新人同期が
チェ・ホヨン
オ・サンチョル
チ・グクヒョン
の3人がいます。
チェ・ホヨン弁護士が、
双子の姪を育てているというエピソードが出て来るものの、
新人同期の存在感がありません。
かわりに、
カン・ヒョミンとチームのボス:ユン・ソクン
先輩弁護士のイ・ジヌとホ・ミンジョン
この二組の社内恋愛模様が詳しく描かれるのですが。
カン・ヒョミンとユン・ソクンは主人公だから仕方ないとはいえ、
まったくの新人弁護士と、超ベテランのユン・ソクンの組合せは、
あまりに現実離れしていました。
イ・ジヌとホ・ミンジョンの恋愛も、
無理やりねじ込んでいる感じがして、唐突な感じでした。
意外と少ない裁判シーン
法廷モノなわりに、法廷シーンが少なかったですね。
社会的な弱者がようやく日の目を見るとか、
お金をため込んだ悪徳起業家を懲らしめるとか、
法廷ものにある、鬱憤晴らしにより爽快感は、
あまりありませんでした。
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いろいろな愛のカタチ
『エスクァイア』の残念だった点は、
おそらく、このドラマが伝えたかったのが
いろいろな愛のカタチ
だったから、生じたのかなとも思いました。
病気の治療で不妊となった男性が病院を訴える2話
怪我をした妻への愛情が描かれていました。
交通事故で子どもが怪我をしたと母親が訴える第3話
母親の歪んだ子供への愛情が描かれていました。
人気画家が作品を剽窃されたと訴えた第5話
素人画家の、母親への遠慮と父親への愛が描かれていました。
モデルの女性が元恋人を傷害で訴えた第6話
愛しているから抵抗できないデートDVが描かれていました。
もともと愛にはいろいろなカタチがあり、
一つの愛も時間の経過でいろいろなカタチに変わり、
時代、世代によっても愛の見え方が異なる。
裁判準備の過程で、手に入る証拠を基に事件の背景を明らかにして、
愛という感情が引き起こす事件・事故を扱っていました。
それを裁判では法律に基づいて裁かなければならない、
つまりカタチが定まらないものを法律に当てはめていかなければならない。
簡単に勝ち負けを決められるものではなく、
ドラマでは、和解や「負けたけど納得」という結末もありました。
戦略的に「嘘はダメだけど、言わないことはできる」と判断したり、
契約書の効力を争う6話で、恋愛感情が心神耗弱を引き起こす
と主張していたのは興味深かったです。
そんなわけで、
主人公カン・ヒョミンの家族史、
上司ユン・ソクンの離婚エピソード
先輩イ・ジヌの10歳年上同僚への恋心
などなど
事件を扱う弁護士たち自身の愛のカタチも描きたかったのでしょう。
このドラマの脚本を書いたパク・ミヒョンさんは
現職弁護士だそうです。
(大韓弁護士協会にはパク・ミヒョンという名前の弁護士は登録されていない
そうなので、ペンネームと思われます)
弁護士活動をしながら、
自分や周囲の人々の夫婦関係や親子関係などについて
考えることも多かったのでしょうねえ。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
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