裁判員裁判が始まって10年、韓国の国民参与裁判も10年の節目の年に映画『陪審員たち』主演パク・ヒョンシク

cupcakes-2209474_640

韓国の国民参与裁判は2008年に始まりました。映画『陪審員たち』は、その10周年の年2018年に完成し、2009年にスタートした日本の裁判員裁判制度10周年の2019年に公開されました。ポスターを見ると「コメディ?」という感じですが、なかなか見ごたえのあるよい映画です。裁判員制度10周年の今年のうちに、日本でも公開されてほしいものです。

スポンサーリンク

映画『陪審員たち』キャストとあらすじ

2019年5月公開(韓国)
7
監督:ホン・スンワン
裁判長:ムン・ソリ
青年陪審員:パク・ヒョンシク

あらすじ

2008年、国民参与裁判としての初めての裁判が開かれた。
自白がとれていて、証拠や証人もそろっているので、あとは刑量を決めるだけ、
という事件だったのに、被告人が突然、否認し、
8名の陪審員たちは真実を知りたいと思うようになる…。

予告編

대한민국 국민 누구나 (단, 법조인과 전과자는 제외)
大韓民国の国民はだれでも(ただし、法曹人と前科者は除く)

알당 10만원(점심 제공)
日当10万ウォン(昼食提供)

日当10万ウォンの弁当、一生懸命やる必要はないよ。

배심원으로 선정되었습니다
陪審員に選ばれました。

え?陪審員が韓国にあるって、今初めて知りました。

陪審員、入場!
法と原則に忠実に従います。
無罪?有罪?

모두에게 그날은 처음이었다
皆、その日は初めてだった。

何がそんなに気になるんだ?
みんな有罪だって確信もてるんですか?
僕にはわからない!
有罪、無罪を争おうってことですか?

가장 보통사람들의 가장 특별한 재판
最も普通な人々の、最も特別な裁判

証拠も確実なのに、何が問題なんですか?
陪審員!

陪審員8人の面々

8
主婦と無職
(セレブな主婦と、死体をたくさん見てきた無職男性)

9
大企業秘書室長と法科大学生
(エリートと、弁護士の卵)

10
就準生と療養保護士
(就活生と介護ヘルパー)

裁判にも法律にも疎い人々が主人公なので、
映画を見る観客と同じ目線で裁判が進んでいきます。

11
青年創業家
(護身グッズの店を出そうとしている)

スポンサーリンク

国民参与裁判を考える

韓国の国民参与裁判といえば、
ドラマ「君の声が聞こえる」が初経験でした。
パク・スハ(イ・ジョンソク)が殺人容疑者になったとき、こんな説明書きがでました。
4
国民参与裁判
国民が陪審員として参与し、被告人の有無罪について評決を下し、刑罰を討議する刑事裁判。

そして、こんなセリフもありました。

참여재판이 일반재판보다 무죄율이 8배 높아요.
参与裁判は一般裁判より無罪率が8倍高いんです。

へ~と思ったのを覚えています。

映画の感想

さて映画は、貧しい家庭で障害をもつ男性が、自分の母親を殺害した、
という疑いをかけられています。

多くの証拠があるにも関わらず、
パク・ヒョンシクが演じる8番陪審員は、疑問をもち、
捜査資料を読ませてくれ、と言い出します。

そんなことしたら、時間がかかる、予定通りに終わらない、
と文句を言うのが、セレブ主婦とエリート会社員。

事件そのものも「貧しさ」ゆえの事件であり、
弱者を切り捨てようとするセレブとエリート。

貧富の格差を浮き彫りにしながらも、物語はあくまで
事件を明らかにしたい、という陪審員を中心に進みます。

特にパク・ヒョンシクの8番陪審員は、
無実の人に罪を問うてはならない、
という責任感とか正義感じゃなくて、

だって分からないじゃん!
分からないままで決められない!

というとてもマトモな理由で真実にこだわります。

でも、セレブとエリートは、
裁判官が有罪っていってんだろ。じゃあ、有罪だろうよ。
という思考停止状態。
自分で考えて、自分で判断する、という習慣がない。

ここらへん、実にうまいな~という描き方でした。

役者さんたちも、みな芸達者。
パク・ヒョンシクも、本人と役柄ばぴったり合っていてよかったし、
なんといっても、この方。さすがムン・ソリ。
12

コメディタッチとはいえ、
ちゃんとメッセージが伝わってくるよい作品でした。

スポンサーリンク

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

2019年7月
« 6月    
1234567
891011121314
15161718192021
22232425262728
293031  
ページ上部へ戻る