映画『無頼漢 渇いた罪』キム・ナムギル目当てだったけれど、チョン・ドヨンがすごかった
先日、シネマート新宿で特別上映された『無頼漢』を見ました。『殺人者の記憶法』にからめたキム・ナムギル特集だったようです。
キャストとあらすじ
無頼漢(2015年公開)
監督:オ・スンウク
(『八月のクリスマス』の脚本を書いた人)
チョン・ドヨン:キム・ヘギョン
(ジュンギルの恋人)
キム・ナムギル:チョン・ジェゴン
(偽名でヘギョンに近づく)
クァク・ドウォン:ムン・ギボム
(ジェゴンの上司)
パク・ソンウン:パク・ジュンギル
(殺人を犯して逃亡中)
あらすじ
殺人事件の容疑者ジュンギルを追う刑事ジェゴンは、容疑者の恋人であるカラオケバーのママ、ヘギョンに接近するため、偽名でカラオケバーのマネージャーになる。ヘギョンはジュンギルの帰りを一途に待ち続けていたが、いつも自分の近くにいてくれるジェゴンに惹かれていく。
予告編
さすがチョン・ドヨン
キム・ナムギルも格好いいのですが、やはりチョン・ドヨンの印象が強烈に残ります。
イ・ドンジンという評論家が、この映画の感想として
「チョン・ドヨンだ、チョン・ドヨンだ、チョン・ドヨンだ」
と書いたそうです(笑)。
予告編を見てもわかるように、この映画、早朝や夜中が多くて、全体的に画面が暗いです。そんな中で、真っ赤なドレスを着たチョン・ドヨンとか、ふぁ~と溜息出ます。
興行的には振るわなかったようですが(観客動員数42万弱)、カンヌ映画祭「ある視点」部門で招待されるなど、高い評価を受けています。
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ラストシーン
オ・スンウク監督は、「無頼漢」の意味を
「自分が望むものを手に入れるために、善悪を考えずに突き進むことができる人間」
だと説明しています。
最初は、ヘギョン(チョン・ドヨン)に心が揺れたけれど、最終的にジュンギルを捕まえることを優先した、刑事の仕事を第一に突き進んだ、
と解釈したのですが、
今思うと、ヘギョンへの愛に突き進んだのかな、という気がします。愛する人に刺されて(恐らく)死ぬのが、一番の幸せ?
ラスト、ジェゴンはヘギョンに刺されたお腹を押さえてふらふら歩きながら、
그래, 새해 복 많이 받아라 씨발년아
と言って、終わります。
直訳すると「開けましたおめでとう、くそったれ」
日本語字幕は、「幸せになれ」だったか「いい年になれ」だったか。
ラストシーンに関しては、いろいろな解釈があるようですが、キム・ナムギルはインタビューで、
ジェゴンのセリフ「ああ、開けましたおめでとう、くそったれ」は、「俺が変わるよ」「新しい人間になるよ」という意味ではないと思います。それでもジェゴンは「これまで通り生きていく」という意味だったと思います。お前はお前で勝手に生きていき、俺も勝手に生きていく、という感じ?
と言っていました。
ジェゴン、死なないのか。
キム・ナムギルは、ドラマでも映画でも最後、死んでしまうことが多いので、『無頼漢』でも、ああ、これで死んじゃうのか、
と習慣的に(?)思ってしまいました。
最後に、ヘギョンが待っていたジュンギル役の、パク・ソンウンさん。予告編には出てこないのですが。
他の映画でも顔を何度か見ている気がしますが、悪人役が多かったような。
不思議と、格好良く見えました、この映画では。
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コメント
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こんにちは(´∀`)
私も、映画館ではないですけど、去年12月にCSで放送されていたので観ましたよ~
チョン・ドヨンさんもパク・ソンウンさんも好きなので、ちょっと楽しみにしていた映画なんですけど、
う~~ん( ̄∀ ̄)最後はどうなんでしょうね~
ナムギルさん主演の映画『ワン・デイ 悲しみが消えるまで』も去年映画館で観ましたが、
これも最後が、それはどうなの~?って感じだったんですよね。
観た作品が2作続けて、最後がもやもやっとして残念だった気がします。
『名不虚伝』は、内容的にもとても面白かったしラストもよかったんですけどね(´艸`)
ナムギルさんはコミカルな役の方が好きです。
チョン・ドヨンさんは本当に、彼女にしかできない独特な演技ですよね。
セリフの言い方とか気だるい感じとか?結構好きです。
この映画の衣裳は全部ドヨンさんが選んだと、YouTubeでメイキング?だったかを見ましたよ。
自分に似合うものを知っている方ですよね。
パク・ソンウンさん、いつもカッコいいですけど?(´艸`)
強面で悪役も多いですけど、いい人の役の時はとことんいい人なので、いつも安心して見ていられます(〃∇〃)
クァク・ドウォンさんもよかったですよね。ちょっと『アシュラ』な感じもしましたが…フフフ
内容的には期待していたものからちょっとずれていた気がしますが、自分にとっての新作を観るのはやはり楽しみですね(´∀`)
最近、AbemaTVで韓国バラエティを見るのにハマっていて、ドラマや映画を観るのがちょっとしんどく感じるのですが、また私も、ボチボチと観ていきたいと思います~
NICOさま
コメントありがとうございます。
『無頼漢』も『ワンディ』も、いわゆる「開かれた結末」というんでしょうか、観客の判断に任せますというスタイルは、私ももやもやします。だからか、推理・サスペンス物の「大どんでん返し」が満足度高く感じるんですね。
キム・ナムギルさんは、『サメ』の「恨みを抱いて復讐に生きる」イメージが強かったのですが、インタビューなどを見て、ものすごくおしゃべりでお茶目な面を知ったので、きっと本人もコミカルな役が好きなんじゃないでしょうか。
パク・ソンウンさん、格好いいですっ(笑)。今まであまり気に留めていなかったのですが、確かに『華麗なるリベンジ』でもしっかり印象に残る脇役ですたね。カン・ドンウォンに騙される検察官役だったと思います。
クォク・ドウォンさんは、出てくると緊張します(笑)。なんというのか、何を考えているのか、腹に一物あるような不気味さがあって怖いです。
ドラマや映画を見るようになって、バラエティが楽しくなりました。俳優さんたちの役柄と「素の顔」のギャップが楽しいです。
毎日寒いですね。お気をつけてお過ごしください。