『無人島のディーバ』を見ながら韓ドラに出て来る「毒親」について考えました
『無人島のディーバ』、全12話だとあっという間に終わってしまいますね。16話にして、周辺人物のエピソードをもう少し詳しく描いてほしかったなあという気もします。とりあえず、諸悪の根源チョン・ボンワンを見ながら考えたことを書いてみます。
『無人島のディーバ』チョン・ボンワン
主人公の一人、チョン・ギホの父親
チョン・ボンワン 정봉완
は、警察官でしたが、家族に暴力をふるうDV父親です。
家族はボンワンから逃れて、
新しい父親の元で、幸せに暮らしていたのですが、
ボンワンは家族連れ戻そうとします。
結局、最後まで
自分が父親なのだから家族を取り戻すのは当然
という理屈で、暴力についても反省することはありませんでした。
チョン・ボンワンは、最後まで「悪役」として描かれ、
悪役らしく「無縁仏」として死にました。
韓国ドラマに出て来る「毒親」
暴力的な親
アルコール中毒の親
ギャンブルに溺れる親
子どもにお金をせびる親
など、
韓国ドラマで、主人公の「不幸」の中心に
毒親がいることがあります。
父親は依存症か借金、
母親の場合は過干渉、
というパターンが多いです。
ただ、これまでのドラマでは、
ギャンブルやアルコール中毒の父親が、
最後になって後悔するとか、
一瞬親らしいことをするとか
過干渉の母親が、
すべて子どものためを思ってのことだから、
あなたも親になればわかるはず
と言って、
だって親なのだから、
という理由で「毒親」が免罪されるケースがほとんどでした。
最近でも、
「気象庁の人々(시상청 사람들)」で、
ソン・ガン(송강)演じるイ・シウ(이시우)の父親が
息子にお金をせびるどうしようもない親でしたが、
最後、癌になって親子が和解するという展開…。
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「ザ・グローリー」と「今日もあなたに太陽を」の母親
そんなわけで、
「無人島のディーバ」で、
チョン・ボンワンも、最後は
「父親」として反省とか後悔したりするのかな
とちらっと思いました。
まあ、すでにサンドゥという「父親らしい父親」がすでにいたので、
ボンワンは「完全なる悪役」として描かれたのでしょう。
ドラマの中の親の扱いで驚いたのが、
「ザ・グローリー」と「今日もあなたに太陽を」です。
「ザ・グローリー 더 글로리」では、
ムン・ドンウン(문동은)が母親を病院にいれたり、
「今日もあなたに太陽を 정신병동에도 아침이 와요」では、
ヨファン先生がミンドゥレ先生に
엄마 버려요(母親を捨てなさい)と言ったり、
いくら親子でも、子どもを尊重しない親は切り捨ててよい
という発想が、とても新鮮に感じました。
「毒親」という映画
「毒親」は、そのまま韓国語式に読んで
독친
といいます。
そのままずばり「毒親(독친)」という映画が
2023年11月に公開されています。
今後、日本で見られるのかわからないので、
映画の紹介だけ見てみました。
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딸을 지독하게 사랑하는 엄마 ‘혜영’. 엄마를 끔찍하게 사랑하는 딸 ‘유리’.
娘を異常に愛する母親「ヘヨン」、母親を異常に愛する娘「ユリ」
다정하고 우아한 엄마 ‘혜영’과 모범생 딸 ‘유리’는 누가 봐도 완벽하고 부러워하는 모녀.
仲良く優雅な母親「ヘヨン」と模範生の娘「ユリ」は誰が見てもうらやむ親子
어느 날 등교한 줄 알았던 딸 ‘유리’가 죽은 채로 발견되고 모든 것이 흔들리게 된다.
ある日登校したはずの娘「ユル」が死体で発見され、すべてが狂い始める
형사는 자살에 가능성을 두지만 ‘혜영’은 인정하지 않는데…
刑事は自殺の可能性が高いと見るが、ヘヨンは認めようとしない
하지만 사건을 파헤칠수록 서서히 ‘혜영’의 삐뚤어진 모성의 진실이 드러나게 되며
しかし事件の捜査がすすみ徐々にヘヨンの歪んだ母性が明らかになり
충격적 진실과 마주하게 되는데…
衝撃的な事実に向き合うことになる
ーーーーーー
見ていないので何とも言えませんが、
母親の過干渉が招いた悲劇・・・?
今までも、ドラマの中でよく扱われてきているけれど、
それを「毒親」というタイトルにしたのが新しいのかもしれません。
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
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