映画『殺人者の記憶法』狂気のソル・ギョングと悪人のキム・ナムギル
内容を見ると、好みの映画ではないのですが、髭のないキム・ナムギルの写真に「あれ?」と思って、思わず見てしまいました。やっぱり好みの映画ではありませんでした。
キャスト・あらすじ
公式HPより
監督:ウォン・シンヨン
(コン・ユの『サスペクト 哀しき容疑者』の監督さん)
ソル・ギョング:キム・ビョンス
(元連続殺人者、今は引退間近の獣医師)
キム・ナムギル:ミン・テジュ
(警察官だが、連続殺人犯かも?)
オ・ダルス:警察署長
(ビョンスの古い友人でもある)
キム・ソリョン:キム・ウンヒ
(ビョンスの娘)
あらすじ
獣医のビョンスは昔、暴力を振るう父親を殺してから、世の中に害を及ぼす人間に対して連続殺人を犯していた。アルツハイマーの症状が出始めたある日、接触事故を起こし謎の男テジュに出会う。その目つきに彼もまた殺人犯だと確信し、警察に通報するがまともに取りあってもらえない。ビョンスは1人でテジュを捕らえようとするが・・・。
予告編
ソル・ギョング×キム・ナムギル
役者さんに圧倒されました。
とにかく、ソル・ギョングが本当に「やばい」人になっています。
そして髭のないキム・ナムギルも本当に殺人者っぽく見えます。
役者さんは十分に見ごたえがあるのですが、ストーリーがスパーンと割り切れるものではないので、鑑賞後の「後味」がやはりイマイチです。
原作
同名の小説が原作です。
韓国の映画評論家の間では「映画は原作の魅力を生かし切れていない」という評価です。原作小説の日本語訳が出ていますので、確認できますね。
殺人者の記憶法 (新しい韓国の文学シリーズ) [ キム・ヨンハ ] 価格:2,376円 |
ソル・ギョングが演じるビョンスが連続殺人を犯す背景や、ビョンスの娘ウンヒについての描写が、原作ではもっと詳しく描かれているそうです。
一般版と監督版
韓国では一般版(118分)と監督版(129分)の上映があったそうです。
一般版が「15歳以上観覧可」で、監督版は「青少年観覧不可」(18歳以上可)なので、監督版にはより残酷なシーンがあるのかもしれません。
問題は、監督版は一般版と結末がまったく違うらしいのです。ということは、原作からかけ離れる、まさに監督のオリジナルな結末を作ったわけですね。日本での上映は一般版でしょうから、監督版が気になります。
韓国映画お約束のオ・ダルスさん。
一般版ではオ・ダルスさんがどうなってしまったのか、わからないまま。
監督版でははっきりするようです。
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ポスターの秘密
今回、日本版のポスターが韓国のポスターとほぼ変わらないデザインでした。
日本版
韓国版
実は、このポスターの中に「監督版の結末」が隠されているそうなんですね。
その秘密とは!!!
↓カーソルで選択すると文字が見えます。
ポスターの太字部分だけを読むと、結末がわかります。
알츠하이머 걸린 연쇄살인범 기억을 믿지 마라
그 놈은 살인자다.
アルツハイマーにかかった連続殺人犯の記憶を信じるな
そいつは殺人者だ
「どうしてそうなったのか」が重要であって、結末だけなら大した秘密ではないのですが、念のため、見えないようにしておきます。
人がたくさん死ぬ映画は、特に流血ものは好きではないのですが、一般版だの監督版だの、いろいろな「仕掛け」があると、つい気になってしまいます。
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皆さまの韓国語の勉強に少しでもお役にたちますように!
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コメント
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はじめまして。一応、ナムギルペンですが、感想はほぼ一緒です。もやもやしたし、救いようのない内容だとおもいました。
先日、新しい記憶 (監督版)も観てきました。
バイオレンスものは、観ない主義ですが、一応ファンなので、彼が出た作品は観ます。(笑)
一般よりすっきりした結末になってましたが、まだもやもやが残る内容でした。
殴る蹴る、殺しは痛いので薄眼で見てましたし、気持ちがすさむ感じがするので、真剣に見てませんでしたが、
観終わって、日本のドラマや韓ドラをみるたびにこの作品の評価が上がってしまいます。ソルギョング氏の圧倒的な演技力、風景も演出も上手に恐怖をあおって、見応えがあった作品だったなーと今は思うのです。
直後は、もやもやと重い気持ちでしたが、丁寧に真面目に創ったもしかしたら、とっても良い作品なんじゃないかと思えてくるのです。
これが、作り手の作戦なんでしょうか?(。´・ω・)?
よよこさま
コメントありがとうございます!
キム・ナムギルさんのファンなんですね。
監督版もご覧になったとのこと、気になります!(笑)。
来週まで身動きできなくて、上映に間に合うかドキドキしているところです。
映画やドラマで、ラストが観客任せになっているのは、もやもやして、
見た直後は落ち着かないのですが、いろいろな人のレビューを読んだり、
作り手のインタビューを読んだりすると、「そこまで考えているのか」とか
「それは気が付かなかった」ということもあって、味わい深いこともありますね。
それにしても、ナムギルさん、死ぬ役が多くて、
実生活に影響が出ないか心配になります。役者さんも大変ですよね。
では、よよこさま、また是非、お立ち寄りください!