ネットフリックス『軍検事ドーベルマン』最後まで見ての感想
韓国で放送されていた時「おもしろい！」という感想を何度か見たので、ネットフリックスで公開された『軍検事ドーベルマン」を見てみました。全16話、飽きずに最後まで見ました。
『軍検事ドーベルマン』
2022年2月28日から4月26日放送 tvN
キャスト
ト・ベマン：アン・ボヒョン
軍の中にはびこる悪と戦う軍検事
『梨泰院クラス』の悪い坊ちゃんの印象が強いけど、いい人です
チャ・ウイン：チョ・ボア
軍検事になって親の復讐を遂げる
「九尾狐伝」のナム・ジアが印象的でした
ノ・ファヨン：オ・ヨンス
出世のためなら何でもする師団長
子育てのためこの10年ほど活動休止していたらしい
ヨン・ムング：キム・ヨンミン
権力とお金が大好きな弁護士
『涙の女王』では好青年？だったけれどまた悪役に
あらすじ
ベマンは両親が亡くなった後、叔母に育てられたが、
反抗的な態度で中卒となり、独学で弁護士資格を取ったものの
就職できずにいた。ムングの誘いで軍検事になって、
軍事産業と軍の癒着の片棒を担いて利益を得るようになる。
ある日、ウインが新任の軍検事としてやってきた。
ウインの影響で、ベマンは両親の死が仕組まれたものだと知り、
軍にはびこる不正をただしながら、師団長とムングに対する復讐を始める。
予告編はこちら。
もともと法廷ものが好きだというのもありますが、
毎回、時計を見たり残り時間を確認したりということもなく、
集中して楽しく見ることができました。
ドラマとはいえ、現実離れしすぎた設定が気になる部分もありましたが、
主人公が追い詰められても、すぐにやり返すので、
テンポよく、すっきり爽快、ストレス解消になるよい作品です。
現実離れな設定
ドラマチックな驚きや感動のためには、
ある程度、現実を無視した展開もアリですが、
それも度が過ぎると、興ざめしてしまいます。
『軍検事ドーベルマン』は軍隊が舞台なので、
兵役のある韓国では、特に男性は軍の組織を良く知っているので、
ありえない！
という設定や展開に対して、不評を買ったようです。
私は韓国の軍のことはわからないので、
それほど気にならなかった・・・とはいえ、
素人ながらに、
それはあり得ないのでは？？？
と思った部分がいくつかありました。
最初に感じたのが、
手榴弾って、簡単に持ち出せるのか？
という疑問です。
ノ・ファヨンが息子のノ・テナムを「しつけ」るために、
手榴弾をテナムに持たせる場面と、
テナムが母親の前で、手榴弾で自殺しようとする場面。
殺傷能力の高い武器なだけに、
軍の中ではかなり厳しく管理されているはずでは？
と余計なことが気になります。
そして、テナムが自殺を試みた場面では、
ベマンがテナムの上に覆いかぶさって、庇いました。
それなのに、
テナムが意識不明の重体となり、
ベマンは軽傷ですむ、という大きな矛盾が。
そりゃあ、ドラマの主人公は死んではならないとはいえ・・・。
伏線の回収が不十分
そして、韓国ドラマによくある欠点。
後半の詰めが甘い
という問題ですが、『軍検事ドーベルマン』でも、
いくつか回収されなかったエピソードがあります。
韓国では、結婚しても女性の姓は変わりません。
子どもが生まれると、子どもは父親の姓を名乗ります。
ノ・ファヨンの息子、ノ・テナム。
この母子は、姓が同じなんですね。
テナムの父親は？というのが最初からずっと気になっていました。
そしてノ・ファヨンの指がなぜ切断されたのか。
ベマンやウインの親がなぜ殺されたのか
という謎とともに、
いつかノ・ファヨンの過去も明かされるのだろうと思っていましたが、
結局最後まで、謎のままでした。
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韓国語のよい例文
以前、私の見に災難が続いた時、
韓国人の友だちが、
액땜이라고 생각해!
厄払いだと思いな！
と慰めてくれました。
액땜：厄払い エクテム
実際にドラマで使われている場面があれば、
授業でも紹介できるのになー
とずっと思っていたのですが、意外にも『軍検事ドーベルマン』で
その願いが叶いました笑
第12話で、軍団長ホン・ムソプのパワハラ事件の裁判がありました。
裁判が始まる前、
腹黒い裁判長が、被告の軍団長に言ったセリフ。
참모총장 되시기 전에 액땜 한번 치른다 여기시면 됩니다.
直訳：参謀総長になられる前に厄払い一度行うと考えればよいです
字幕：参謀総長なられる前の厄払いですよ
私自身は縁起を担ぐというのはあまりしませんが、
慰めたり慰められたり、という場面で便利に使える表現です。
よろしかったらお願いします！
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最後まで読んでいただきありがとうございます。
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